ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

淀川完歩10 淀川発電事情

2015年08月16日 22時28分28秒 | ウォーキング

おとぎ電車の走っていた区間を歩いている。



そしてさらにこの渓谷美を楽しむための
交通手段はもう一つあった。
それが今は府県道の別名にもなっている
「宇治川ライン」と言われていた観光船だ。

今は天ケ瀬ダムによって水没した場所に、
かつて「大峯堰堤」と言われるダムがあり、
南郷あたりから船でそこまで川を遊覧するというもの。
立木観音の手前にあった
「かえる岩」や途中にゴロゴロ転がっていた岩に
名前を付けてそれらを眺めながら巡っていたそうだ。

今歩いているこのあたりにも、
屏風岩という大きな岸壁がそそり立っていて
名勝だったそうだ。

かつては大勢の人で賑わったところだったんやね。

それに比べて、
今はほとんど人影もないし、
車もたまに通るだけの状態。
店などは一軒もなく、
自販機さえ一台もない。

そういえば、強烈な日差しの中を
この辺りまで歩いてくると石山駅で買った
凍らせたスポドリもとっくになくなり、
予備に買ったお茶も
残り半分近くになっているほどだ。

また再び京都府に入った。



ということはつまり、
流れは瀬田川から宇治川へと
変わったことになる。

おお、橋が見えてきた。



これは、川の右岸にそびえる山中にある
「喜撰山ダム」に通じる
発電所関係者しか通れない

「喜撰山大橋」だ。



写真の左の方にちらっと写っているのが、
そのダムの放水口であり、
取水口である。



なぜ、放水と取水が同じ施設で行われるのかというと、
この喜撰山ダムが揚水発電所だからだ。

電気の消費は一日のうちでも
大きく変動する。
消費量の少ない時に、
電力を使って宇治川から
(正確にいえば天ケ瀬ダムのダム湖)
から水を揚げ、
電力消費が多い時に放流して
発電するというもので、
いわば電力使用量の平準化を図るためのものだ。

ダムに水をためるということは、
すなわち電力をためるということなのである。

揚水に使用する電力に比べて、
発電する電力は30%くらいと
効率は悪いが、
苦肉の策として関西電力が初めて作った
揚水ダムがこの「喜撰山ダム」というわけだ。

しかし最大発電量は46万6000キロワットと
あの黒四ダムの33万5000キロワットを大きく上回る。

今は関電管内だけでも
5ヵ所の揚水発電がおこなわれており、
なかでも兵庫県の奥多々良木ダムにいたっては
最大193万キロワットをたたき出すという。

大きなサイズの原発2基分は軽く超える発電量なのだ。

まあ、ダムをつくることによって
自然を失うことを思えば
どちらがいいのかは意見の分かれるところではある。

話がそれてしまったが、
まあそのダムに通じる大橋にも書かれてあるように、



doironの歩行も瀬田川歩行から宇治川歩行へと移っていく。

いつの雨でこうなったのか知らないが、
このあたりところどころで道が崩れている。



これは対岸



これは交互通行の信号機



道はその都度片側交互通行になっているが、
通行量が少ないのでほとんど通行に支障はない。

その設置してある信号をよく見ると・・・



最近はソーラー仕様になっているんやね。
こんな電気のおひざ元なのにね~。

ザアザアと川とは反対の方から水音が聞こえてきたので、
覗いて見ると滝が流れていた。



ああ気持ちよさそうじゃないか。

道路はもう、路面からの照り返しもあって
猛烈な暑さである。

いよいよ水も少なくなってきたし、
自販機などある様子もなく
これはいよいよヤバくなってきた感じだ。

地図を見たら左の山は「大峯山」。
民家も少なそうなので
水は飲めそうである。

いざとなったら山の湧水に頼ることも
可能かもしれないが、できればしたくないな。

自販機はまだかと
先を急ごうとするdoironなのであった。



すたこらさっさと続く。