1月15日は中山競馬場で3歳重賞の京成杯、京都競馬場では今年最初のGⅡレース・日経新春杯が行われました。京成杯は朝日杯2着馬、デビュー2戦2勝、ディープ産駒が参戦し、日経新春杯には有馬記念3着のトゥザグローリーが登場!年明け緒戦を勝利で飾れたのか?
中山のメイン競走・第52回京成杯(GⅢ・芝2000m)は、16頭によって争われ、2戦2勝で中山2000mで勝利経験のある⑦アドマイヤブルー、ディープインパクト産駒の⑧ベストディールと⑯アーデント、朝日杯FSで2着の⑮マイネルロブスト、ラジオNIKKEI杯2歳Sで5着の⑬ブライトライン、紅一点・⑪コスモアンドロメダ、⑤レッドシャンクスの「ホープフルS組」などが参戦してきました。皐月賞に繋がるレースを制し、春のクラシックに名乗りを挙げるのはどの馬か?
スタートで⑨キオネピューマと⑩フレージャパンがダッシュつかず。スタンド前での先行争いで、レッドシャンクスとコスモアンドロメダ、ブライトラインが出を伺い、アドマイヤブルーは4,5番手、ベストディールとアーデントは中団、マイネルロブストはやや後ろの位置でゴール板を通過しました。
1コーナーを回ったところで、シャンクスが先頭に立ち、アンドロメダがぴったりと2番手につけ、その後ろの3番手にブライトライン。アドマイヤブルーは4番手で追走、5番手に⑭マナウス、6番手④ロジメジャー、アーデントが7番手、ベストディールは9番手と中団をキープ。マイネルロブストは中団より後ろ12番手。後方では13番手の位置にキオネピューマとフレージャパン、③スノードン15番手、①カフェコンセールが最後方という展開。
3コーナーに差し掛かり、レッドシャンクスが先頭を走る中、コスモアンドロメダ、ブライトライン、アドマイヤブルーが接近し、先頭争いは4頭横一線。アーデントとベストディールが外に持ち出し、先頭集団を追う。4コーナーから最後の直線に入り、アドマイヤブルーが一旦先頭に立ったが、大外からベストディールがかわす。残り100mで完全に抜け出してゴールイン!2着争いは後方から追い込んできたマイネルロブストが入り、アドマイヤブルーは3着入線。
ディープインパクト産駒からまた1頭新星が現れました!単勝2番人気だったベストディールが差し切り勝ちで京成杯を制し、2度目の重賞挑戦で初制覇を飾りました。マイネルロブストは前走に続いての2着。1番人気に推されていたアドマイヤブルーは3着に敗れ、デビューからの連勝が途切れました。
先週はジェンティルドンナ、今週はベストディールとディープ産駒が2週連続で重賞勝ち。ベストディールに騎乗した蛯名正義騎手は「強い競馬でした」と称賛のコメント。道中は中団で待機、直線で溜めていた末脚を一気に炸裂させ、先行集団をまとめて抜き去りました。これで通算成績は4戦3勝、3勝は全て蛯名騎手とのコンビ。中山2000mで勝った事で、4月の皐月賞では有力候補の一角に挙げられそうだ。
京都メイン・第59回日経新春杯(GⅡ・芝2400m)は、昨年の有馬記念で3着に入った③トゥザグローリーが参戦。他にも⑪ダノンバラード、①スマートロビン、⑫リベルタスの「ディープ産駒トリオ」、⑦ビートブラック、⑥ナムラクレセントが出走しました。
綺麗にスタートしたこのレース、トゥザグローリーもいいスタートを切りました。先行争いでスマートロビンが先手を取り、ビートブラックとナムラクレセントが2番手並走、注目のトゥザグロは7番手、ダノンバラード8番手でゴール板を過ぎて行きました。
向正面で、先頭のスマートロビンが2馬身リードで逃げ、ビートブラックがわずかに2番手、クレセント3番手。4番手⑩マゼラン、トップカミング5番手。6番手に④メイショウクオリア、その後ろにダノンバラードがつけ、トゥザグローリー8番手。後続では9番手にリベルタス、10番手マカニビスティー、②スマートギアと⑥ブルースターキングが最後方で並んでいる。
外回り3コーナーに入り、スマートロビンがマイペースで逃げ続け、ビートブラック、ナムラクレセントと上位は変わらず。ダノンバラードが坂の下りで4番手まで進出し、リベルタスも進出開始。トゥザグロは8,9番手とポジションを下げているが大丈夫なのか?4コーナーから直線に入り、ビートブラックとダノンバラードが逃げるスマートロビンに迫る。トゥザグローリーはまだ4番手。残り200mを切ってダノンバラードが前に出るが、外からトゥザグローリーが急襲し、前の3頭をごぼう抜き!最後は1馬身以上のリードでゴール!トゥザグローリー鮮やかな逆転勝利!
いやぁ~トゥザグローリーはGⅡだと強いなあ。3,4コーナーの中間地点の辺りでは8番手、直線で4番手と位置的にもピンチだったんですが、残り200mのところで外に持ち出し、ダノンバラードらをかわして1着。トップハンデの58.5㎏の斤量も苦にせず、圧倒的1番人気の期待に応え、昨年の日経賞以来となる重賞4勝目です。今後ははドバイ遠征を視野に入れているそうで、ドバイワールドカップとシーマクラシックのどちらかを使う予定。2012年の初戦を勝利で飾り、悲願のGI制覇&ドバイに弾みがついた事でしょう。
来週は中山競馬場で第53回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)、京都競馬場でダート重賞の平安ステークスが行われます。AJCCにはルーラーシップ、ナカヤマナイト、トーセンレーヴ、コスモファントムが登録。平安ステークスには元ダート王・エスポワールシチーが出走予定。フェブラリーステークスに向けて負けられないレースとなりそう。