日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

小倉記念はタツゴウゲキがサンマルティンとの叩き合いを制す!レパードステークスはまさかの大荒れ。

2017年08月07日 | 競馬

8月最初の日曜日だった6日は、2つの重賞レースがありました。台風5号の影響で開催が危ぶまれていた小倉競馬場は、サマー2000シリーズ第3戦の「小倉記念」。新潟競馬場は3歳馬によるダート重賞の「レパードステークス」。アメリカのクラシック競走・ベルモントステークスに出走するはずが、直前のケガで出走取消となったエピカリスが登場。アメリカでの借りを新潟で返したいところでしたが…。



小倉メイン・第53回小倉記念(GⅢ・芝2000m 13頭立て)は、⑤フェルメッツァ,②タツゴウゲキ,③ヴォージュ,⑦フェイマスエンドの「七夕賞組」、さらには昨年の勝ち馬⑫クランモンタナ、⑥ベルーフ、⑩ストロングタイタン、④カフジプリンス、⑧サンマルティン、⑬バンドワゴン、①スピリッツミノルなどが参戦しました。
スタートは13頭綺麗に揃い、正面スタンド前での先行争いで、ヴォージュとフェイマスエンド、タツゴウゲキとバンドワゴンが前を行くが、最終的にはバンドワゴンが先頭に立った。ストロングタイタンは3,4番手、フェルメッツァ6番手、サンマルティンは11番手、ベルーフ12番手、⑨シャドウパーティーが最後方でスタンド前を通過した。
1,2コーナー中間を過ぎ、バンドワゴンが先頭、2番手にヴォージュ、3番手にタツゴウゲキが追走。その後ろの4番手にストロングタイタン、5番手スピリッツミノル、フェルメッツァと⑪ケイティープライドが6,7番手で並ぶ。中団グループには内からカフジプリンス・フェイマスエンド・サンマルティンの3頭が固まっている。11番手ベルーフ、12番手クランモンタナ、シャドウパーティーがまだ最後方。
3コーナーを回り、バンドワゴンが先頭だが、2番手からヴォージュが迫り、3番手のタイタンも接近。サンマルが外から捲って4番手に進出。4コーナーの手前で、先頭争いはバンド・ヴォージュ・サンマル・タイタンの4頭が横一線。その後ろでは、タツゴとフェルメが並び、ベルーフも加わる。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、サンマルティンが先頭に立ち、内からヴォージュが食らいつき、さらにタツゴウゲキが最内を突いてやってきた。タツゴとサンマルの2頭の叩き合いは、ラスト100mでサンマルが前に出るが、ゴール前でタツゴが並びかけ、最後は全く同体でフィニッシュ!決勝線上のカメラを比べてもわからないというくらいの接戦、果たして勝ったのは?


夏の小倉王者を決める一戦は、4番人気・サンマルティンと2番人気・タツゴウゲキのマッチレースとなりましたが、写真判定の結果、内側のタツゴウゲキが勝利し、サンマルティンはハナ差の2着。サンマル騎乗の戸崎圭太騎手は、勝てば全場重賞制覇達成でした…。3着争いの方も接戦でしたが、フェルメッツァが3着に入り、ベルーフ4着。1番人気のストロングタイタンは8着、3番人気のバンドワゴンは11着。前回覇者のクランモンタナは10着でした。
勝ったタツゴウゲキは、重賞2度目のチャレンジで初制覇。格上挑戦ながらも、最内から脚を伸ばし、サンマルティンとの叩き合いに勝利。この馬は当初、ミルコ・デムーロ騎手が乗る予定でしたが、ミルコ騎手が第7競走で落馬負傷したため、秋山真一郎騎手に乗り替わり。秋山騎手もいきなりの起用でしたけど、まるでミルコが乗り移ったかのような好騎乗で結果を出しました。タツゴウゲキの父親は、1997年の宝塚記念を勝ったマーベラスサンデー。同産駒の重賞制覇は、2012年の中日新聞杯(スマートギア)以来5年ぶりとのことです。



新潟のメイン競走・第9回レパードステークス(GⅢ・ダート1800m 15頭立て)は、国内無敗の⑤エピカリス、ユニコーンステークス2着⑫ハルクンノテソーロ、ジャパンダートダービー3着⑮タガノディグオ、同じく5着⑬ノーブルサターン、濃尾特別で古馬を破った⑭テンザワールド、ダート初挑戦③イブキ、①タガノグルナ、④タガノカトレアなどが参戦しました。
レースはスタートから波乱が起こります。⑩テイエムアンムートがゲートから出れず、その後に歩き出してしまい競走を中止。そんな中、最初のポジション取りで⑨サルサディオーネが先手を奪い、タガノカトレア2番手につけ、ノーブルサターン3番手。エピカリスは前から5頭目につけ、テンザワールド7番手、タガノディグオは10番手で、ハルクンノテソーロ11番手で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、先頭サルサディオーネ、2番手にタガノカトレア、ノーブルサターンが3番手、4番手タガノグルナ。エピカリスは5番手の位置につけている。外側6番手にテンザワールド、7番手②ローズプリンスダム。中団の8番手にイブキ、9番手にタガノディグオ追走。10番手⑥スターストラック、11番手にハルクンノテソーロ、12番手⑧シゲルコング、13番手⑪ブライトンロック、最後方に⑦トラネコ。
3コーナーをカーブし、サルサが先頭でレースを引っ張り、カトレアが2番手につけ、サターンが3番手。エピカリス・グルナ・テンザワが4番手集団を形成している。ディグオは大外に出している。
直線コースのところで、サルサディオーネが先頭、後続からはタガノカトレア、ノーブルサターン、テンザワールドが追い込み、エピカリスは前の馬に塞がれて上手く抜け出せない。ゴール残り200mを切ったところで、ローズプリンスダムが凄い脚で飛んできて2番手に浮上。大外からブライトンロック、ハルクンノテソーロが襲い掛かるが、ローズプリンスダムが突き抜けてゴールイン!サルサディオーネが2着で粘り、エピカリスはようやく3番手まで…。


エピカリスの国内復帰戦として注目を集めたレパードステークスでしたが、勝ったのは単勝11番人気の伏兵・ローズプリンスダムでした。スタートから先頭で引っ張り続け、2着と頑張ったサルサディオーネは12番人気。2ケタ人気の低評価だった2頭が1着と2着に入り、単勝1.5倍と断然の1番人気だったエピカリスは、直線での追い出しに手こずって3着。内側から抜け出そうとしたけど、前が開きませんでした。国内のレースでは4戦4勝と無敗を誇っていたけど、新潟で格下に足を掬われました…。4番人気のハルクンノテソーロは6着、3番人気・テンザワールドは7着、2番人気だったタガノディグオは12着と、上位人気が悉く掲示板を外しました。
このレースは人気馬が勝利するため「日本一堅い重賞レース」と言われているそうですが、今年は馬単「②-⑨」で251,840円、3連単「②-⑨-⑤」で807,250円の高配当がつきました。いやぁ~、大波乱のレースでしたなぁ。
優勝したローズプリンスダムは、重賞初制覇で通算4勝目。3コーナー辺りでは内側にいましたが、直線で木幡巧也騎手が外に進路を変えると、力強いムチに応えるかように加速し、前の馬達をまとめて差し切っての快勝でした。ゴール直後には喜びのガッツポーズまで出ました。新潟での大金星をきっかけに、今後さらなる活躍はあるのでしょうか。
鞍上の木幡巧也騎手は、デビュー2年目で重賞初制覇。木幡三兄弟(長男・初也、次男・巧也、三男・育也)で一番最初に重賞ジョッキーになりました。お父さんの初広騎手はJRAの重賞で8勝しているけど、巧也騎手にはその数字を越えてほしいし、GⅠも勝ってほしいですね。








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