日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

有馬記念前日のダブルGⅠ!中山大障害&ホープフルステークス

2020年12月27日 | 競馬

今月27日に有馬記念が行われますが、その前日の26日は中山競馬場で中山大障害とホープフルステークスの2つのGⅠ競走が行われました。



中山10R・第143回中山大障害(J・GⅠ 芝4100m 16頭立て)は、春の中山グランドジャンプで2着⑭メイショウダッサイ、京都ジャンプステークスでオジュウチョウサンに先着した⑪タガノエスプレッソと⑫ブライトクォーツ、、秋陽ジャンプステークスを勝った⑤ヒロシゲセブン、⑧フォワードカフェ、①シンギングダンサー、⑨ビッグスモーキー、⑩ケイブルグラム、⑯スズカデヴィアスなどが参戦しました。

スタート後の5号生垣障害を⑥ストレートパンチが先頭で飛越すると、後続も次々飛越。1周目の正面スタンド前で、ストレートパンチ先頭、ブライトクォーツとシンギングダンサーが2,3番手で並び、4番手⑨ビッグスモーキー,5番手ケンホファヴァルト、6番手⑤ヒロシゲセブン、7番手集団にはスズカデヴィアス、タガノエスプレッソ、フォワードカフェ、メイショウダッサイと固まる。その後に⑮ナリノレーヴドール、②ヒロノタイリク、⑦シゲルピーマン、ケイブルグラム、④アズマタックン、⑬セガールフォンテンと続いた。
1コーナーで縦長になると、2コーナーのバンケット→向正面を通り過ぎて、1回目の大障害コースに差し掛かり、最初の難所・大竹柵障害をストパンとシンダンが同時に飛越すると、後続勢もクリアして16頭全馬クリア。
逆回りになったところで、シンダンが先頭に変わり、ストパン2番手、ホファヴァルト3番手浮上。4番手グループにはクォーツ,エスプレッソ,ダッサイ,ヒロセブの4頭。スモーキー8番手、フォワカフェ9番手、10番手デヴィアス、11番手にタイリク、12番手ケイブル、13番手ナリノ。後方勢はピーマン、セガール、タックンという順番。
3コーナーのバンケットから、2度目の大障害コースに向かい、2つ目の難所・大生垣障害をシンギングダンサーが先頭でジャンプした後、他の15頭も無事に飛び越え。ここも落馬なし。
順回りコースに戻ると、2号障害の手前でケンホファヴァルト2番手、メイショウダッサイが3番手になる。4,5番手の位置にフォワードカフェとヒロシゲセブン、ブライトクォーツとタガノエスプレッソは6,7番手あたり。
向正面→3コーナーのバンケットを通過し、3,4コーナー中間の5号障害の手前で、ホファヴァルトがシンダンをかわした直後に先頭で飛越。ダッサイ3番手、クォーツ4番手、エスプレッソ7番手で飛越。後方ではシゲルピーマンとナリノレーヴドールが転倒してしまう。
全ての障害を飛び終え、ケンホファヴァルトが先頭で芝直線コースに入り、メイショウダッサイが2番手、3番手のブライトクォーツは大外に持ち出す。ヒロノタイリクが最内に入り、タガノエスプレッソは一番外から追い込みをかける。残り100mを切ってホファヴァルトがこのまま押し切るかと思われたが、ダッサイが徐々に差を詰め、ゴール前でホファヴァルトを差し切ってゴールイン!ケンホファヴァルトが2着、大外追い込んだタガノエスプレッソ3着。

障害界の絶対王者・オジュウチョウサンのいない中山大障害は、1番人気のメイショウダッサイが制し、秋の障害王に輝きました。2着のケンホファヴァルトは9番人気、障害重賞2連勝のタガノエスプレッソは大外猛追も届かず3着。2番人気のブライトクォーツは4着、4番人気のフォワードカフェは6着。
最終障害でシゲルピーマンとヒロノレーヴドールが落馬競走中止となり、14頭が完走。落馬したシゲルピーマンは異常なし、大江原圭騎手は背中を打撲。ヒロノレーヴドールは右中手骨粉砕骨折で予後不良、小野寺祐太騎手は船橋市内の病院に搬送され、頭部打撲と脳震盪、健忘症の疑いがあります。
メイショウダッサイは東京ジャンプステークスに続いての連勝で、障害重賞通算3勝目。鞍上の森一馬騎手はデビュー10年目でGⅠ初勝利。昨年は自身初の障害リーディングを獲得すると、今年は重賞4勝を含め14勝を挙げ、2年連続の障害リーディングを確定させています。
ダッサイは大障害コースでこれまで2度挑戦し、昨年の中山大障害で3着、この春の中山グランドジャンプで2着といずれも上位で好走。3度目の挑戦の今回、悲願達成を果たしました。来年春のグランドジャンプこそは、オジュウチョウサンを越えられるでしょうか。






中山11Rの第37回ホープフルステークス(GI・芝2000m 15頭立て)は、東京スポーツ杯2歳ステークスを制した⑩ダノンザキッド、エピファネイア&マリアライトの子①オーソクレース、2000m2戦2勝③ランドオブリバティ、②ヨーホウレイク、⑫アドマイヤザーゲと2戦無敗の馬が5頭も参戦。さらに萩ステークスを勝った⑬シュヴァリエローズ、東スポ杯2着⑪タイトルホルダー、新馬戦勝ちの⑨アオイショー、⑦マカオンドールなども出走しました。

スタートで⑦マカオンドールが少し遅れ気味になり、ダノンザキッドとオーソクレースは好スタートを決める。スタンド前の先行争いで、タイトルホルダーとランドオブリバティの2頭が先手を主張し、ランドオブリバティがわずかに前に出た。オーソクレースは4番手、ダノンザキッドは外側5番手につけ、シュヴァリエローズ6番手、7番手アドマイヤザーゲ、ヨーホーレイクは11番手でゴール板を通過していく。
1,2コーナー中間点で、ランドオブリバティが先頭、タイトルホルダー2番手、⑧バニシングポイントが3番手上がる。向正面でダノンザキッドは4番手、オーソクレースは5番手。その後ろの6,7番手のところにアドマイヤザーゲと⑥ホールシバンが並び、④ヴィゴーレ8番手、内側9番手ヨーホーレイク、10番手シュヴァリエローズ。11番手⑤テンカハル、12番手⑨アオイショー、13番手⑦マカオンドール、14番手⑮セイハロートゥーユー、⑭モリデンアローがポツンと最後方を走る。
3コーナーを過ぎて、ランリバが先頭を走るが、外からバニシングが並ぼうとする。オーソク3番手、タイトル4番手、キッドは5番手待機。3,4コーナー中間でザーゲが外に持ち出し、ヨーホーも追い出しに掛かる。
いよいよ4コーナーを回り、直線に入ろうとしたその時、先頭を走っていたランドオブリバティがカーブを回り切れず外側へ逸走。そのまま外ラチへ一直線してしまう。先頭争いは最後の直線のところで、最内からマカオンドール、オーソクレース、タイトルホルダー、ダノンザキッドと4頭横一線となるが、残り200mでキッドがわずかに先頭。オーソクが内で脚を伸ばしてわずかに前に出ようとしたが、キッドがもう一度盛り返す。後続からヨーホーレイクが追い込んで来たが、ダノンザキッドがゴール前抜け出してゴールイン!ダノンザキッドが3戦3勝でホープフルステークス制覇です!


おととしのサートゥルナーリア、昨年のコントレイルと2年連続でクラシックホースを輩出した「2歳中距離王決定戦」は、1番人気のダノンザキッドが、オーソクレースとのマッチレースを制して優勝。デビューから3連勝でGⅠ初勝利を挙げました。オーソクレースは一度は先頭に出そうになったけど、キッドに差し返されて2着。3着には後方から追い込んだヨーホウレイクが入りました。
2番人気だったランドオブリバティは、4コーナー手前で外側に逸走すると、外ラチ沿いでジョッキーを振り落として競走中止。見てた私も「「あー、あー、あー、どこ行くの?」って言ってしまいました。レース後には2021年1月17日まで出走停止&調教再審査の処分が。馬にケガが無かったのは幸いだが、気性の荒さを何とかしてほしい。
鞍上の三浦皇成騎手は左胸部を打撲し、その後の騎乗を取りやめ。27日の騎乗も全て乗り替わりとなっています。ランリバの暴走を抑えきれず、GⅠ初制覇のチャンスを逸した三浦騎手は、何時になったらGⅠをかてるのだろうか。

ダノンザキッドは栗東・安田隆行厩舎に所属、父・ジャスタウェイ、母・エピックラヴの間に生まれました。ジャスタウェイ産駒としても待望のGⅠ初勝利であります。鞍上の川田将雅騎手は、グレナディアガーズとのコンビで優勝した先日の朝日杯フューチュリティステークスに続いてのGⅠ勝利。来年のクラシックはキッド、グレナはマイル路線という風に使い分けると思います。そんな川田騎手、有馬記念でオーソリティに騎乗予定。
ちなみにですが、阪神カップでダノンファンタジーが快勝し、東西のメイン重賞で「ダノン軍団」が揃って勝利をGET。「ダノン軍団はGⅠに弱い」といわれてたけど、ダノンスマッシュが香港スプリントを勝ってから、流れが良い方向に傾いています。
新馬戦では後に京都2歳ステークスを勝ったワンダフルタウンに3馬身差をつけて快勝、2戦目の東スポ杯2歳ステークスも直線突き抜けて優勝しました。阪神1800m新馬戦→東スポ杯→ホープフルステークスは、コントレイルと全く同じ道をたどってます。無敗三冠を目指せとは言わないから、クラシック競走の1つは獲ってほしいなって思います。


















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