日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

女王・ジェンティルドンナ1年ぶりの復活勝利!史上初のジャパンカップ連覇!

2013年11月25日 | 競馬

2013年の東京開催のフィナーレを飾る国際GⅠレース・第33回ジャパンカップ(GⅠ・芝2400m 17頭立て)が24日、東京競馬場で行われました。今年のJCは、昨年の優勝馬で今年未勝利の⑦ジェンティルドンナ、宝塚記念を勝った⑬ゴールドシップの4歳2強に加え、秋の天皇賞で3着だった④エイシンフラッシュ、秋天4着③アンコイルド、京都大賞典でゴールドシップを破った⑯ヒットザターゲット、エリザベス女王杯から中1週で挑んで来た3歳牝馬の⑨デニムアンドルビーと①ヴィルシーナ、アルゼンチン共和国杯2着④アドマイヤラクティなどが参戦。海外勢からは、国際GⅠ3勝の実績を持つフランス馬⑩ドゥーナデン、アイルランドの⑭シメノン、2度目のJC参戦⑰ジョシュアツリーの3頭が出走しました。


レース直前の単勝のオッズは、ジェンティルドンナが単勝2.1倍で1番人気、2番人気がゴールドシップ(3.4倍)、3番人気のエイシンフラッシュ(4.9倍)までが10倍以下。4番人気以降はアドマイヤラクティ、アンコイルド、⑪ルルーシュ、デニムアンドルビー、ヒットザターゲットと続きました。
スタンド前からのスタートは、17頭横一線で綺麗に揃う。ジェンティルドンナは好スタートを見せ、ゴールドシップはすぐ後方に下げた。先行争いでヴィルシーナ、エイシンフラッシュ、⑤トーセンジョーダン、⑪ルルーシュの4頭の中から、フラッシュとジョーダンが並んで1コーナーを回る。ジェンティルは5番手追走、ゴールドシップは最後方でゴール板を通過。
1コーナーから2コーナーに入るところで、エイシンフラッシュが単独先頭に立ち、2番手にトーセンジョーダン、その後ろでヴィルシーナ・ルルーシュ・ジェンティルドンナの3頭が3番手集団を形成。6番手に②ナカヤマナイト、ジョシュアツリー7番手、8番手にアンコイルド。中団のインコースの9番手にアドマイヤラクティ、外の10番手にヒットザターゲットがつけている。⑫ホッコーブレーヴ11番手、12番手にドゥーナデン、シメノンが13番手、14番手にデニムアンドルビー。後方は⑧ファイヤー、⑮スマートギア、ゴールドシップは依然としてしんがり追走。
先頭を行くフラッシュは、最初の1000mを1分2秒台というスローペースで通過。残り1000mを切って3コーナーに差し掛かるところで、ターゲットが中団から一気に上昇して先頭集団に追い付く。後方のゴールドシップも追撃を始め、残り800mで13番手辺りまで上昇。ジェンティルはまだ4番手集団の中。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、エイシンフラッシュがまだ先頭で頑張って、トーセンジョーダンとヒットザターゲットも食い下がり、ジェンティルドンナがインコースに入る。外からルルーシュ、デニム、ドゥーナデンも追い込んで来ている。ゴールドシップは後方で苦しんでいる。残り200mでジェンティルが先頭に立ち、真ん中にジョーダン、大外からデニムが上がって来て、最後はジェンティルドンナとデニムアンドルビーが並んでゴール!しかし、内側のジェンティルが先着しており、ジャパンカップ連覇達成!


全着順&払戻金
1着⑦ジェンティルドンナ     2分26秒1
2着⑨デニムアンドルビー     ハナ
3着⑤トーセンジョーダン     クビ
4着⑥アドマイヤラクティ      3/4馬身
5着⑩ドゥーナデン         クビ
6着⑪ルルーシュ         クビ
7着①ヴィルシーナ        ハナ
8着③アンコイルド         クビ
9着②ナカヤマナイト       1/2馬身
10着④エイシンフラッシュ     1/2馬身
11着⑯ヒットザターゲット      ハナ
12着⑫ホッコーブレーヴ      クビ
13着⑭シメノン           ハナ
14着⑮スマートギア        1馬身1/4
15着⑬ゴールドシップ       3馬身1/2
16着⑧ファイヤー          3馬身
17着⑰ジョシュアツリー      クビ

単勝 ⑦ 210円        
複勝 ⑦ 120円 ⑨ 510円 ⑤ 1220円
枠連 [4]-[5] 2090円        
馬連 ⑦-⑨ 2500円  
馬単 ⑦-⑨ 3330円        
ワイド ⑦-⑨ 950円 ⑤-⑦ 2890円 ⑤-⑨ 20770円    
3連複 ⑤-⑦-⑨ 63800円      
3連単 ⑦-⑨-⑤ 224580円



「ジェンティルドンナVSゴールドシップ」の2強対決と言われていた今年のジャパンカップでしたが、2強の明暗が大きく分かれ、ディープインパクト産駒の牝馬のワンツー決着となりました。先団でレースを進めていたジェンティルドンナが、直線残り200mのところで先頭に立ち、デニムアンドルビーの猛追を防いで1着。1番人気の期待に応え、史上初のジャパンカップ連覇を果たしました。2着に入ったデニムアンドルビーは、大外から一気に伸びてジェンティルに肉薄したけど、ハナ差及ばず。ベテラン7歳馬・トーセンジョーダンが3着と健闘。伏兵2頭が上位に入り、3蓮単で22万円台の配当が出ました。
2番人気だったゴールドシップは15着と惨敗。これは酷い負けっぷりだ。3番人気のエイシンフラッシュは、押される形で先頭でレースを引っ張りましたが、直線で沈んで11着。外国勢はドゥーナデンが5着に入りましたが、シメノンが13着、ジョシュアツリーが最下位の17着に終わりました。
優勝したジェンティルドンナに騎乗したライアン・ムーア騎手はジャパンカップ初制覇。ムーア騎手は今月10日から短期免許で来日中で、過去にはスノーフェアリーとのコンビでエリザベス女王杯(2010&2011年)を連覇しています。JRA・GⅠ競走の勝利はこれで3度目です。
ジェンティルは昨年のこのレース以降、ドバイシーマクラシック2着、宝塚記念3着、秋の天皇賞で2着と勝利から見放されていました。背水の陣で臨むことになった今年のJCに向け、陣営は主戦騎手の岩田康誠騎手からライアン・ムーア騎手への変更を決断。乗り替わりが功を奏するのか気になりましたが、ムーア騎手の好騎乗で1年ぶりの勝利を挙げました。強いジェンティルドンナが戻って来たのは嬉しいです。今回の勝利で「最優秀4歳以上牝馬」は確実と言えるでしょう。今後は年内休養、来年春のドバイ挑戦を検討しているとのことです。ジェンティルには昨年のリベンジを期待したいところです。
15着に終わったゴールドシップは、「一体どうしたんだ?」と疑いたくなるくらいの大敗を喫してしまいました。いつものように後方からの競馬、道中はスローペース、3コーナーから徐々に押し上げるまでは良かったけど、直線で伸びず後方に沈んでしまいました。敗因を考えるなら、府中2400mとの相性が良くない、やる気が出なかった、まさかと思うけどレース中にケガしたのか?グランプリ3連覇がかかる有馬記念で巻き返せるのか心配だ。


来週の12月1日は、阪神競馬場で「ジャパンカップダート」が行われます。ニホンピロアワーズをはじめ、エスポワールシチー、ホッコータルマエ、ローマンレジェンド、クリソライト、ワンダーアキュート、グレープブランデー、ブライトライン、メーデイア、フリートストリート、ベルシャザール、インカンテーションなどダート界のトップが登録していて、アメリカからパンツオンファイアが参戦します。「最後のJCD」に相応しく豪華なメンツですなあ。





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