今年の地蔵盆も、昨日とどこおりなく行われました。
当町内では、地蔵盆の行事は毎年8月23日に行われています。
そもそも地蔵盆は、お盆の期間で
かつ地蔵菩薩の縁日である24日に行われるものですが、
その前日の宵縁日が中心となる行事です。
その辺のところはきっちりと守られていて、
曜日に関わらず行われるため、
頭屋などの主だった役割を持つ者は
平日では仕事も休まねばなりません。
今年の頭屋は自営業であったため
融通はきくのですが、
見習い役の者は普通の会社員であるため、
無理を言って休ませていただいたようです。
自治会役員で、昨年の頭屋でもあったdoironは、
今や自営業の身なので、
時間の都合をつけて精一杯手伝わせていただきました。
この地蔵盆当日に向けては、
1週間前くらいから準備が始まります。
徐々に地蔵さんの掃除や寄進集めを行い、
物品の準備や不足物資の購入など、
たった一晩だけのお詣りなのに、
することがいっぱいあるのです。
ま、だんじりのように二日間の祭りのために、
kaisanの所属団体のように
年間100回以上も寄合を重ねたりすることを思えば、
全然たいしたことはありませんがね。
地蔵盆は、もともとは子どものための行事だそうです。
お詣りに来た子どもたちに
お菓子を配ったりし、
地域の大人と子どもの交流を図り
健やかな成長を願います。
ちなみに、doiron村では今のご時世でも、
村の女性たちがかり出されて、
公民館でワイワイ言いながら握ったおにぎりを握っています。
2200個余りのおにぎりが出来た後は
その公民館で、今度は男どもの会席が始まります。
おいしい弁当を食べ、
お酒を飲んで交流します。
そして夕方からは、仏僧による読経が行われ、
足がしびれ始めた頃にようやく終了。
おにぎりの配布とお下がりが配られます。
普段あまり見かけない人や、
この地蔵盆のために里帰りしている人なんかもいて、
村の夜はこうして幸せに包まれるわけです。
石を刻んで造られ、
お堂にただひたすら立ち続けて
人々の祈りにまみれている地蔵さんの、
一番の御利益がこんな形で発現する、
地蔵盆はそんな夜なんですねえ。