2ヶ月に渡る福島・新潟・小倉の夏のローカル開催が閉幕して、今週から秋競馬が開幕!14日は秋競馬の開幕を告げる重賞2競走、中山で京成杯オータムハンデキャップ、阪神ではセントウルステークスが行われました。
京王杯オータムハンデは、ゴスホークケンとキストゥヘヴンのGI馬2頭が参戦、他にもステキシンスケクン、レッツゴーキリシマ、サトノプログレスといった有力馬も登場しました。直前の単勝1番人気では、前走の関屋記念で2着に入ったリザーブカードが支持されました。
レースはゴスホークケンとタンツキッスイが他馬を離して逃げまくり、前半の800mを43秒台で通過する速いタイムを見せます。3,4コーナーで馬群が一団になると、ヤマニンエマイユ、キストゥヘヴン、レッツゴーキリシマの3頭が先頭争いを形成すると、内にいたレッツゴーキリシマが先頭に躍り出るも、ゴール前でキストゥヘヴンが交わしてゴールイン。3着には大外から猛追したステキシンスケクンが入線。1番人気のリザーブカードは終盤伸びきれず6着、2歳王者・ゴスホークケンは失速して15着に終わりました。
勝ったキストゥヘヴンは、2006年の桜花賞以来2年5ヶ月ぶりの勝利で通算4勝目。前半は後方で待機すると、3コーナーでスパート開始すると、最後の直線では一旦3番手まで下がりますが、残り100mを切ったところで伸ばしてきました。桜花賞以降は精彩を欠き、勝ちきれないレースが続き、2008年になってからは2戦連続で3着、京王杯スプリングカップで2着に入るも1着が遠い状態でした。そしてこのレースでようやく勝利して復活をアピール。2年以上白星から遠ざかっていたので、陣営も大喜びだったに違いありません。今後はエリザベス女王杯かマイルチャンピオンシップを目指すと思います。ウオッカとダイワスカーレットの2強に割り込めるかどうか?
阪神のセントウルステークスは、スズカフェニックスとファイングレインの過去2年の高松宮記念優勝馬が登場。また、サマースプリントシリーズの最終戦ということで、アイビスサマーダッシュを制したカノヤザクラ、札幌のキーンランドカップ優勝のタニノマティーニ、北九州記念2着のマルカフェニックスも出走。先着すれば総合優勝が決まります。
スタートでタニノマティーニが好スタートを切る一方で、スズカフェニックスが立ち遅れます。すぐさまスプリングソングが先頭に躍り出ち、カノヤザクラは一旦は2番手に立つも5番手まで順位を下げます。その後にファイングレインがぴったりとマーク。スタートミスのスズカフェニックスは3,4コーナー中間付近で一気に順位を上げていきました。第4コーナーを回って最後の直線のところで、スプリングソング、シンボリグラン、マルブツイースターの3頭が先頭争いを繰り広げると、残り200のところでカノヤザクラが追い込んでいくと、残り100を切ってスプリングソングらを交わしてゴール。2着にはシンボリグラン、スズカフェニックスは8着、ファイングレインは9着に終わりました。
今年のセントウルステークスは、カノヤザクラが重賞2連勝で優勝。2008サマースプリントシリーズの総合優勝に輝きました。2連勝で22ポイント獲得、文句無しの総合Vでしたね。スプリンターズステークスの優勝候補の一角に入ったカノヤザクラ、今の勢いなら行けるけど、お父さんがスプリンターズSで連覇を果たしたサクラバクシンオーだから、親子制覇もあり得るでしょう。高松宮記念制覇組のスズカフェニックスとファイングレインは、GI馬の貫禄を見せつけられず揃って完敗。スズカに至ってはスタートミス、スパートのタイミングが速すぎて終盤伸びを欠いてしまいました。ファイングレインは休み明けが影響したのかも…。それに1200m初黒星ですよ。今回の内容&結果だとスプリンターズSは厳しいかもしれません。
というわけで、日曜日の重賞はともに牝馬が優勝した形で終わりました。月曜日は阪神競馬場で朝日チャレンジカップが行われます。そして来週は中山では菊花賞トライアルのセントライト記念、阪神は秋華賞トライアルのローズステークスがあります。ローズSにはオークス馬のトールポピーが出走予定だそうです。
2008年秋競馬は、メイショウサムソンが凱旋門賞に挑戦、ダービー馬・ディープスカイがどこへ向かうのか、白毛のユキチャンがダート戦線を盛り上げていけるのか、古馬戦線ではダイワスカーレットVSウオッカの対決に注目が集まりますが、牡馬の奮起も見てみたいですね。秋競馬はどんな馬が主役になるのか、年末の有馬記念まで目が離せません。