日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ジャガーメイル、重賞初勝利で古馬の頂点に立つ!

2010年05月03日 | 競馬

日本最強の古馬ステイヤー決定戦・第141回天皇賞(春)が2日、京都競馬場で行われました。3200mの長丁場で争われる伝統の一戦ですが、ドリームジャーニーやロジユニヴァースといったGI馬が相次いで回避。出走馬には、昨年の菊花賞2着でステイヤーズステークス&ダイヤモンドステークスの長距離重賞を連勝した③フォゲッタブル、昨年の覇者で春天V2を狙う⑯マイネルキッツ、阪神大賞典の勝ち馬でこれが5度目の挑戦となる⑥トウカイトリック、同レース2着でGI初挑戦の⑬ジャミール、素質はありながらも重賞では2着続きの⑫ジャガーメイル、他にも⑩テイエムアンコール、⑭メイショウベルーガ、⑮エアシェイディといった馬達が参戦してきました。


直前の単勝の上位人気では、1番人気がフォゲッタブル(2.6倍)、2番人気がジャガーメイル(5.9倍)、ジャミール3番人気(6.9倍)、4番人気のマイネルキッツ(8.5倍)までが10倍以下のオッズでした。
スタートでフォゲッタブルが少し出遅れ、⑨メインストリームもタイミングが合わなかった。先行争いでは⑪ミッキーペトラが鼻を奪って単独先頭、マイネルキッツが2番手集団と早めの競馬。テイエムアンコールが5番手、⑦ナムラクレセント7番手で、中段にはジャガーメイルとフォゲッタブル、メイショウベルーガとトウカイトリックがいる。後方ではエアシェイディ、その後ろにジャミールが追走。縦長の状態で1周目の外回り3コーナー~正面スタンド前に入り、ミッキーペトラの先頭は変わらず、最初の1000mを1分7秒台で通過。マイネルキッツが2番手に浮上し、テイエムアンコールは5番手。中段待機の有力勢は、ジャガーメイル9番手、フォゲッタブル11番手、ベルーガとトリック14番手付近でゴール板を通過しました。
1,2コーナー中間地点を通過した辺りでミッキーペトラと2番手の差が縮まり、バックストレッチに入ってテイエムアンコール5番手のまま。8番手のジャガーは②エアジパングの後ろにつけ、9番手のフォゲッタブルが外に持ち出す。ベルーガ12番手、トリック13番手、エアシェイディはまだ後方2番手、ジャミールは少し置かれて最後方で2周目の3コーナーへ。
2度目の坂に入り、ミッキーペトラが先頭で頂上を越え、キッツはまだ2番手待機。道中4番手の④メイショウドンタクが外から動き出す。ジャガーメイルも加速し始めてテイエムアンコールを捕らえる。そして1番人気・フォゲッタブルもスパートしようとするが、スピードが上がらない。中段では⑧トーセンクラウンがバランスを崩し、①カネトシソレイユとトウカイトリック、エアシェイディが後退してしまう。
そして4コーナーから最後の直線、マイネルキッツが先頭に立って連覇へラストスパートをかける。大外のフォゲッタブルはあまり伸びない。キッツがこのまま押し切ろうとした所を、3番手にいたジャガーメイルが一気に飛んできた!キッツとの差を徐々に詰めて急接近、残り100mで2頭が並び、ゴール前でジャガーメイルが差して1着ゴール!ジャガーメイルが遂に重賞初制覇!無冠返上でビッグタイトルを手にしました!


最終成績&払戻金
1⑫ジャガーメイル   3:15.7
2⑯マイネルキッツ    3/4
3④メイショウドンタク  5
4⑦ナムラクレセント  1.1/2
5②エアジパング    2.1/2
6③フォゲッタブル     1/2
7⑬ジャミール       3/4
8⑤フィールドベアー    1/2
9⑥トウカイトリック    1/2
10⑭メイショウベルーガ   1/2
11⑩テイエムアンコール  クビ+1.3/4
12⑨メインストリーム   2.1/2
13⑰ゴールデンメイン    1/2
14⑪ミッキーペトラ    1.1/4
15⑱ベルウッドローツェ   2
16①カネトシソレイユ    5
17⑮エアシェイディ     2
18⑧トーセンクラウン   11位降着
単勝 12 590円
複勝 12 230円  16 300円  4 2,860円
枠連 6-8 2,170円
馬連 12-16 2,320円
馬単 12-16 4,190円
ワイド 12-16 960円 4-12 18,280円  4-16 19,880円
3連複 4-12-16 208,890円
3連単 12-16-4 911,660円


ジャガーメイルが強烈に追い込み、豪快な差し切り勝ちで春の天皇賞を制覇。マイネルキッツは最後の直線で先頭に立つもあと一歩及ばず2着惜敗。3着には16番人気のメイショウドンタクが入り、3連単は90万円台の高配当となりました。1番人気のフォゲッタブルは伸び足を欠いて6着、3番人気・ジャミールは7着に終わりました。なお、このレースで11位に入線したトーセンクラウンは、2周目4コーナーでカネトシソレイユ、トウカイトリック、メイショウベルーガ、エアシェイディ、メインストリームの5頭の走行を妨害したため18着に降着。鞍上の江田照男騎手は4日間の騎乗停止処分を受けました。
ジャガーメイルに騎乗したクレイグ・ウィリアムズ騎手は日本のGI競走初勝利、外国人騎手が春の天皇賞を勝ったのはこれが史上初となります。ウィリアムス騎手はオーストラリアを代表する騎手で、2007年のワールドスーパージョッキーズシリーズで総合優勝を果たしています。管理する堀宣行調教師は、高松宮記念のキンシャサノキセキに続いて今季GI2勝目。関東馬の勝利は2年連続、今年の春GIは関東勢が活躍してますね。
2007年9月の3歳未勝利戦でデビューしたジャガーメイルは、同世代の他馬達と比べてかなり遅いものでした。4歳の時に3連勝を飾った後、アルゼンチン共和国杯で初めての重賞に挑みましたが、スクリーンヒーローに敗れて2着。その後も重賞に何度も挑戦し続けましたが、なかなか勝ち切れず。今年に入ってからはダイヤモンドステークスをフレグモーネで取消、京都記念ではブエナビスタに敗れるもドリームジャーニーに先着して2着と健闘。今回の天皇賞で8度目の重賞挑戦で嬉しい初制覇、しかも一気に古馬の頂点に立ちました。最後の直線での末脚は、本物のヒョウみたいに速かったです。
次の目標は宝塚記念、秋には天皇賞春秋連覇もかかっていますが、ウィリアムス騎手が「メルボルンカップに来てほしい」とリクエストしたそうで、海外挑戦もあり得るでしょう。春の盾を獲得したコンビがメルボルンカップも制覇なるか?

来週は東京競馬場で3歳マイル王を決める「NHKマイルカップ」が行われます。皐月賞で6着だったリルダヴァルをはじめ、ガルボ、エイシンアポロンといった「皐月賞リベンジ組」、毎日杯の勝ち馬・ダノンシャンティ、エーシンホワイティ、ダイワバーバリアン、サンライズプリンスなどが出走を予定しています。日本ダービーに繋がるであろう一戦で、打倒ヴィクトワールピサに名乗り上げる馬が出てきてほしいところだ。



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