ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

親父の退院

2013年02月18日 21時46分31秒 | 生活

間もなく91歳になろうとしている親父。
先月中ごろから入院していて
今日やっと退院した。

さすがに今回は
入院前の状態がひどく
本人も「もう帰ってこれないかも」と
腹をくくって入院をした。

病気は、心不全からくる
肺の不調。

血痰と意識薄弱で
いつも歩いている親父が
さすがに今回は車いすで病院に行った。

治療はというと
点滴による水分補給等で
利尿を促し、肺に溜まった水を
排出させるというもの。
まあ、切った、貼ったがなく
本人にしてみれば
点滴しながら寝ているだけの
楽な治療であるから
負担も少なく、みるみる元気を回復した。

入院中は毎日、病院へ通った。
身の回りの世話と
足の状態確認、それと尿の糖分が高いので
薄味の食事が続いているから
余計な買い食いをしないか監視だ。
なんでこんなことをしないといけないのかと
少々情けなくもなる。

幸い、脚は全く衰えを見せず
入院後1週間くらいで
点滴の支柱台に尿バッグをぶら下げ
ガラガラと押しながら
病院中を歩いて回るようになった。

そうなったら、もう普段の生活の
単なる延長だ。
本が読みたい、新聞が読みたい
筆記具と手帳がほしいなどと
次々に注文が出てくる。

読んでる本と言えば
「ニュートン」や「VOICE」など
およそ、高齢者が読むような本ではない。
お願いやから、宇宙の仕組みも
素粒子の謎も追求しなくていいし
アベノミクスについて意見収集をしなくてもいいから
せめて糖尿の仕組みを学ぶことや
アベノハルカスの開業のニュースを
読むくらいにしておいてほしいと
思ったものだ。

そんな病院暮らしの中で
90歳にしては驚異的な回復力で
肺の水も排出され
体調も整ってきた。

入院前にはあんなに弱気だったのに
もうそんなこともすっかり忘れた様子で
我が物顔で病床を自分好みに営巣し、
優雅な病院生活に慣れ親しみ始めた今日
親父には名残惜しくも
ついに退院となりました。
朝から受け入れの準備をし、
早々に連れに行ってきた。
病院では自分ですたすた歩き、
ナースの詰所の前に行って
大声であいさつをし、
ひと騒動しながら、家に帰ってきた。

実は親父の退院を最も喜んだのは
息子のdoironでもなく、
息子嫁のミセスでもなく
いつも一緒に昼寝も夜寝も添い寝をしていた
愛犬グーであった。

帰ってくるなり、甘えた声で
くぅ~ん、くぅ~んと鳴きながら
すり寄って行ってたなあ。
「もうあかんて言うてたのに、
よう帰ってきたなあ。
おかえり、おかえり」
とでも言いたげだ。

さっそく今夜は赤飯を炊き
鍋料理で迎えてあげた。
久しぶりに、味気ない糖尿食ではなく
普通の食事にありついて
満足げだった。
doironもお祝いを口実に
今夜はおいしい日本酒をいただきました。

この分じゃ
当分、まだまだ介護の日々は続くんだろう。