ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

夏のお絵描き

2013年08月04日 21時21分15秒 | お絵かき

仕事の関係もあって、
文章を磨かねばということで
近頃はお絵かきも滞りがちであった。

いろいろと書きためて、
特集なんかも提案できるときには出してやろうと思っている。
ところが、ミニコミ誌の代表が
体調を崩して入院していたこともあり、
オファーが途切れているため、
足踏み状態が続いている。

そこで、久しぶりにお絵かきでもしてみようと、
スーパーで素材をあれこれ探してみた。
描いてみようと思い、購入してきたのが、

イチジク、ミョウガ、ブドウ。

まずはイチジクから。
doironは以前、
1年間だけ羽曳野市に住んでいたことがあります。
田舎のマンションで、
周りは畑とため池と古墳というロケーションでした。
休みになると、原チャリに乗って
近くの山登りに出かけたり、
近辺を散歩したりと
のどかに暮らしていました。
まだマラソンもしてなかった頃ですから
今のdoironからは想像できない人間でした。

果実の季節になると、
歩いていたら、
周りの畑から甘~いイチジクのにおいが
プンプンしてきました。

じつは、このイチジク。
花は身に包まれるように咲きます。
食べるときに中から出てくる紫のつぶつぶが花なんです。
漢字で書くと無花果と書くように、
一見花がないように育つので、
あまり家には植えられません。
“花がない”ということから歓迎されないのでしょう。

当時の記憶の中には、
そんな甘い香りがまだ
ほのかに残っています。

そんなことを思い浮かべながら描いた一枚がこれ。



どうですか?
甘い香りがにおってきませんかね。

ミョウガは、食べているのは花穂の部分です。
これを食べると物忘れがひどくなるといわれていますね。
しかし、これには科学的な根拠がなく、
そのような成分は一切含まれていないそうです。

ではなぜ?と思うでしょ。
実は、御釈迦さんの弟子で、
物忘れのひどい人がいて、
その人は自分の名前も忘れてしまうほどであったそうです。
今でいう認知症でしょうか。

その人のために自分の名前を書いた名荷(名札のこと)を
首から下げていたのに、
しまいには首からぶら下げていることさえ
忘れるほどであったといいます。

現代ならいよいよこれは施設に入らなくてはなりません。

とまあ、そんな話が転じて、
ミョウガ=物忘れといわれるようになったとのことです。
なので描いた絵には、
そんな連想から発想し、
このような言葉を入れてみました。



人間て厄介な生き物ですねえ、
という思いを込めています。

最後に、ブドウです。
買ってきたのはデラウェアでした。
大阪の柏原あたりで多く栽培されていますね。
かつての職場にブドウ農家の身内がおられて、
収穫の季節には
よく買わせていただきました。
プリンプリンの実の一つひとつが
粒よりの宝石のように輝いていました。
その辺の着想から言葉を紡ごうと思ったのですが、
気に入った言葉にいきあたらなかったので、
少し保留し、もう少し自分の中で熟成したいと思います。
絵はこれ。



微妙な色合いが難しかったです。
少し赤みが強かったかな。
2個、転がしてみました。

絵を描いて言葉を入れるのは
簡単なように見えて難しく
いろんなことを考えさせられます。

あーでもない、こーでもないと
自分の中から、言葉を紡ぎだすのは
脳トレにはいいかもしれません。

また逆に、言葉が先にあって、
それに会う画題を見つけるのもまた、
こんなお絵かきの楽しみのひとつなのかもしれません。

頑張って書いて描いて
ひとつの作品が出来上がった時には
意外に達成感もあるものです。

ま、そんなこんなの今日この頃です。