日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

飛躍の夏だ!プロキオンステークス&七夕賞

2022年07月10日 | 競馬

7月10日は福島競馬場でサマー2000シリーズの開幕戦・七夕賞、小倉競馬場はダート重賞のプロキオンステークスが行われました。昨年のプロキオンは3連単で194万円を超える高配当が出ましたが、今年も波乱となったのか。


第27回プロキオンステークス(GⅢ・ダート1700m 16頭立て)は、芝とダートのW重賞制覇に挑む⑯ラーゴム、前走3馬身差の快勝⑮サンライズウルス、昨年このレースで2着⑪トップウイナー、同レース3着⑤メイショウウズマサ、ダートGⅠ馬②サンライズノヴァ、小倉ダート1700mで勝利経験のある⑫ゲンパチルシファー、①エアアルマス、⑧エクレアスパークル、⑬ユニコーンライオン、⑦アルドーレなどが参戦。
スタートでサンライズウルスが遅れたのに対し、メイショウウズマサが好ダッシュを見せる。メイショウウズマサが行くかと思いきや、エアアルマスも先手を主張。ユニコーンライオンとエクレアスパークルとトップウイナーが3番手争い、ゲンパチルシファー6番手、ラーゴムは7番手、アルドーレは中団グループ、サンライズウルスはしんがりで1コーナーを回る。
向正面に入り、先頭集団はエアアルマス・メイショウウズマサ・トップウイナーの3頭がひしめく。エクレアスパークスが4番手、5番手にゲンパチルシファー、ラーゴム外側6番手、ユニコーンライオン7番手。中団グループにはアルドーレ,サクラアリュール,ヒストリーメイカーの3頭が固まり、11番手グループには④エブリワンブラック・③ロードレガリス・⑭ヴェルテックス・⑥アンセッドヴァウの4頭・15番手サンライズノヴァ、サンライズウルスは最後方。
3コーナーを回るところで、ユニコーンはズルズル後退。今度はアルマスが先頭に立つが、ウズマサも抵抗。ルシファーが4番手に上がり、外からヒストリーも上がって来る。ラーゴムは中団馬群より外の位置につけ、アルドーレは後方に下がる。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、ゲンパチルシファーがエアアルマスとメイショウウズマサを捕らえて先頭に立つ。2番手からヒストリーメイカー、さらにサクラアリュールが馬群を割いて追い上げる。残り100mを切って前を行くルシファーにヒストリーが外から接近、後続ではロードレガリスが猛追するが、ゲンパチルシファーがそのまま1着ゴールイン!ヒストリーメイカー2番手、3番手にサクラアリュールが入線。

2年連続の小倉開催だったプロキオンステークスは、4番人気のゲンパチルシファーが直線早めに抜け出し、後続の追撃を抑えて優勝。2着には14番人気のヒストリーメイカー。デビュー2年目の小沢大仁騎手、重賞初制覇まであと一歩でした。3着も12番人気のサクラアリュールが入り、3連単で719,650円と今年も荒れたレースとなりました。
3番人気のアルドーレは10着、2番人気のサンライズウルスはスタートで後手を踏んだのが響いて11着、1番人気のラーゴムは12着と人気上位3頭は全て2桁着順に沈みました。ラーゴムとアルドーレは共にオルフェーヴル産駒で期待してたのですが・・・。
重賞初制覇のゲンパチルシファーは、昨年10月の白川郷ステークス以来となる通算5勝目。トゥザグローリー産駒は2021年のカラテ以来の重賞制覇。鞍上の川田将雅騎手と佐々木昌三調教師はこのレース初勝利です。川田騎手とは2020年1月の小倉城特別で一度コンビを組んで勝利。今回再びルシファーに騎乗し、重賞制覇に導きました。この馬は小倉ダートで5戦2勝・2着1回・3着2回と常に上位で好走しています。重賞タイトルを手にしたけど、この秋のダートGⅠ参戦はあるのでしょうか。




福島メイン・第58回七夕賞(GⅢ・芝2000m 16頭立て)は、⑭トーラスジェミニ、②ロザムール、⑨ショウナンバルディ、⑤マウントゴールドと昨年の1~4着馬が揃い踏み。さらには春の天皇賞4着⑥ヒートオンビート、福島記念2着③ヒュミドール、福島民報杯で圧勝した⑪アンティシペイト、小倉記念優勝⑫モズナガレボシ、⑩ヤマニンデンファレ、⑬プリマヴィスタ、⑧フォルコメン、菊花賞で1番人気⑦レッドジェネシス、⑯エヒトが参戦しました。
スタートは16頭揃って飛び出し、好スタートを見せたロザムールがスッと先手を取り、トーラスジェミニが2番手、フォルコメン3,4番手。ヤマニンデンファレ5番手、ヒュミドールは最内8番手、ヒートオンビートは10番手、アンティシペイトは中団より後ろのポジション、モズナガレボシが後方2番手でスタンド前を過ぎて行った。
1,2コーナーで縦長の展開となり、ロザムール単独先頭、トーラスジェミニ2番手、3番手フォルコメン、4番手④エヴァ―ガーデン、5番手ヤマニンデンファレ。6,7番手のところにエヒトとヒュミドールが並び、8番手ショウナンバルディ、9番手アンティシペイト、10番手マウントゴールド、11番手ヒートオンビート。後方勢は①シークレットランと⑮ヴァンゲドミンゴが12,13番手、14番手からレッドジェネシスが追い出し開始。その後ろでモズナガレボシとプリマヴィスタが並走。
3,4コーナー中間地点で、ロザムールがまだ逃げて、フォルコ2番手、エヒトが3番手に上がり、エヴァガー4番手。ペイトが外から捲って上昇、ヤマデンもつれて上がって来る。ヒートはまだ中団の位置。
4コーナーで先頭争いはロザムール・フォルコメン・エヒトの3頭が並び、直線に入ってすぐエヒトが抜け出して単独先頭。残り200mでアンティシペイトが2番手に上がり、ヒートオンビートが大外からやって来たが、エヒトが一気に突き放す。残り100mでヒートがペイトを抜いて2番手になるも追撃はここまで。エヒトが後続を寄せ付けず1着でゴールし、七夕賞を制しました。


夏の福島の名物重賞は、6番人気のエヒトが快勝し、重賞初制覇。1番人気のヒートオンビートは2着。3着には2番人気のアンティシペイトでした。3番人気だったヒュミドールは5着。連覇を狙ったトーラスジェミニは最下位の16着。トップハンデ57.5Kgが影響したと思います。他にもショウナンバルディ11着、ロザムール12着、マウントゴールド14着と昨年の上位メンバーはみんな2桁着順でした。
勝ったエヒトは、森秀行厩舎に所属し、父がルーラーシップ、母がヒーラ。重賞はこれまで3度挑戦するも5着以内には入れず、4度目の挑戦で初めて勝利を収めました。鞍上の田中勝春騎手は、2019年の函館記念以来となる重賞勝ちを収めました。
この日は中団より前の位置を追走し、3コーナーで仕掛けると、4コーナーで先行勢に追いつき、直線で一気に突き放して最後は2馬身半差をつけました。前走の京都記念から5か月の休み明けだったけど、重賞ウィナーやGⅠ4着馬を抑えての圧勝。しかも「七夕賞レコード」のおまけまでつきました。馬名の意味はドイツ語で「本物」ですが、その名の通り、この馬の実力は本物かも?











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