日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

アエロリット秋が楽しみな逃げ切りV!新潟直千バトルはラインミーティアが制す!

2017年07月30日 | 競馬

2017年の夏競馬は、今週から新潟・札幌・小倉開催が始まりました。7月最後の日曜日だった30日は、札幌と新潟で重賞レースがありました。札幌の「クイーンステークス」は、今年の春のGⅠを勝ったアエロリットとアドマイヤリードが登場。新潟名物・直線1000mの重賞レース「アイビスサマーダッシュ」には、直千巧者たちが集結しました。


札幌メイン・第65回北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ・芝1800m 13頭立て)は、NHKマイルカップ覇者②アエロリット、ヴィクトリアマイルを制した⑫アドマイヤリードのGⅠ馬2頭の他に、中山牝馬ステークスを勝った①トーセンビクトリー、マーメイドステークスの勝ち馬⑥マキシマムドパリ、昨年の秋華賞で2着だった⑩パールコード、重賞ではよく上位に入る④クインズミラーグロ、昨年2着③シャルール、フローラステークス2着⑦ヤマカツグレースなど、好メンバーが揃いました。
スタートは13頭綺麗に飛び出し、好ダッシュを見せたアエロリットとシャルールの2頭が先行争い、⑧クロスコミア3番手、ヤマカツグレース4番手に控え、パールコード6番手、トーセンビクトリー7番手、マキシマムドパリとアドマイヤリードは中団より後ろの位置でスタンド前を通過した。
1コーナーを過ぎたところで、アエロリットが早くも先頭に立つと、後続を引き離しにかかる。シャルールが2番手につけ、3番手クロコスミア、内側4番手にヤマカツグレース。⑨ラインハートとパールコードが5,6番手で並び、トーセンビクトリー7番手、外から⑪ノットフォーマルが8番手。9番手⑬エテルナミノル。中団より後ろのグループには、内側10番手クインズミラーグロ、11番手アドマイヤリード、12番手マキシマムドパリ、最後方に⑤ハツガツオという展開。
3コーナーを回り、アエロが大差をつけて一人旅を続けるが、ゴール残り600mで後続勢との差が縮まり始める。シャルール2番手、クロコが3番手に上がり、ヤマグレ4番手、パルコ5番手、トービク6番手。ミラーグロ、アドリー、マキパリはまだ後方。
最後の直線コースに入り、アエロリットがまだ先頭をキープ。残り200mでトーセンビクトリーが2番手から猛追し、さらにはクインズミラーグロが3番手に上がる。しかし、アエロリットが後続を振り切り先頭でゴールイン!3歳マイル女王・アエロリット、会心の逃げ切りで古馬勢を完封しました!

「北の女王決定戦」は、単勝2番人気のアエロリットが鮮やかに逃げ切って快勝。2着にはトーセンビクトリーが入りましたが、4コーナーで内側から斜行して他馬の進路を妨害したとして、鞍上の福永祐一騎手が8月5日~13日までの騎乗停止しょぶんを受けました。レース映像を見ても追い出し方が強引だったなあ。下手すりゃ降着でしょ。3着のクインズミラーグロは、重賞では5戦連続で馬券圏内。安定感はあるけど、重賞制覇が遠いですね…。1番人気だったアドマイヤリードは6着、3番人気のマキシマムドパリは7着。2頭とも道中は後方待機だったけど、アエロリットとの差が開きすぎたなあ。
アエロリットは前走のNHKMCに続いての重賞2連勝。鞍上の横山典弘騎手は、「クイーンステークス」が中山開催だった時に一度勝利していますが、札幌開催になってからは初勝利です。今回は初めての1800m戦でしたが、序盤から積極果敢に飛ばし、3,4コーナーで後続勢との差が詰まったときは「失速したか?」と思われました。しかし、最後の直線で再び加速し、最後は2着に2馬身半の差をつけての快勝。この日のアエロは、前走から+18キロ(478Kg→496Kg)と馬体重を大幅に増加。その分、走りにパワフルに感じました。距離延長&初の古馬相手に結果を残したので、秋華賞が楽しみになりそうだ。



新潟のメイン競走・第17回アイビスサマーダッシュ(GⅢ・芝直線1000m 16頭立て)は、昨年このレースで2着だった⑩ネロ、韋駄天ステークスを勝った⑩フィドゥーシア、駿風ステークス優勝馬③プレイズエターナル、邁進特別覇者⑮ラインミーティア、昨年秋のルミエールオータムダッシュ優勝の④ラインスピリット、さらには⑭レジーナフォルテ、⑫レッドラウダ、⑦シンボリディスコ、CBC賞3着⑯アクティブミノル、新潟直千で3勝の実績を持つ⑤アースエンジェルなどが参戦。
注目のスタートは、16頭横一線。アクティブミノルとフィドゥーシアが外ラチ沿いに進路を取り、レジーナフォルテ3番手。第2グループには、⑥イオラニ・シンボリディスコ・⑧ダンシングワンダー・ネロ・⑪レヴァンテライオン・⑫レッドラウダの6頭。アースエンジェルは10番手追走。11番手にラインミーティア、12番手①ナリタスターワン、13番手プレイズエターナル、ラインスピリット14番手、15番手②ブライトチェリー、⑬キープレイヤーが最後方。
ゴール残り400mを切り、フィドゥーシアが抜け出し、2番手争いでは内にレジフォル、外ラチにアクティブ、その間を割ってミーティアが上がってきている。ネロはまだ6番手あたり。これは万事休すか?ラスト100mを切り、フィドゥーシアが押し切るかと思いきや、ラインミーティアが襲いかかり、ゴール前でフィドゥーシアをかわしてゴールイン!ラインミーティア執念の差し切り勝ち!

サマースプリントシリーズ第3戦・アイビスサマーダッシュは、単勝8番人気の伏兵・ラインミーティアが、早めに抜け出したフィドゥーシアをゴール前で差し切って優勝。勝ちタイムは54秒2でした。1番人気のフィドゥーシアは首差の2着、3着には3歳牝馬のレジーナフォルテが入り、2番人気のアクティブミノルは4着。3番人気のネロは10着に終わっております。
勝ったラインミーティアは、2013年のファルコンステークス以来2度目の重賞挑戦で重賞初勝利。鞍上の西田雄一郎騎手は、2010年のアイビスSD以来となる7年ぶりの重賞勝ち。ゴール直後に喜びのガッツポーズを見せ、表彰式ではメイプル超合金と記念撮影をしました。今年4月からコンビを組み、邁進特別で勝った後、駿風ステークスと韋駄天ステークスで4着。今回のレースでは、前半は後ろの位置にいたんですが、ラスト400mを切ってからスルスルと追い上げ、いつの間にか2番手まで上がり、最後にフィドゥーシアを捕らえました。新潟1000mのコース経験の長さ、西田騎手の好騎乗がもたらした勝利だと思います。
ちなみにですが、ミーティアの父・メイショウボーラー産駒は、JRAの平地重賞競走で初勝利。この馬の母・アラマサフェアリーの祖父はオグリキャップだそうです。オグリの血は今も生きています。



来週・8月6日は、新潟競馬場で3歳ダート重賞のレパードステークス、小倉競馬場はサマー2000シリーズ第3戦・小倉記念が行われます。
レパードステークスには、ベルモントステークスで無念の出走取消となったエピカリスが参戦。さらには、ユニコーンステークス2着・ハルクンノテソーロ、2連勝中のテンザワールドとスターストラック、、タガノディグオ・ノーブルサターンの「ジャパンダートダービー組」、UAEダービーに挑んだアディラート、ダンサクドゥーロなどが登録。
小倉記念の方は、ストロングタイタン、サンマルティン、バンドワゴン、スピリッツミノル、ベルーフ、ヴォーシュなどが出走予定です。











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