ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

淀川完歩9 おとぎ電車

2015年08月15日 21時36分33秒 | ウォーキング

倒木で埋まった谷を見ながら、進んでいくと、



おお~本日の目的地である
宇治や天ケ瀬ダムの表示が出てきたぞ。



でもあれ?



京滋バイパスはまだ「南郷」だ。
だいぶ来たのになあと地図を見てみたら、
瀬田川は鹿跳橋で大きく右に曲がり、
南北の流れが東西の流れになっている。

いやそれどころか少しUターンするような形にさえなっており、
南郷からの直線距離は案外短いのだ。

複雑な地形の山と山の間を
縫うように流れるこのあたりの瀬田川は、
大きく蛇行しながら進んでいく。



大阪の水源となるエメラルドグリーンの流れが



なぜかとってもたのもしいぞ。

前方に交差点が見えてきた。



ということは左に瀬田川が流れているので、
川を渡るはず
最初の目的地「曽束大橋」かと思ったら、

南大津大橋。



竣工が平成14年9月の橋で、
doironが持っている
古本屋で買った本が平成14年3月発行の資料だから、
道理で載っていないはずだ。

橋を渡ったらいきなりトンネルで、
そのまままっしぐらに
ゴルフ場へとつながる橋と道なのだ。

山の中だから都会に比べて少しはましというものの、
この日もズボンまで汗だくになるほどの暑さ。
しかし、気温は32℃と案外低い



それはやはり山の中だからだろうか。

湿気が高いのかな?
いずれにしても
たっぷり水分を取って進んでいこう。

石山駅で買った凍らせたスポドリがおいちー。

瀬田川に注ぐ川に架けられた橋を越えて行くと、



おお~ついに京都に突入だ。



と思ったのも束の間
この辺りは川が京都と滋賀の府県境となっているため、
しばらく行くと道が左岸になり、
この先の曽束大橋から再び滋賀県にもどるのだ。

前方に今度こその曽束大橋が見えてきた。



これがその橋から上流側を見た景色。



川は穏やかにゆっくりと流れている。

橋を渡って左岸を進んで行く道がこれ。



これまで京滋バイパスに乗る車や、
道の西側にある笠取山への
工事のトラックやらで
交通量の多かった宇治川ラインも
ここへ来ると、ほとんど車の通らない道となって、
歩きやすくなった。

しかもこの道は、
夏休み期間中は二輪通行止めになる。



道端のこんな地蔵は







多分、頻発した交通事故によるものなんだろう。

それゆえの二輪通行止めに違いない。

そしてここからはもう
石山の方へ戻る路線バスもなくなる。

どんどん歩いて進むほかはないのだ。

ちなみに川の表示はまだ「瀬田川」だ。



川では釣りをしている人の姿も
チラホラ見られた。



河原は涼しいのかなあ。

道沿いにはこんな花が咲いている。

これは「コマツナギ」。



茎が丈夫で馬(駒)をつなぐのにも
用いたところからこんな名前がついている。

そしてこれが「センニンソウ」。



よく似た植物に「ボタンヅル」があるが、
葉っぱの形で区別できる。

そしてこれは「ホタルブクロ」。



先日歩いた二上山にも咲いてたな。
それをモチーフに描いた絵がこれ。


なかなか上品に描けたかな?

とまあ、歩きやすくなって
あちこち足下にも目が行くようになった。

川の流れをじっと見ていると、
時折大きな浮草のような塊が流れている。



自分の歩く速さと比べても
ずいぶん遅い。

そうだ。のんびりいこうぜ~

ここでも川にプカプカ浮かんでみたくなる。

このあたりの川の景色は
天ケ瀬ダムができたため
昔に比べて様変わりはしているのだが
相変わらず変化に富んでいて面白い。

実は1950年から10年間、
この渓谷沿いに遊覧電車が走っていたそうだ。

その名も「おとぎ電車」。

ダム建設の資材を運ぶ線路を活用して
この渓谷美を観光の目玉にしようと
走らせていたとのこと。

今もその姿は何枚かの写真になって残っている。

これ。



結局最後まで鉄道事業としての認可が下りず
公園内の遊覧電車、
そう例えば浜寺公園の子ども汽車と
同じような位置づけで走らせていたそうだ。



シュポシュポと続く。