日本時間14日にクアーズ・フィールド(@コロラド州)で「2021 MLBオールスターゲーム」が行われ、二刀流で活躍中の大谷翔平選手(エンゼルス)が出場。その前夜祭イベントである「ホームランダービー」に、大谷選手が日本人として初参戦しました。シーズン開幕から本塁打を量産し、現在アメリカンリーグ最多の33本塁打をマーク。いまや全米中を魅了させる大谷選手が、ホームランダービーでも大いに沸かせました。
第1シードで出場の大谷は、1回戦でフアン・ソト選手(ナショナルズ)と対戦。先攻のソトは、本戦の3分間で18本、1分間のボーナスステージで4本、合計22本を放ちます。対する大谷の打撃投手役はブルペン捕手、捕手役には通訳の水原一平さんが務めました。
本塁打ランキングトップの意地を見せたい大谷ですが、開始からライナー性の打球を連発し、なかなかスタンドインできず。開始45秒過ぎにようやくライトスタンドに1本目のホームランを放つと、1分18秒過ぎにライトのポールに当ててみせます。1分30秒過ぎにホームランが出るようになると、残り1分20秒のところで一旦休憩。再開後、大谷のバットが本領発揮。本塁打を10本追加し、3分間トータルで16本放った。
ソトに追いつくには6本必要のボーナスステージ、いきなり弾丸ライナーでライトスタンドに叩き込むと、怒涛の追い上げを見せ、残り10秒で2本差まで迫り、最後に右中間方向へ2連発。1分間で6本放ち、22-22の同点で延長戦に持ち込んだ。
1分間の延長戦で、先攻のソトがバックスクリーンや左中間への一発もあり、6本打って通算28本。対する大谷は、13秒経過してからライト方向へ3連発、残り29秒から再び3連発で28-28。残り15秒でホームラン性の当たりを2,3本打つも、スタンドまであと一歩及ばず。延長戦でも決着はつかず、再延長戦へ。
再延長戦は3スイング勝負。ソトは1スイング目に右中間スタンド、2スイング目はライトスタンド上段席、3スイング目はバックスクリーンへかっ飛ばした。3本ノーミスでクリアし、大谷にプレッシャーをかける。1本でも失敗すればその時点で負けとなる大谷だが、1スイング目に引っ掛けてしまいGAME OVER。28-31でソトに軍配が上がり、大谷は1回戦で姿を消しました。
なお、ホームランダービーは、ピート・アロンゾ(メッツ)とトレイ・マンシーニ (オリオールズ)が決勝まで勝ち進み、アロンゾ選手がて優勝。前回大会に続いてのホームランダービー連覇を果たしております。アロンゾ選手は1回戦で35本、準決勝で16本、決勝ではマンシーニ選手を23-22で下し、3戦合計74本のホームランを放ちました。
大谷選手のホームランダービーは初戦で終わりましたが、レギュラーシーズン同様、特大アーチが何本も飛び出ました。出だしにミスショットが続いた時は「あれ?どうしたんだ」って思いましたが、1本打ち出してからホームランがポンポンと量産。タイムアウト中にプホルス選手から電話でアドバイスと激励を貰ったおかげかも。通常の3分、ボーナス、延長戦の計5分間で28本塁打を記録。5分間もフルスイングを続けた大谷選手もさすがに「疲れた」と口にしてました。
大谷選手は翌日の試合で、アメリカンリーグの1番DHで出場し、その裏に先発投手としてマウンドに上がります。打者としてはヒットかホームラン、投手としては無失点ピッチング。投打ともに良い内容を披露できるでしょうか。欲を言えば、ダルビッシュ有投手との「元日ハムエース対決」、菊池雄星投手との「花巻東高校リレー」が見たかったなぁ。