日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

この強さは衰え知らず!オジュウチョウサン中山グランドジャンプ5連覇!

2020年04月19日 | 競馬

19日に皐月賞が行われますが、その前日の18日は、中山競馬場で春の最強ハードラー決定戦「第22回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m 11頭立て)」が行われました。障害界の生きる伝説⑥オジュウチョウサンが、グランドジャンプ5連覇に挑戦。オジュウに対するは、昨年の最優秀障害馬①シングンマイケル、前哨戦のペガサスジャンプステークスを勝った⑪メイショウダッサイ、平地&障害重賞ウィナー⑧メドウラーク、中山大障害2着⑤ブライトクォーツ、⑦シンギングダンサーなどが参戦しました。


スタートで③コスモロブロイが出遅れた一方で、オジュウチョウサンが絶好のスタートを決める。最初の5号障害(生垣)をオジュウチョウサンとメドウラークが同時に飛越直後、メドウラークが先手を取る。最初の正面スタンド前でオジュウチョウサンは2番手につけ、3番手メイショウダッサイ、4番手シングンマイケル、④ユイノシンドバッドとシンギングダンサーが5,6番手で並び、7番手②ヒロシゲセブン、8番手ブライトクォーツ、後方はコスモロブロイ、⑩アズマタックン、⑨セガールフォンテンと続く。
1,2コーナーのバンケットを通過したところで縦長の展開となり、11頭は最初の大障害コースへ。1つ目の難所・大竹柵障害をメドウラークが先頭で飛越すると、オジュウチョウサン2番手でクリア。後続の各馬も続々と飛び越え、全馬クリア。
逆回りで、メドウ、オジュウ、ダッサイ、シングンと続き、クォーツが5番手に上がり、シンギング6番手、シンドバッド7番手、セガール・ヒロセブ・コスロブと続き、タックンが最後方。
2度目の大障害コースに差し掛かり、大生垣の前で先頭のメドウとオジュウの差が縮まる。大生垣でもメドウが先頭でジャンプ、オジュウが少し躓きそうになるも大丈夫。ダッサイ、シングン、クォーツ、そのほかの各馬もクリアするも、セガールフォンテンが落馬してしまった。
順回りに戻り、1,2コーナーの3号障害→バンケットを通過し、いよいよ芝コースの攻防へ。メドウラークが先頭をキープするが、オジュウチョウサン、メイショウダッサイ、シングンマイケルも接近。さらに5番手のデュールクォーツも先頭集団に加わり、8号障害を5頭が同時に飛越するが、メドウがバランスを崩して後退。
残り800mを切ったところで、オジュウがついに先頭に躍り出る!クォーツが2番手でオジュウをマークし、ダッサイ3番手、シングン4番手。9号障害を飛び終えた直後にオジュウがスパートを仕掛け、クォーツとダッサイも追走するが、シングンついて行けず。最後の直線のハードル障害をオジュウが先頭で飛越すると、ダッサイが2番手、クォーツが3番手で飛越。シングンも4番手で飛越するも無念の転倒。オジュウチョウサンは上り坂でラストスパート、メイショウダッサイの追撃を抑え、堂々1着ゴール!オジュウチョウサン中山グランドジャンプ5連覇達成です!



【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑥オジュウチョウサン  5:02:9
2着⑪メイショウダッサイ   3馬身
3着⑤ブライトクォーツ     大差
4着⑦シンキングダンサー   大差
5着⑩アズマタックン     8馬身
6着②ヒロシゲセブン
7着③コスモロブロイ
8着④ユイノシンドバッド
中止①シングンマイケル
中止⑧メドウラーク
中止⑨セガールフォンテン

単勝 ⑥ 110円
複勝 ⑥ 110円 ⑪ 160円 ⑤ 190円
枠連 6⃣-8⃣ 450円
馬連 ⑥-⑪ 460円
馬単 ⑥-⑪ 510円
ワイド ⑥-⑪ 220円 ⑤-⑥ 270円  ⑤-⑪ 710円
3連複 ⑤-⑥-⑪ 1,470円
3連単 ⑥-⑪-⑯ 2,710円

絶対王者オジュウチョウサンが、大雨&不良馬場をモノともせず中山グランドジャンプ5連覇を果たしました!前半から先行するメドウラークをマークし続け、芝コース3コーナーで先頭に立ち、メイショウダッサイら後続勢の追い上げを振り切りました。タイムは5分2秒もかかりましたが、悪条件でも王者の力を存分に見せてくれました。
メイショウダッサイは3馬身差の2着、3着のブライトクォーツは9号障害の手前でオジュウに並びかけようとしました。
今年は11頭中8頭が完走し、3頭が競走中止。大生垣で落馬したセガールフォンテンは右後肢跛行、上野翔騎手は異常なし。最後の4コーナーで競走を中止したメドウラークは右前肢跛行。8号ハードル障害の時にバランスを崩した時に脚を痛め、その影響で失速してしまいました。
そして、2番人気のシングンマイケルは最終障害で落馬。大江原哲調教師が「心臓麻痺」とコメントしましたが、JRAの正式発表では頚椎関節脱臼で死亡しました。鞍上の金子光希騎手も頸椎を捻挫しております。落ち方が9年前のメジロラフィキと同じ・・・。オジュウチョウサンの最大のライバルと言われていましたが、悲しい最期となりました・・・。

オジュウチョウサンはこれで障害のGⅠ競走は7勝目。重賞も13連勝を達成しました。同一重賞の5連覇は、もちろんJRA史上初の偉業です。初めてGJを勝った時はまだ5歳でしたが、今や9歳の大ベテラン。前走の阪神スプリングジャンプでは9馬身差の圧勝を飾り、この日も過酷な馬場で完勝。9歳の高齢になっても強さを残したままで、衰えを感じません。年末の中山大障害で「3度目のJGⅠ春秋連覇」も期待できるし、10歳になっても障害重賞を勝ちそうな気もします。



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