日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドバイワールドカップデー2023!イクイノックスがSCを圧勝し、ウシュバテソーロがWC制覇!

2023年03月26日 | 競馬

競馬界の侍ジャパンがドバイに挑む!日本時間25日深夜、メイダン競馬場で「ドバイ・ワールドカップデー2023」が行われました。ドバイシーマクラシックには年度代表馬のイクイノックス、前回覇者のシャフリヤール、香港ヴァーズ覇者・ウインマリリンの3頭が参戦、メインの「ドバイワールドカップ」は、サウジカップ覇者のパンサラッサ、皐月賞馬・ジオグリフ、さらにはテーオーケインズ、ウシュバテソーロ、カフェファラオのダート界のトップホースが参戦しました。



「ドバイシーマクラシック」(GⅠ・芝2410m 10頭立て)は、⑦イクイノックス、⑥シャフリヤール、⑩ウインマリリンの日本勢3頭に加え、アイルランドダービー馬⑧ウエストオーバー(英国)、5連勝中⑧レベルスロマンス(UAE)、ネオムターフカップを勝った②モスターダフ(英国)、①ボタニク(フランス)などが出走しました。
スタートは10頭ほぼ揃って飛び出し、1コーナーを回ったところでイクイノックスが押し出されるように先頭に躍り出る。モスターダフ2番手、ボタニクが3番手、4番手⑨ザクレイ(フランス)、ウインマリリンは5番手追走。6番手ウエストオーバー、その後ろの7番手にシャフリヤールが控えている。後方は8番手レベルスロマンス、9番手④ロシアンエンペラー(香港)、最後方⑤セニョールオーバー(香港)。
向正面は縦長の状態となり、3コーナーを回るところでイクイノが先頭、モスター2番手、ボタニク3番手。マリリン5番手、レベルス6番手、シャフリは後方3番手に下がる。
4コーナーで馬群がギュッとつまり、最後の直線に入るところで、モスターダフがイクイノックスに迫り、真ん中からザクレイとレベルスロマンスが追い上げ、シャフリヤールは大外に持ち出す。しかし、イクイノックスが残り300mで後続を突き放す!ウエストオーバーが2番手に上がり、ザクレイ3番手に上がり、シャフリ5番手、マリリンは6番手。独走のイクイノックスは残り100mを切った辺りから流し、そのまま先頭でゴールイン!イクイノックスが初めての海外レースで圧勝!


日本最強馬・イクイノックスが、ドバイシーマクラシックで堂々の逃げ切り勝ち!スタート直後に先頭に立ち、マイペースの逃げで脚を溜め続けると、ラストの直線ではノーステッキで後続を突き放し、ラスト100mでルメール騎手が後ろを見るほどの余裕の走りでした。勝ちタイム2分25秒65は、メイダン芝2410mのコースレコードを1秒以上を更新しました。これもしかすると、「ワールドベストレースホースランキング」で125以上のレーティングを出して、1位になるかもしれませんね。
鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、アーモンドアイとのコンビで制した2019年のドバイターフ以来のドバイGⅠ勝利で、シーマクラシックは2006年のハーツクライ以来17年ぶり。この日はUAEダービーでデルマソトガケを勝利に導いています。
その他の結果は、2着にウエストオーバー、3着のザクレイはJRAオッズで8番人気。前回覇者のシャフリヤールは5着、ウインマリリン6着、日本勢のライバルといわれていたレベルスロマンスは7着に終わっております。
海外GⅠ初制覇のイクイノックスは、秋の天皇賞、有馬記念に続きGⅠ3連勝。キタサンブラック産駒は海外GⅠ初勝利。父親は日本国内のGⅠを7勝しながらも、海外に一度も挑戦せず。海外で結果を残した時点でキタブラを越えましたね。もし今後も海外を走るなら、英国のキングジョージorプリンスオブウェールズステークス、秋は凱旋門賞かブリーダーズカップターフに挑戦もあり得るでしょう。



メインレースの「ドバイワールドカップ」(GⅠ・ダート2000m 15頭立て)は、日本からは⑨パンサラッサ、⑬テーオーケインズ、⑭ウシュバテソーロ、⑤クラウンプライド、③カフェファラオ、⑦ジオグリフ、⑮ヴェラアズール、⑧ジュンライトボルトの8頭が参戦。海外勢は昨年の優勝馬④カントリーグラマー(アメリカ)、メイダンで2連勝①アルジールス(英国)、⑥エンブレムロード(サウジアラビア)、⑪サルートザソルジャー(バーレーン)などが出走しました。
スタンド前のスタートで、パンサラッサはまずまずのスタート、ウシュバテソーロは後方から。先行争いで②ベンドゥーグ(UAE)とテーオーケインズ、⑩リモース(UAE)が競り合うが、大外からパンサラッサも加わる。1コーナーを回るところでリモースとパンサラッサの2頭が並んだ。
2コーナーから向正面で、パンサラッサ先頭、リモース2番手、3番手ベンドゥーグ、4番手サルートザソルジャー、5番手アルジールス、内側6番手テーオーケインズ、7番手カントリーグラマー、8番手ジオグリフと続く。中団より後方のグループは、⑫スーパーコリント(米国)、エンブレムロード、カフェファラオ11番手、その後は12番手ヴェラアズール、13番手ジュンライトボルト、14番手クラウンプライド、最後方にウシュバテソーロと日本馬が続く。
3コーナーを過ぎて、リモースがわずかに前に出て、パンサ2番手、ベンドゥとサルート、アルジーも先頭集団に加わる。3,4コーナーのところでパンサが馬群の中にに下がり、ケインズ、ヴェラ、ファラオ、ジオも中団グループに控える。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、ベンドゥーグとアルジールスの2頭が抜け出し、テーオーケインズ3番手、4番手からウシュバテソーロが追いかける。残り200mでアルジーが抜け出すが、2番手に上がったウシュバが外から襲い掛かる。さらにケインズも3番手に上がる。そして残り100mでウシュバがアルジーをかわして先頭、ケインズが3番手、大外からエンブレムロードが追い込んでくるが、ウシュバテソーロが先頭ゴールイン!日本馬・ウシュバテソーロがドバイワールドカップを制しました!


サウジカップのパンサラッサに続き、日本馬が再びダートのビッグレースを制しました!日本馬が半数以上も参戦した今年のドバイW杯で、ウシュバテソーロが見事に優勝しました!最後方から徐々に順位を上げ、ラストの直線で外から猛追し、残り100mで先行するアルジールスを捕らえ、最後は2着に2馬身3/4差をつけました。2着争いは接戦となりましたが、アルジールス2着、エンブレムロード3着、テーオーケインズは4着。クラウンプライドが5着と頑張り、通算獲得賞金歴代トップを狙ったパンサラッサは10着、ジオグリフ11着、カフェファラオ12着、ヴェラアズール13着、ジュンライトボルトは最下位の15着。W杯連覇を狙ったカントリーグラマーは7着でした。
ウシュバテソーロは東京大賞典、川崎記念に続き、ダートGⅠ3連勝。昨年10月のブラジルカップから破竹の5連勝です。昨年4月にダートに転向し、わずか1年足らずでドバイを制してしまいました。鞍上の川田将雅騎手は海外GⅠ3勝目。馬上でのインタビューでは、テンション爆上がりでした。普段はクールな印象の川田騎手も、この日ばかりは爆発しちゃいました。「世界のKAWADAさん」とは川田将雅のことです!
ドバイワールドカップで日本馬が優勝したのは、2011年のヴィクトワールピサ以来史上2頭目。当時はオールウェザー馬場で、トランセンドとの日本馬ワンツーフィニッシュでした。純粋なダート競走としては、ウシュバテソーロが初めてで、1着賞金約9億円を獲得。まだ3月ですが、「JRA賞最優秀ダートホース部門」がほとんど決まった感がありそうだなぁ。
ドバイW杯が行われた3月26日(日本時間)は、ドバイに散った砂の女王・ホクトベガの誕生日。川崎記念からドバイへのローテは全く同じ。ホクトベガもきっと喜んでると思います。



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