地蔵盆が終わったばかりで
疲れてるしなあ、暑いし、
おまけに台風まで来てるしなあ。
どうしようかなあ、
歩きに行こうかなあなどと
ウジウジ考えていたのですが、
思い切って出かけることにした。
ということで行先はウジ、
つまり宇治まで進んできた
淀川完歩の続きである。
琵琶湖から出た瀬田川が
京都府に入って宇治川となり、
次に目指すのが三川合流後の
「淀川」ということになる。
だんだん近づいてくるのが、
この淀川完歩。
琵琶湖のほとりを歩いていた頃が
懐かしくなってきたよ。
この日の天気はまずまずの歩き日和。
そんな中を車で家を出て、
宇治の商店街の中にある
最大料金設定のある
安めのPに車をとめ、
スタートしたのだった。
「宇治」という地名は万葉集にも登場するし
そこはかとなく歴史を感じるなあ。
おお~やっぱりそんな地らしく
Pの入り口から地蔵がお見送りだ。
そして現代のご当地キャラ、
「チャチャ王国の王子ちゃま」
にも別れを告げて歩き始めた。
平等院の参道へと続く商店街の中を抜けて行くと、
通りに面してこんな出窓があった。
これは窓の内側にお茶を並べて、
その出来をみんなに見てもらう
茶商のシンボル「拝見窓」というそうだ。
そう、ここは日本二大茶の宇治茶の産地なんだ。
(ちなみにもうひとつは「静岡茶」)
立派な茶商が軒を連ねている。
ここが「中村藤吉本店」。
「上林」という茶商もある。
じゃあじゃあ「伊右衛門」や
「綾鷹」はどこにあるんだ。
「お~い、お茶」は?
はは~ん、さてはお茶の自動販売機に
ずらっと並んでいるのか、
と思ったらこれが普通の自販機で、
缶コーヒーなどを売っておった。
どういうこっ茶。
宇治のマンふたには
宇治橋ともみじが描かれている。
そうそう、先日の夕刊に
「蓋女(ふたじょ)」のことが書かれてあった。
マンホールの蓋に魅せられた女性のことをそう呼ぶそうだ。
そこに登場する人は
「拓本」を取っているそうで、
写真を撮るのも周りに気を遣うのに、
一枚30分くらいかかる拓本を
路上でとるとはええ根性してますな。
「踏まれて摩耗した質感がかっこいい」
んだそうだ。
また「謎解きもある」んだそうだ。
そういえば、ジダンが解いた
大津の「ワンハンドレッド」のナゾなんかも
ご存じなんだろうか。
そして秋には神戸で
マンホールサミットが開かれるらしい。
目玉は「神戸牛をマンホールの蓋で焼いて食べる」
イベントなんだそうだ。
むむ、ちょっと面白そうじゃないか。
おっと、話がだいぶそれてしまった。
元に戻そう。
商店街を抜けたところで宇治川に出る。
前回写真を撮った宇治橋たもとの公園には、
今日も多くの隣国人がたむろしていたあるよ。
これは地元の子どもたち
前回はここから宇治橋を渡って
京阪の駅に向かったのだったが、
今回はここから橋を渡らず
左岸をしばらく進んでいくことになる。
車が結構多いので、
河川敷に下りようと思ったら、
堤防維持作業とやらで
立ち入り禁止だと。
なんてこっ茶。
仕方がないので、
車道に沿って歩くことにした。
せっかくの川歩きやのに、
落ち着いて歩けないのが残念だあ。
そんな事とは関係なく、
宇治川は今日も滔々と流れていた。
川沿いにはところどころ大きな木が生えていて、
このあたりはさすがに宇治も近く、
こういうところにも
そこはかとなく歴史を感じる道である。
しかし、隣をゴーッとダンプが通ったり、
ビューンと車が走るので、
あまりにも落ち着かない。
ガードレールの切れ目に階段があったので、
自己責任で下におりることにした。
国土交通省には一刻も早く
一般開放をしていただくよう、
国会の場で追及してもらおう。
さあ、茶っ茶っと歩いていこう。
続く