2012年度プロ野球ドラフト会議が25日、東京のグランドプリンスホテル新高輪で行われました。今年のドラフトは、大阪桐蔭のエース・藤浪晋太郎投手、大学№１投手の呼び声が高い東浜巨投手（ひがしはま・なお 亜細亜大学）の指名先、昨年日本ハムに指名されながらも入団拒否し浪人生活を選んだ菅野智之（東海大在学）が念願の巨人入りが実現なるか、メジャー挑戦を表明している大谷翔平（花巻東）を日本ハムが強行指名するか注目が集まりました。
まず１巡目、東浜投手には福岡ソフトバンク・横浜DeNA・埼玉西武の３球団が指名し、抽選の結果、ソフトバンクが交渉権を獲得。藤浪投手には千葉ロッテ・東京ヤクルト・阪神・オリックスの４球団が重複し、阪神が交渉権を獲得。また、広島と楽天が森雄大投手（東福岡高校）を指名し、楽天が交渉権獲得。セリーグ王者・巨人は菅野投手、中日は福谷浩司投手（慶応大）を単独指名。そして日ハムは予定通り大谷投手の強行指名を行ってきました。
東浜投手の抽選に敗れた横浜は、外れ１位として白崎浩之内野手（駒沢大）を選択。藤浪投手の交渉権を逃したヤクルトは石山泰稚投手（ヤマハ）を指名。は松永昂大（大阪ガス）を巡ってオリックスとロッテの２球団が重複、広島と西武が増田達至投手（NTT西日本）を指名。その結果、ロッテが松永投手を引き当て、増田投手の交渉権は西武が獲得しました。抽選くじで２連敗のオリックスは松葉貴大投手（大阪体育大学）、広島は高橋大樹外野手（龍谷大平安高校）を指名しました。
12球団のドラフト１位指名選手。
セリーグ
巨人：菅野智之投手
中日：福谷浩司投手（慶応大）
ヤクルト・石山泰稚投手（ヤマハ）
広島・高橋大樹（龍谷大平安）
阪神・藤浪晋太郎（大阪桐蔭）
横浜DeNA・白崎浩之内野手（駒沢大）
パリーグ
日本ハム・大谷翔平
西武・増田達至（NTT西日本）
ソフトバンク・東浜巨（亜細亜大）
楽天・森雄大（東福岡）
ロッテ・松永昂大（大阪ガス）
オリックス・松葉貴大（大阪体育大学）
ドラフト１位選手以外では、甲子園３季連続準優勝の光星学院からは、北條史也内野手が阪神ドラフト２位指名、田村龍弘捕手がロッテから３位指名を受けました。阪神は甲子園を沸かせた藤浪投手と北條選手を獲得し、大成功といえるでしょう。中日は愛工大名電の濱田達郎投手を２位で指名しました。（各球団の指名選手一覧）
そして福岡ソフトバンクホークスのドラフト指名選手は次の通り
１位：東浜 巨（投・亜細亜大）
２位：伊藤祐介（投・東北学院大）
３位：高田知季（内・亜細亜大）
４位：真砂勇介（外・西城陽高）
５位：笠原大芽（投・福岡工大城東高）
６位：山中浩史（投・Ｈｏｎｄａ熊本）
育成１位：八木健史（捕・群馬ダイヤモンドペガサス）
育成２位：大滝勇佑（外・地球環境高）
育成３位：飯田優也（投・東京農業大北海道オホーツク）
育成４位：宮崎 駿（外・三重中京大）
ホークスは育成枠を合わせて10選手を指名。３位指名の高田選手は東浜投手と同じく亜細亜大の選手。プロでも同じチームメイトになれるなんて運命に感じますね。５位の笠原大芽投手は、巨人・笠原将生投手の弟です。父・栄一さんもプロ野球選手。父と兄を越える選手になってほしいですね。育成４位・宮崎駿（みやざきはやお）選手は、なんと映画監督と同姓同名。友達からは「ジブリ」というあだ名で呼ばれてるんじゃないかと…。
東浜投手がホークス、藤浪投手が阪神に指名され、菅野投手は浪人生活を経て念願の巨人指名を受けました。特にホークスが東浜投手の交渉権を獲得したのは本当に嬉しい！王貞治会長も良く引き当てましたね。大学通算35勝、22完封勝ち、420奪三振の東都大学リーグ記録を持つ「東都のドクターK」は、未来の鷹のエースになると思います。来季は攝津正、武田翔太、東浜巨の３本柱が誕生するかも。東浜投手のホークスのユニフォーム姿、プロデビュー戦が待ち遠しい！
日本ハムの強行指名を受けた大谷投手は、会見で「気持ちは変わらない」と改めてメジャー挑戦の意思は崩さず。恐らく日ハム入りの可能性は無いでしょう。私的には大谷選手のMLB挑戦は反対していません。渡米してメジャー昇格できるかどうか難しいけど、ぜひともアメリカンドリームを掴んでほしい。
