日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

春の女王決定戦はノームコアがレコード勝ち!ダミアン・レーンはJRA・GⅠ初勝利!

2019年05月12日 | 競馬

母の日だった12日は、東京競馬場で春の最強牝馬決定戦・第14回ヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。アーモンドアイ、リスグラシュー、ディアドラ不在の今年は、マイルで復権を狙う⑥ラッキーライラック、アメリカ遠征帰りの⑪アエロリット、阪神牝馬ステークスを制した⑦ミッキーチャーム、ダービー卿チャレンジトロフィー2着⑨プリモシーン、左回りのマイル戦を得意とする②レッドオルガ、骨折から復帰の⑯ソウルスターリング、福島牝馬ステークス優勝⑧デンコウアンジュ、中山牝馬ステークス優勝⑱フロンテアクイーン、④ノームコア、⑭レッツゴードンキ、③クロコスミア、⑮カンタービレなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気がラッキーライラック(4.3倍)、2番人気アエロリット(5.8倍)、3番人気レッドオルガ(6.1倍)。4番人気以降はプリモシーン(6.4倍)、ノームコア(9.4倍)、ミッキーチャーム(9.7倍)、カンタービレ、ソウルスターリングと続きました。

まずまず揃ったスタートで始まったこのレース、①アマルフィコーストとクロコスミアが好スタートを決め、アマルフィがスッと前に出るが、外からアエロリットが馬なりで先手を奪う。ミッキーチャーム3番手、4番手クロコスミア、5番手にラッキーライラック、その外からソウルスターリングが並びかける。7番手レッドオルガ、8番手カンタービレ、9番手ノームコア。10番手グループには⑤メイショウオワラ,カンタービレ,フロンテアクイーンの3頭が並び、13番手デンコウアンジュ、14番手サウンドキアラ。15番手⑩ミエノサクシード、レッツゴードンキと⑬サトノワルキューレが16,17番手で並び、⑫ワントゥワンが最後方という展開。
3,4コーナー中間を過ぎ、アエロが果敢な逃げを打ち、2番手チャーム、アマルフィ3番手。ソウスタ4番手、ライラックとクロコが5,6番手。オルガ・カンタービレ・ノームは中団より前のポジション、プリモは中団馬群。
最後の直線に差し掛かり、アエロリットがまだ先頭をひた走り、2番手からミッキーチャームが追い上げ、真ん中からソウルスターリングとクロコスミア、外からラッキーライラックとノームコア、大外にプリモシーンと横に大きく広がっている。残り200mでライラックがアエロに迫るが、外からノームが強襲。さらにはプリモも大外から接近し、馬群の中からクロコも突っ込んで来る。ゴール前でアエロが後退し、ノーム・ライラック・クロコ・プリモの4頭が叩き合うが、ノームコアが抜け出してゴールイン!プリモシーン外から迫るも一歩及ばず…。



【ヴィクトリアマイル全着順】
1着④ノームコア      1分30秒5
2着⑨プリモシーン      クビ差
3着③クロコスミア      1/2馬身
4着⑥ラッキーライラック   ハナ差
5着⑪アエロリット      1馬身1/2
6着⑩ミエノサクシード
7着⑰サウンドキアラ
8着⑦ミッキーチャーム
9着⑯ソウルスターリング
10着⑭レッツゴードンキ
11着②レッドオルガ
12着⑧デンコウアンジュ
13着⑬サトノワルキューレ
14着①アマルフィコースト
15着⑱フロンテアクイーン
16着⑫ワントゥワン
17着⑤メイショウオワラ
18着⑮カンタービレ

単勝 ④ 940円
複勝 ④ 350円  ⑨ 250円  ③ 670円
枠連 ⑵-⑸ 2,900円
馬連 ④-⑨ 3,700円
馬単 ④-⑨ 7,670円
ワイド ④-⑨ 1,410円
    ③-④ 4,040円
    ③-⑨ 3,150円
3連複 ③-④-⑨ 35,490円
3連単 ④-⑨-③ 175,040円


春のマイル女王を決める戦いは、ゴール前4頭の叩き合いの末、単勝5番人気のノームコアが混戦を制しました。勝ちタイム1分30秒5は、芝1600mのJRAレコードタイム。2012年にレオアクティブが叩き出した1分30秒7を0.2秒も更新しました。2着のプリモシーンは大外から追い込んだものの、クビ差届きませんでした。11番人気の伏兵・クロコスミアが3着に入り、1番人気のラッキーライラックは4着。ライラックは一旦は先頭に立ったけれど、伸びきれませんでした。2番人気のアエロリットは、前半からハイペースで逃げ続けたけど、最後にペースダウンしました。
武豊騎手との新コンビで臨んだソウルスターリングは9着、4年連続のVM参戦&20回目のGⅠ出走だったレッツゴードンキは10着、3番人気のレッドオルガは11着でした。
優勝したノームコアは、2018年の紫苑ステークス以来の重賞勝ちで、GⅠレース初制覇。ノームを管理する萩原清調教師は同レース初勝利。馬主の池谷誠一さんは初めてのGⅠタイトル獲得。池谷さんは過去にプリサイスマシーン、ペインテドブラック、ユビキタスなどの重賞ウィナーを所有しておりました。
鞍上のダミアン・レーン騎手は、JRAのGⅠ競走で初勝利。地元・オーストラリアではGⅠを勝ちまくっていますが、海外でのGⅠ競走は初めてだそうです。ダミアン騎手は土曜日の京王杯スプリングカップでも勝利しており、2日連続重賞勝ち。土曜日は4勝、この日はVMを含め3勝を挙げ、2日間で7勝の固め打ち。来週のオークスではコントラチェック、日本ダービーではサートゥルナーリアに騎乗するから、しばらくは「ダミアン無双」が続くでしょう。


来週は3歳牝馬クラシックの第2戦・オークス(優駿牝馬)が行われます。2歳女王ダノンファンタジー、桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ、ビーチサンバ、クロノジェネシス、エールヴォア、シェーングランツの「桜花賞組」の他に、フラワーカップで快勝したコントラチェック、デビュー3連勝で忘れな草賞を勝ったラヴズオンリーユー、フローラステークスを勝ったウィクトーリア、2着のシャドウディーヴァ、スイートピーステークス優勝のカレンブーケドール、3戦2勝グラウディーヴァなどの「別路線組」が出走予定。

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