日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

突き抜けたウシュバテソーロ!3連勝でダートGⅠ初勝利!

2022年12月29日 | 競馬

2022年のダート界の総決算・第68回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 14頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。前人未到の東京大賞典4連覇を果たしたオメガパフュームが突然の引退により、今年は混戦ムード。JRA勢からは、帝王賞を勝った⑤メイショウハリオ、ジャパンダートダービー馬②ノットゥルノ、牝馬でかしわ記念を制した⑧ショウナンナデシコ、ダートのオープン特別2連勝中⑥ウシュバテソーロ、みやこステークスを勝った⑩サンライズホープ、⑬レッドガランの6頭が参戦。地方勢はGⅠ2勝⑨カジノフォンテン(大井)、前哨戦の勝島王冠を勝った③ライトウォーリア(川崎)、5連勝でGⅠ挑戦⑫アトミックフォース(船橋)、羽田盃を制した⑪ミヤギザオウ(大井)、2021年の道営3冠馬で兵庫移籍後3連勝⑭ラッキードリーム(兵庫)らが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気メイショウハリオ(2.5倍)、2番人気⑥ウシュバテソーロ(4.3倍)、3番人気がサンライズホープ(5.2倍)、4番人気のノットゥルノ(7.1倍)までが一桁台でした。


正面スタンド前でのスタートは14頭綺麗に揃い、ショウナンナデシコが先手を奪い、カジノフォンテン2番手、ノットゥルノとラッキードリームとライトウォーリアも先団につける。メイショウハリオとウシュバテソーロは中団につけ、サンライズホープは11番手でゴール板を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かるところで、ショウナンナデシコが先頭、2番手にカジノフォンテン、3番手アトミックフォース、4番手ノットゥルノ、5番手ラッキードリーム、内側6番手にライトウォーリア、メイショウハリオは7番手。中団からサンライズホープと⑦リンゾウチャネル(大井)の2頭が上がり、ウシュバテソーロは9番手に下がる。その後にレッドガラン、ミヤギザオウ、①ゴールドホイヤー(川崎)、④ドスハーツ(大井)と続く。
外回り3コーナーを回り、ナデシコ・カジノ・ホープ・リンゾウの4頭が先頭集団を形成し、ハリオが外に持ち出し、ノットゥルノは内側5番手。ウシュバは7番手。3,4コーナー中間でナデシコとホープの2頭が抜け出した。
4コーナーを回って最後の直線コースに入り、ショウナンナデシコがもう一度前に出て、真ん中からメイショウハリオ、大外からウシュバテソーロが追い込みをかける。残り200mでウシュバがハリオとナデシコをかわして先頭に立つ!ノットゥルノが2番手争いに加わり、残り100mで2番手に浮上するが、ウシュバテソーロがそのまま先頭でゴールイン!ウシュバテソーロが年末の大一番を制しました!


【東京大賞典 全着順】
1着⑥ウシュバテソーロ 2分05秒0
2着②ノットゥルノ    1馬身3/4
3着⑤メイショウハリオ  2馬身1/2
4着⑩サンライズホープ  1馬身
5着③ライトウォーリア  1/2馬身
6着⑧ショウナンナデシコ 
7着⑭ラッキードリーム 
8着①ゴールドホイヤー 
9着⑪ミヤギザオウ 
10着⑨カジノフォンテン
11着④ドスハーツ 
12着⑬レッドガラン 
13着⑦リンゾウチャネル
14着⑫アトミックフォース

【払戻金】
単勝 ⑥ 430円
複勝 ⑥ 150円  ② 190円  ⑤ 120円
枠複 2⃣-4⃣ 530円
枠単 4⃣-2⃣ 900円
馬複 ②-⑥ 1,600円
馬単 ⑥-② 2,830円
3連複 ②-⑤-⑥ 970円
3連単 ⑥-②-⑤ 7,690円
ワイド ②-⑥ 540円  ⑤-⑥ 250円  ②-⑤ 320円


今年最後のGⅠレースは、単勝2番人気のウシュバテソーロが、直線で大外から突き抜けて快勝。2着には4番人気のノットゥルノ、3着に1番人気のメイショウハリオが入り、4着のサンライズホープまでJRA勢が独占。ライトウォーリアが地方勢最先着の5着、紅一点のショウナンナデシコは6着、地方馬大将格と言われたカジノフォンテンは10着でした。
重賞初挑戦でGⅠ制覇を果たしたウシュバテソーロは、ブラジルカップ、カノープスステークスに続いての3連勝。美浦・高木登厩舎所属で、父・オルフェーヴル、母・ミルフィアタッチ。オルフェ産駒はマルシュロレーヌ、ショウナンナデシコと続き、3頭目のダートGⅠ馬を輩出。鞍上の横山和生騎手は、東京大賞典初勝利で、ダートGⅠ初制覇。今年はタイトルホルダーとのコンビでGⅠ2勝を挙げ、凱旋門賞にも挑戦。先日の有馬記念では悔しい結果に終わりましたが、その雪辱を大井で果たしました。高木登厩舎は2015年のサウンドトゥルー以来の同レース2勝目です。
ウシュバテソーロは芝時代に3勝を挙げながらもなかなかオープン入りできず、今年4月にダートに路線変更し、転向初戦の横浜ステークスで4馬身差の圧勝。ラジオ日本賞で3着の後、ブラジルカップで2馬身、カノープスステークスで2馬身半差で勝利。この日もゴール残り200mで先頭に立つと、後続を振り切り勝利。ダート転向後は5戦4勝と覚醒しました。ダート2000m級では負け知らずだから、来年3月のドバイワールドカップ参戦も考えられると思います。

今年のダート界は、オメガパフュームとチュウワウィザードが相次いで引退した一方、カフェファラオはマイルのGⅠで2勝をマーク。ショウナンナデシコがかしわ記念で牡馬撃破、メイショウハリオが帝王賞勝利。チャンピオンズカップでジュンライトボルトがテーオーケインズを下せば、東京大賞典でもウシュバテソーロが制し、芝からの転向組のGⅠ制覇が相次ぎました。ダートの戦国時代は今後も続きそうです。



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