

毎年恒例の「ドバイ・ワールドカップデー」が、日本時間30日深夜にメイダン競馬場で行われました。昨年のジャパンカップで圧勝した日本最強牝馬のアーモンドアイが、ドバイターフ(芝1800m・13頭立て)で海外GⅠに初挑戦。この秋の凱旋門賞参戦へ、まずはドバイで結果を残せるかどうか。このレースにはアーモンドアイの他にも、日本からディアドラとヴィブロスも出走しました。
スタートは13頭綺麗に揃い、アーモンドアイも好スタートを決める。⑪センチュリードリーム(英国)がレースを引っ張り、⑫ウィズアウトパロール(英国)が2番手、3番手グループに⑬ウートン(UAE)・⑨マウンテンハンター(UAE)・②ドリームキャッスル(UAE)とゴドルフィン勢が固める。中団勢は、最内に①サザンレジェンド(香港)、真ん中に④ヴィブロス、アーモンドアイは外側8番手。9番手に⑥ロードグリッターズ(英国)、10番手⑤マジェスティックマンボ(南アフリカ)、ディアドラは11番手、後方はユーロンプリンス(南アフリカ)と⑧アイキャンフライ(アイルランド)が並ぶ。
3,4コーナーを回り、センチュリードリームが軽快に飛ばし、パロールが2番手、マウンテンとウートンが3番手争い。キャッスル4番手、アーモンドが5番手に押し上げ、ヴィブロスとグリッターズは中団馬群、ディアドラはまだ後方のポジション。
4コーナーを回って最後の直線に入ってもセンチュリードリームが逃げる。ウィズアウトパロールとドリームキャッスルが差を詰めるが、アーモンドアイが4番手から脚を伸ばし、残り300mでついに先頭!後続からはロードグリッターズとヴィブロスが追い上げ、残り100mでヴィブロスが2番手に浮上。しかし、その2頭を尻目にアーモンドアイが先頭でゴールイン!これが日本最強牝馬の実力だ!アーモンドアイが世界デビュー戦を勝利で飾りました!
いやぁ~さすがです!海外GⅠ初挑戦のアーモンドアイが、ドバイターフで見事に優勝を飾りました。2着にはヴィブロスが入り、日本の牝馬がワンツーを独占しました。ヴィブロスは一昨年のレースで優勝し、昨年2着、今年も2着とドバイでの相性の良さを証明。これがラストランですが、素晴らしい走りを見せてくれました。日本馬のもう1頭・ディアドラは、後方待機から直線追い込んで4着と健闘。ディアドラも海外に何度も挑戦してるけど、惜しいレースが続きます。
アーモンドアイはレース前から日本や海外で大きく注目され、英国のブックメーカーも1番人気に支持されました。レースでも最後の直線残り300mのところで抜け出し、ヴィブロスの追撃を抑えて1着。期待を上回るような内容で海外デビューを飾りました。ヴィブロスもゴール前詰めていたんだけど、アーモンドは強かったです。
これで未勝利から7連勝、GⅠ競走も5連勝を達成。ドバイのGⅠを勝ったことで海外での評価も一段と上がるだろうし、「ロンジンワールドベストレースホースランキング」でも上位に入りそうです。
凱旋門賞挑戦へ前途洋々ですが、今後はどんなローテーションを組むのか気になります。6月には宝塚記念が行われるけど、それと同時期にフランスでサンクルー大賞典、英国でプリンスオブウェールズステークスやキングジョージといった大レースが開催されます。アーモンドが日本で走る姿も見たいけど、もう一度海外GⅠを勝ってほしいなという思いもあります。次は何処へ向かうのか非常に楽しみでしかないです。