ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

いびつな人口分布

2013年08月12日 21時02分54秒 | 生活

昨夜、だんじり関係の寄合がありました。
今年のdoironの役割は

総括責任者

うちの村のだんじり関係者150人を
まとめる役割なのです。
昨夜の寄合は、その関係者すべての役割の
担当者を確定させる集まりだったのですが
最後まで決まらなかったのが
ブレーキ責任者でした。

doironは平成9年に新調した
今のだんじりの初代ブレーキでした。
だんじりのブレーキというのは
いろんな写真を見られたらわかると思いますが
だんじりの前方正面の真ん中に
踏んで制動するためのブレーキがついているんです。
ブレーキと言っても
ただだんじりを止めるだけのものではなくて
止める、曲げる、減速する、停車の位置を決める
など様々な役割があり
特にカーブを高速で曲がる”やりまわし”のときには
瞬時にいろんな判断を要求されるので
状況判断、適正な踏圧、息を合わせたタイミングなどを
必要とする結構難しい役割です。
3年間そのブレーキを担当して、その技術を習得したころから
次の世代に引き継いできて
今はもう3人が踏めるようになっています。
ここ数年はその三人で交代しながら
踏んできたわけです。
ところが、ブレーキ担当者は
うちの村では若頭という団体から
輩出することになっているのですが
その三人が、今年若頭を卒業する年齢になりました。
では、あらたにブレーキを担当する人間を
決めていかなくてはなりません。
ここで、問題が発生しました。
その三人から、次の世代への引き継ぎが
出来ていなかったのです。

なのでこのままでは、今年は
若頭という団体の中にブレーキを踏む者がいない
という事態に陥ったことになります。

こういった問題の一番の原因が
タイトルの「いびつな人口分布」にあります。
そのブレーキ世代の人間が
ぽっかり抜けているからです。

しかも、若頭からは曳行に関する責任者である
曳行責任者、最も危険と言われる前梃子責任者、
だんじりのかじ取り役である後ろ梃子責任者、
屋根で経路を支持する大工方責任者も
輩出しなければならないので、
ブレーキとなるとさらに年齢が下がっていき
そうなると、非常に若い人たちが
ブレーキの責任者を担わなければならないということになります。
言ってみれば、いきなり荷が重すぎるわけですね。

結局、今年は若頭の中に
責任者を担える人材がいないということに
なってしまっています。
このような現象の
すべての原因が、後継者づくりがしたくても
できなかったという年齢分布にあります。

なので、今年どうするか
というのが、昨夜の寄合の最大の課題でした。
あーでもない、こーでもないと
いろいろ話し合った結果
今の段階では
若頭の上の団体である
世話人会の会長を責任者にしておき、
若頭の意向を確認しながら
ブレーキ担当者とその後継者候補者を
選びつつしのいでいこうということになりました。

なので総括責任者である
doironがブレーキを踏むことも担保に
状況に合わせて配置していこうと
いう結論に達したわけです。
初代ブレーキ復活かなあ。

今年は、総括責任者なのでまた浴衣をきて
だんじりに乗らねばと思っていたのですが
そういうことで、動きやすい法被のままで
乗ることになりそうです。

聞けば、ほかの村でも
こういう問題が発生しているそうです。
少子高齢化、団塊の世代といった問題を抱え
人口の年齢分布がいびつになっている
社会現象が、こういう伝統行事にも
大きな影を落としているわけですね。

どうなる、だんじり。
どうなる、日本。