プロ野球は5月31日から「日本生命セ・パ交流戦 2016」がスタート。パリーグ首位を独走する福岡ソフトバンクホークスは、パリーグ7連勝&貯金18で交流戦に突入。31日からは福岡ヤフオクドームでセリーグ2位の中日ドラゴンズと3連戦を戦います。初戦の先発投手は、ソフトバンクがここまで6勝1敗のバンデンハーク、中日はドラフト1位のルーキー・小笠原慎之介がプロ初登板。昨年の夏の甲子園で東海大相模を優勝に導いた左腕に、プロの洗礼を浴びせたいところでしたが…。
両チームのスタメン
ソフトバンク 中日
1(二)牧原大成 (中)大島洋平
2(遊)今宮健太 (三)亀澤恭平
3(中)柳田悠岐 (指)ナニータ
4(一)内川聖一 (一)ビシエド
5(指)長谷川勇也 (右)平田良介
6(三)松田宣浩 (左)藤井淳志
7(左)中村晃 (遊)堂上直倫
8(右)吉村裕基 (二)遠藤一星
9(捕)谷裕亮 (捕)桂依央利
(投)バンデンハーク (投)小笠原慎之介
ホークスは3試合連続ヒット中の牧原を1番に起用。左対策として吉村を8番ライトで先発出場。対する中日は、ナニータが3番DHに入りました。
リーグトップの7勝目を狙うホークス先発・バンデンハークは、初回に先頭の大島に2塁打を浴びたが、続く亀澤を1塁フライ→飛び出した2塁走者が戻れずダブルプレー。2死後にヒットと四球で2人のランナーを背負うも、平田を内野ゴロに打ち取り無失点に抑えます。2回には味方のエラーとヒットで1死1,3塁と再びピンチを作ったが、2者連続三振に仕留め、またも0点で切り抜けました。
3回、バンデンハークが1死走者無しでナニータにストレートを打ち抜かれ、レフトスタンドへのソロ本塁打を浴びて先制点を献上。さらにこの後、連打を浴びたものの、堂上を三振に切って取り、1点に留めました。
その裏のホークスは、吉村が四球を選ぶと、高谷が送りバント。2死3塁で今宮が中日先発・小笠原の2球目を捉え、センター前タイムリーヒットで1-1の同点に追いつきます。
しかし4回、バンデンハークが桂にヒット、大島に2塁打を打たれて1死2,3塁のピンチを作り、亀澤のライト犠牲フライで勝ち越し点を献上…。
5回、ホークスは吉村・高谷・牧原と3者連続で四球を選び、無死満塁と同点または逆転のチャンスを迎える。前の打席でタイムリーを放った今宮に期待がかかるも、結果は3塁ゴロ→本塁アウト→1塁もアウトとなり、ダブルプレー…。2死となり、柳田も四球を選んで再び満塁となったが、内川がセンターフライに打ち取られ3アウト。無死満塁の大チャンスで無得点という最悪の結果に終わった。
ホークスは6回に長谷川がヒットで出塁したが、1死2塁の場面で中村がショートライナー→長谷川も2塁でアウトとなり併殺打…。投手陣は6回から2番手で登板した飯田優也が2イニングを投げて無失点に抑えます。
中日1点リードで迎えた8回裏、ホークスは今宮と柳田が倒れて2死となったあと、内川がレフトにヒットを放つと、長谷川もヒットで繋ぎ、2死1,3塁とチャンスを掴む。何が何でも1点が欲しい場面で、松田が中日4番手・福谷浩司の直球を叩き、レフト前へのタイムリーヒット!3連打で2-2の同点とします。
なおも1,2塁で中村が2球目を詰まらせて2塁ゴロかと思いきや、ボールは中日二塁手・遠藤のグラブをすり抜けてセンター前へ。センター前タイムリーヒットで3-2とホークスが逆転!さらに吉村が左中間へのタイムリー2塁打で2点を追加し、この回3連続タイムリーで4点を奪い、5-2としました。
そして9回は守護神・サファテが3者凡退に抑えてゲームセット!ホークスが5-2で中日に逆転勝利を飾りました!
2016年5月31日 NPB交流戦 ヤフオクドーム
ソフトバンク 対 中日 1回戦
<ソフトバンク1勝 観衆:34,553人>
中|001 100 000|2
ソ|001 000 04X|5
[勝] 岩崎(1勝0敗)
[負] 福谷(1勝2敗8S)
[S] サファテ(0勝2敗18S)
[本] ナニータ(中日/3号)
ホークスの交流戦の初戦は、バンデンハーク投手が精彩を欠き、打線も5回まで中日のルーキー・小笠原投手の前に1点しか奪えず、正直負けるだろうなぁと思っていましたが、8回に2アウトからの6連打で4点を奪い逆転しました。小笠原投手の前に苦しめられたけど、終盤に王者の底力を発揮させての逆転勝ち。交流戦の初戦で白星を挙げたホークスは、これで8連勝を果たしました。一度勝ちだすと止まりません!
先発のバンデンハーク投手は、5回まで投げて、被安打8・7奪三振・2四球・2失点。立ち上がりから苦しいピッチングが続き、3回に先制本塁打を浴び、4回には連打から犠牲フライで1点献上。5回にようやく3者凡退に抑えました。ここ最近のバンデンは、2週間前の日ハム戦で5回7失点、先週のオリックス戦で6回5失点、この日も5回で降板。連勝中は安定感もあったのに、どうしたんでしょうか?
バンデンハークが不甲斐なかったけど、中継ぎ陣は頑張りました。6回から2番手で投げた飯田投手は2イニング無失点。8回に3番手で登板した岩嵜翔投手は、先頭打者に長打を打たれたものの0点に退け、その裏に味方打線が逆転したため、勝ち投手となりました。そして9回に登板したサファテ投手は、18個目のセーブを挙げ、来日通算150セーブ目を達成しております。
打線の方はチーム全体で8安打。5回まで小笠原投手の前にヒットわずか1本、7回までは2安打に抑えられていたけど、8回に6本のヒットが出ました。絶好調の今宮選手は、3回にタイムリーヒットを放ち、これで5試合連続打点。ただ、5回の無死満塁の場面でゲッツーに倒れたのはいただけません。
8回の3連続タイムリーヒットですが、松田選手は直球をレフト前に運び、中村選手は詰まりながらもセンター前へ。2塁ゴロになりそうな当たりだったけど、2塁手がキャッチできませんでしたね。中村選手本人も「まさかヒットになるとは」と話していました。その次に2点タイムリーを打った吉村選手、チームが勢いに乗っている中でよく打ちましたなぁ~。
5月が終了し、ホークスの今月の月間成績は18勝4敗1引き分け。5月だけで貯金を14個も増やし、8連勝が2回もありました。昨シーズンのホークスも強すぎたけど、今年は異常なほどの強さです。このまま行けば年間90勝あるいは100勝しちゃう勢いです。一部報道では「6月上旬にも優勝マジックが点灯する」と書かれていますが、まだ早すぎるっつーの。ホークスファンだけど、6月にマジックが点くなんてあり得ないし…。
さて、6月1日の予告先発は、ソフトバンク・和田毅VS中日・若松駿太となっています。和田投手は目下3試合連続で白星を挙げ、リーグトップタイの6勝をマーク。同じ数字で並ぶ武田投手とバンデンハーク投手が足踏みしたけど、和田投手は一歩抜け出せるか?ホークスは8連勝を3度経験しているけど、「9連勝の壁」に2度もぶち当たっております。今度こそは初の9連勝を達成してほしい。