日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダノンキングリー出遅れながらも末脚炸裂!京都大賞典は大波乱の決着。

2019年10月06日 | 競馬

10月に入り、今週から東京競馬場と京都競馬場の秋開催が始まりました。10月最初の日曜日だった6日は、秋のGⅠに向けてのGⅡが東西で行われました。東京競馬場の毎日王冠は、ダービー2着のダノンキングリーが、歴戦の古馬と初対決。京都競馬場の京都大賞典はスタートから波乱のレースとなりました。




第54回京都大賞典(GⅡ・芝2400m 17頭立て)は、春の天皇賞で2着だった⑯グローリーヴェイズ、2年ぶりの勝利が欲しい④エタリオウ、小倉記念3着①ノーブルマーズ、半年ぶりの実戦⑨エアウィンザー、3連勝中の上がり馬⑥シルヴァンシャー、骨折から復帰の⑭ダンビュライト、3歳馬⑪アドマイヤジャスタ、⑧パリンジェネシス、⑩ウラヌスチャームなどが参戦しました。
スタート直後、⑰ウインテンダネスが落馬。スタンド前のポジション争いで、ダンビュライトが⑦ドレッドノータスを抜いてハナに立つ。外から⑮レノヴァールとグローリーヴェイズが接近。アドマイヤジャスタが4,5番手、エアウィンザー6番手、ノーブルマーズと③クリンチャーは中団追走。シルヴァンシャーは11番手につけ、エタリオウは後方2番手で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、ダンビュライトが先頭、レノヴァールが単独2番手に上がり、3番手ドレッドノータス、4番手にグローリーヴェイズ追走。5,6番手の位置にノーブルマーズとアドマイヤジャスタ、8番手エアウィンザー、9番手⑬メートルダール、内側10番手に⑤チェスナットコート、11番手クリンチャー。中団より後ろの位置にシルヴァンシャーがいて、外から②アルバートが早仕掛け。さらにはウラヌスチャーム、⑫リッジマン、パリンジェネシスがいて、エタリオウは最後方。
外回り3コーナーのところで、ダンビュラがまだ先頭、レノヴァ2番手、ダールが3番手に上がり、ドレッド4番手。ヴェイズ5番手、クリンチャーが下り坂を利用してポジション押し上げる。シルヴァン、アドジャス、マーズ、ウィンザーは中団の位置。エタリはまだしんがりだ。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、ダンビュライトがまだ逃げる。2番手からドレッドノータスが追い上げ、外からクリンチャーとシルヴァンシャー、内からノーブルマーズも追い上げる。グローリーヴェイズは前が塞がって苦しい走り。大外からエタリオウも猛追する。残り200mでドレッドがダンビュラを捕らえて先頭。3番手からノーブル、大外からシルヴァンが追うも、ドレッドノータスが抜け出してゴールイン!ダンビュライト2着、3着にシルヴァンシャー。

西のスーパーGⅡ・京都大賞典は、スタートしてすぐにウインテンダネスが落馬し、単勝11番人気の伏兵・ドレッドノータスが優勝。序盤から逃げて2着と粘ったダンビュライトは、骨折休養明けとは思えない好走。松若風馬騎手は先週のモズスーパーフレアに続き、またもや重賞レースで2着です。3着のシルヴァンシャーは5番人気。3連単「⑦-④-⑯」で1,811,410円の高配当がつきました。
2番人気だったエタリオウは5着、1番人気のグローリーヴェイズは前半折り合いを欠き、直線は見せ場なく6着という結果。3番人気のエアウィンザーは距離が合わず13着と惨敗。人気上位3頭は総崩れでしたね~。なお、スタート直後に落馬したウインテンダネスと、菱田裕二騎手は共に異常ありませんでした。
勝ったドレッドノータスは、昨年11月のアンドロメダステークス以来の勝ち星で通算6勝目。重賞では2015年の京都2歳ステークス以来、実に約3年10か月ぶりの勝利となりました。通算6勝のうち、4勝が京都コース。お母さんのディアデラノビアも京都牝馬ステークスで勝ったり、エリザベス女王杯で3着と京都での実績があります。母仔揃って京都巧者なんやね。
鞍上の坂井瑠星騎手は、今年3月のフィリーズレビューに次いで重賞2勝目。フィリーズの時は1着同着で、この日は単独での1着。同期の藤田菜七子騎手が東京盃で重賞初勝利を飾り、土曜日の新潟開催で1日4勝の大活躍。日曜日も1勝し、土日で5勝と大暴れ。坂井騎手も菜七子に負けじといい仕事をしましたね。






第70回毎日王冠(GⅡ・芝1800m 10頭立て)は、安田記念でアーモンドアイを破った④インディチャンプ、昨年の毎日王冠で逃げ切った③アエロリット、昨年の3歳マイル王①ケイアイノーテック、昨年の安田記念以来の勝利を目指す⑩モズアスコット、おととしのマイルCS覇者⑥ペルシアンナイトのGⅠ馬5頭に加え、⑨ダノンキングリーと⑤ランフォザローゼスの3歳世代コンビ、ホッカイドウ競馬の⑧ハッピーグリンが参戦しました。
スタートでダノンキングリーが少し出遅れて最後方からの競馬に。好スタートを見せたアエロリットが早々と先手を奪い、インディチャンプが2番手を追走。内側3番手にケイアイノーテック、4番手②ギベオン、5番手に⑦マイネルファンロン、6番手にペルシアンナイト。7番手ランフォザローゼス、8番手ハッピーグリン、9番手モズアスコット、ダノンキングリーは最後方を追走する。
3コーナーを過ぎて、先頭で逃げるアエロがリードを拡げ、前半1000mを58.4秒で通過。インディが2番手につけ、ノーテック3番手。ペルシアンは4,5番手につけ、後方待機のダノキンとモズアスは4コーナーで外に持ち出した。
ラストの直線コースに入っても、アエロリットが先頭。2番手インディチャンプが外から並びかける。3番手からペルシアンナイトも追撃。大外からダノンキングリーが末脚を伸ばして襲い掛かる。残り200mを切って、今度はインディが先頭、アエロも内側で食い下がり、ダノキンがペルシアンを抜いて3番手。そしてラスト100mでダノキンがアエロとインディをまとめて捕らえる。アエロが2番手で盛り返したが、ダノンキングリー先頭でゴール!出遅れたってなんのその!ダノンキングリーが差し切り勝ち!

メンバー的にもマイルCSの前哨戦だった今年の毎日王冠は、単勝1.6倍の圧倒的1番人気だったダノンキングリーが古馬を相手に完勝しました。2着のアエロリットは、インディチャンプに一度はかわされるも、ラスト100mで差し返しました。3着のインディチャンプは58キロの斤量と1800mの距離が堪えたかなぁ。でも、次のマイルCSなら挽回に期待できるでしょう。
ダノンキングリーは今年2月の共同通信杯以来の勝利で、重賞2勝目。春のクラシックでは皐月賞で3着、日本ダービーはロジャーバローズの2着と、2戦とも悔しい結果に終わりました。秋初戦の今回は、GⅠ馬を抑えて1番人気に支持され、スタートで後手を踏んで最後方での競馬に。しかし、直線で大外一気のごぼう抜きを披露。その飛ぶような末脚をダービーでも見せてほしかった…。
秋の天皇賞の優先出走権を獲得したけれど、次走はマイルチャンピオンシップに向かう予定。マイル戦では2戦2勝と実績十分。マイルCSは2年続けて3歳馬が勝っているから、ダノキンが勝つ可能性も十分あります。今度こそ悲願のGⅠ初勝利を手にできるといいですね。











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