御先祖様が家に帰ってくるというお盆。
doironの両親も
初めてのお盆の帰省となります。
通常は13日に墓にお迎えに行くところ、
初盆に限っては少し早く
7日のお迎えとなります。
あ、これはdoiron地域の風習ですから
他はどうか知りません。
7日早朝、彼岸で待っている故人を
いち早くお迎えしてあげるために、
夜の明けた直後に迎えに行ってあげます。
今年は、doironの村でも
初盆を迎える家が多く、
早朝5時台というのに
墓で知り合いにたくさん会いました。
そして帰ってきたら、
次は菩提寺に卒塔婆を受け取りに行きます。
それを初盆飾りの中に納めて
やっと完成です。
これ。
どうです、豪華でしょう。
作るのにめちゃ手間暇かかりました。
ひとつずつ説明していきますと、
これが「落雁」飾りです。
業者に頼んで造っていただいた落雁を飾るのですが、
まずコンパネを用意します。
大きさ的にはコンパネ一枚で
4枚作れる大きさです。
親戚のおばさんが、
旦那さんを亡くされて
一人暮らしになっているから大変だろうと、
その分まで作成してあげました。
コーナンでコンパネを4等分してもらい、
持ち帰ります。
それに百均の模造紙を巻き巻きして
白いパネルを作り、
そこへ用意してある落雁を展示できるように、
サイズに合わせて置くための
くぎを打ちつけます。
これを親戚の分も含めて4枚作成し、
1対2枚を届けてあげました。
そうしてできたパネル2枚に
写真のように落雁を並べ、
見栄えがいいように
祭壇の横に斜めに立てかけさせます。
これで落雁飾りは終わりです。
次は祭壇。
わらでできた家を
これも業者に注文します。
それを真ん中にデンと据えて、
中に位牌と卒塔婆を納めます。
あ、写真は戒名などはわからないようにしてあります。
個人情報だからね。
あ、この場合は「故人情報」
ともいうのでしょうか。
そしてこれは、
故人が乗って帰ってくるための
きゅうりの馬です。
脚は「苧殻(おがら)」で作ります。
あ、おがらというのは、
皮をはぎ取った麻の茎です。
わらの家に架ける梯子もこれで作ります。
そしてこれが故人が乗って
彼岸へ帰るなすびの牛です。
馬に乗ってパカパカと早くやってきて、
牛に乗ってゆっくりと帰ってもらう
という意味が込められています。
お盆と言えばなんかこの二つを思い浮かべますねえ。
そしてこれは食べ物のだんごです。
母親はこのだんごが好きだったので
おあつらえ向きです。
蓮の葉に模したシートの上に、
お菓子などの供物を乗せ、
これでようやく完成となります。
村の人たちは
もう7日に帰っていることはわかっているので、
この日から三々五々お参りにやってきます。
だから、ミセスと二人揃って
家を空けることはできないのです。
仕方がないので、
お盆の間は普段なかなかじっくりできない
写真の整理や市の安全委員会の資料つくりを、
高校野球でも見ながらしようと思っています。
あ、夕方のジム通いは
お盆休みの日を除いて
できるだけ励もうと思っています。
今日までに、約40人が初盆のお参りに来てくれました。
予想では70人くらいのお相手を想定していますから、
あと30人くらいですかね。
故人が家に帰ってくるという初盆。
不思議なことに、
ワンコがいつになくそわそわしているのは
目が見えないながらも、
生前仲のよかった両親の気配を
身近に感じているからじゃないかと、
思えたりするそんな今年のお盆です。