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暑すぎてつらい。

第90回箱根駅伝  東洋大学、復路新記録の圧勝で2年ぶりの総合優勝!

2014年01月04日 | Sports

第90回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、2日目の3日に芦ノ湖~東京大手町・読売新聞新社屋前までの復路(109.9Km)が行われました。初日の往路では、東洋大学が設楽ツインズ(兄・啓太&弟・悠太)の活躍で往路優勝。勝てば学生駅伝3冠制覇となる駒澤大学は、59秒差の2位で復路を迎えます。そして10位以内に与えられるシード権争いは、最後まで大混戦となりました。



山下り区間の6区、往路首位の東洋大・日下佳祐が芦ノ湖を出発。その59秒後、2位・駒大の西澤佳洋がスタートしたが、いきなり躓いて転倒。しかし、すぐさま立て直して追撃開始。その後、早稲田、日本体育大、青山学院、拓殖、明治、大東文化、東海が出発し、9分59秒に10位の日本大学が出発した直後に10分が経過し、11位・法政大学以降のチームが一斉にスタート。
先頭の東洋・日下は、小涌園前(9.1Km)を26分45秒で通過。駒澤・西澤はトップから55秒差と少し差を詰める。しかし、大平台で両者の差が1分3秒、函嶺洞門(17.1Km)で1分15秒と差が徐々に拡がる。後方では、7位でスタートした明治・廣大貴が、2キロ過ぎに拓大を抜くと、3.6キロ過ぎに青学をかわして5位まで順位を上げる。
中盤以降駒大を突き放した東洋・日下は、終始安定した走りを続け、小田原中継所で7区・服部弾馬にタスキを渡す。駒大・西澤はスタートでの転倒が影響したのか、1分17秒遅れの2位通過。その後、早大、日体大、明大が5位でリレー。シード権争いでは、9番手で通過した東海が総合8位、法政がシード圏内の10位に浮上し、13番手通過の法政が総合11位に後退。8位・東海から11位・日大までは44秒差。

7区、東洋・服部弾馬が快走を続け、平塚中継所で駒大に1分54秒差をつけた。16番目でタスキを受けた帝京大・蛯名聡勝が、二宮(11.8 km)で8人抜きを達成すると、大磯で7番手まで順位を押し上げ、中継所を7番目でたすきリレー。総合12位と順位は変わらないが、10位・法政に24秒差まで詰めた。一方、6区で11位だった日大は7区で9位に上がり、逆に大東大は11位と圏外まで落ちてしまった。9位・日大から12位・帝京までの差は53秒差とまだわからない。

8区、9.2キロ付近でアクシデントが発生。10番手集団の中で走行していた総合8位の拓大・宇田朋史が転倒。集団から後退すると、スピードが上がらず、大東大、日大、法政がいる集団にも抜かれてしまう。順位も8位からシード権ギリギリの10位まで落ちた。7区で11位だった大東大は、吉川修平が区間4位の力走で7位までアップ。8区終了時点で首位・東洋と2位・駒大の差は3分40秒、7位・大東大から12位・帝京までは1分10秒差。東洋大が戸塚中継所を通過してから20分後、国士舘大学と上武大学が繰り上げスタート。

後半のエース区間の9区、逆転が絶望的となった駒大は、エース・窪田忍を投入。権太坂では、東洋・上村和生を上回る22分33秒で通過。横浜駅前で3分17秒差まで詰める。窪田の猛追を尻目に、東洋大の上村は鶴見中継所でアンカー・大津顕杜にタスキをつないだ。2位の窪田は28秒詰めただけ。さすがのエースもこれが精いっぱいだった。後方では、4位・日体大の矢野圭吾が早稲田を抜いて3位浮上。
シード争いでは、戸塚で7番目でタスキを受けた帝京大・熊崎健人が粘りの走りを見せ、チームも10位になり、シード権まで押し上げた。逆に総合7位の大東大は、大隅裕介が苦戦し、再び11位後退。8区で8位だった東海大は、山下英俊が区間19位に沈み、総合順位も12位まで転落。鶴見では東海、国学院、城西大、専修大、神奈川大、国士舘、上武大の7チームが繰り上げスタート。東海大のシード獲得は厳しくなった。


最終10区。総合優勝へ王手をかけた東洋大学の大津は、5キロを14分43秒、10キロを29分33秒で進み、区間賞ペースでゴールの大手町へひた走る。後方では、日体大VS早稲田の3位争いで、日体大・甲斐翔太が、早大・中村信一郎を引き離す。気になるシード権争いでは、9区時点で9位だった法政大学が、新八ツ山橋のところで10位に下がると、御成門で大東大と法政の順位が入れ替わり、大東大がシード圏内の10位に躍り出た。
いよいよゴールの大手町。東洋大・大津が銀座大通りでラストスパートに入り、最後は全力疾走でゴールテープを切った!東洋大学2年ぶり4度目の総合優勝!復路では5時間25分38秒の「復路新記録」を打ち立てました。トップがゴールしてから約4分半後、駒澤大学が総合2位でゴール。その後、前回王者・日体大は総合3位、その後に早稲田が4位でゴールイン。帝京大は7番目でゴールし、総合でも8位。12番目フィニッシュの拓殖大は総合9位。そして、大東文化大学が15番目でゴールし、総合10位となってシード権最後の1枚を獲得。17番目の法政大学は、残念ながら総合11位でした。



総合成績
1位 東洋大学     10:52:51
2位 駒澤大学     10:57:25
3位 日本体育大学  11:03:51
4位 早稲田大学    11:04:17
5位 青山学院大学  11:08:53
6位 明治大学     11:10:09
7位 日本大学      11:12:52
8位 帝京大学      11:13:03
9位 拓殖大学      11:13:06
10位 大東文化大学  11:14:43
(以上10チームが来年のシード権獲得)
11位 法政大学     11:15:33
12位 中央学院大学  11:15:40
13位 東海大学     11:17:52
14位 東京農業大学  11:18:02
15位 中央大学     11:18:43
16位 順天堂大学   11:19:03
17位 国学院大学   11:20:44
18位 神奈川大学   11:23:47
19位 城西大学     11:25:42
20位 上武大学     11:25:56
21位 専修大学     11:28:39
22位 国士舘大学   11:38:35
23位 山梨学院大学  記録なし

区間賞
6区:廣瀬大貴(明治大) 58分16秒
7区:服部弾馬(東洋大) 1時間3分27秒
8区:高久龍(東洋大) 1時間4分35秒
9区:矢野圭吾(日本体育大) 1時間8分29秒
10区:大津顕杜(東洋大) 1時間9分8秒


第90回の記念大会だった今年の箱根駅伝は、東洋大学が往路優勝の勢いそのままに、後半の復路で一度もトップの座を明け渡さず、2位に4分34秒差をつけての圧勝劇で2年ぶり4度目の総合優勝を果たしました。優勝タイムの10時間52分51秒は、歴代2番目の記録となりました。3冠を狙った駒澤大学は2位、前回優勝校・日本体育大学は3位に終わりました。
最後まで順位が変動したシード権争いは、日本大学が7位、往路11位だった帝京大学が8位、拓殖大学が9位、大東文化大学が10位に入り、来年大会のシード権を獲得。日大と大東大は共に5大会ぶり、拓大は2大会ぶりのシード入り。11位の法政大学は50秒差、12位の中央学院は57秒差で涙を飲み、往路9位だった東海大学は13位に沈みました。

「東洋VS駒大」の2強対決は、終わってみれば東洋大の完勝に終わりました。3区で設楽ツインズの弟・悠太選手が区間賞を獲得すると、5区では兄の啓太選手も区間賞の走りで往路優勝を決めました。復路では、駒大をぐんぐん引き離し、1年生ながら7区を任された服部選手、8区・高久選手、10区・大津選手が区間賞。大津選手は区間記録にあと8秒と迫る好タイムを残し、今大会のMVP(金栗四三杯)に選ばれました。設楽兄弟のどちらかが選出されるかと思いましたが、これは意外でしたね~。7区区間賞で最高の箱根デビューを飾った服部弾馬選手は、華の2区を走った服部勇馬選手の実弟。「設楽ツインズ」が卒業した後は、「服部兄弟」がチームを牽引することでしょう。
2年前の大会で優勝した後、大学3大駅伝で5大会連続2位と惜敗続きでしたが、6度目の正直で2位返上&箱根王座奪還を果たす事が出来ました。箱根ではここ5年間で3度も優勝しているので、東洋大の黄金時代はまだまだ続きそうです。



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