日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

強敵オランダを撃破!スピードスケート女子パシュートで日本が金メダル!

2018年02月21日 | Sports

平昌五輪もいよいよ大詰め。大会13日目の21日は、スピードスケートの男女団体パシュートが行われました。日本女子チームはこの種目でW杯3連勝中、しかも世界新記録を3度も更新。今大会でも金メダル最有力候補に挙げられています。2日前の準々決勝では、オランダが五輪新で首位通過、日本は2位、カナダが3位、アメリカが4位で準決勝に進出しました。ライバルのオランダを破って初の金メダル、そして日本勢今大会11個目のメダル獲得となるか?



準決勝第1試合、準々決勝首位通過のオランダとアメリカが対戦。オランダ(赤:ロッテ・ファンビーク、黄:イレイン・ブスト、青:アントワネット・デヨング)は1周目にブストが先頭、デヨングが最後方。入りの200mを18秒65、400mを32秒65で通過し、米国に1.09秒の差をつける。その後も米国に対し、2周目で2.42秒差、3周目で4秒以上のリードを拡げる。オランダは終始アメリカを圧倒、最後は流すような感じでゴール。3分0秒41のタイムで決勝に進出。アメリカは3分07秒28で3位決定戦へ。

準決勝第2試合は、日本VSカナダ。このレースで勝てば銀メダル以上が確定する日本は、高木美帆&菜那姉妹、菊池彩花の3人が登場。まず初めに高木美帆が隊列を引っ張り、1周目を32秒81で通過すると、2周目を終えた時点でカナダに1秒以上の差を拡げる。後半に入っても日本は一糸乱れない滑りを見せ、先頭選手の入れ替えもスムーズに進む。残り1周半で高木美が隊列の先頭になり、最後はスピードを抑えてゴール。2分58秒94と3分を切る好タイムで決勝に進み、メダル確定。敗れたカナダは3分01秒82でゴール。
この結果、3位決定戦はアメリカVSカナダの北米対決、決勝戦は日本VSオランダとなりました。


3位決定戦と決勝の前に順位決定戦が行われ、女子の7・8位決定戦では、地元の韓国チームが登場。韓国は準々決勝でチームメイトを置き去りにしたことで、国内中が大騒ぎとなりました。この日もキム・ボルム、パク・ジウ、ノ・ソンヨンの3人が出場しましたが、ポーランドに1周目から1秒以上も遅れると、2周目で3.26秒遅れ。結局最後まで意地を見せられずポーランドに完敗。ポーランドは3分03秒11で7位、韓国は3分07秒30で8位に終わりました。

銅メダルをかけて戦う3位決定戦、カナダはブロンディン,モリソン,ワイデマンの3人、アメリカはベルグスマ,ボウ,マンガネロの3人が登場。最初の200mでカナダのモリソンが躓いて、アメリカから約0.9秒遅れる。前半からリードするアメリカは、ベルグスマとボウの2人が快走を見せ、前半の1200mの時点でカナダに3秒35差のリード。しかし、後半に入ってカナダが巻き返し、徐々にアメリカとの差を縮め、残り1周で2秒32、残り200mで1.5秒差まで接近。ゴール前でアメリカのマンガネロとボウが接触し、その隙にカナダが差を詰めたが、アメリカが先着!アメリカが辛くも逃げ切り、2分59秒26で銅メダルを確保。カナダは0.44秒差で4位。


いよいよ迎えた決勝戦。悲願の金メダルに挑む女子日本チーム、強敵オランダを倒すことができるのか?日本は高木姉妹と佐藤綾乃が出場。オランダの方はレーンストラ、ブスト、デヨングの3選手。スタートは両チームともに良い飛び出し。日本は早くも隊列が出来上がり、高木美帆が先頭!まず最初の200mは日本が18秒08、オランダ18秒18と日本がリード。400mでは日本がオランダに0.16秒差。600mを過ぎたところで先頭は佐藤に後退。オランダもレーンストラが先頭を走り、残り3周半でオランダがリードを奪う。
日本は残り2周半でオランダに0.47秒差まで離されるが、高木菜那が必死に盛り返し、残り1周半で0.05秒差に迫る。そして残り1周となったところで日本が再逆転!最後の1周、日本は美帆-佐藤-菜那の隊列でラストスパート。ラスト半周でオランダに1秒以上のリードを作ると、そのままオランダを突き放してゴールイン!日本女子がオランダ撃破!2分53秒89の五輪新記録で金メダル!



スピードスケート女子パシュート 結果
金メダル:日本   2分53秒89(五輪新記録)
銀メダル:オランダ 2分55秒48
銅メダル:アメリカ 2分59秒26


平昌五輪で大躍進中のスピードスケート女子代表がまたしても快挙を成し遂げました!女子のチームパシュートで金メダルを獲得しました。2010年のバンクーバー五輪では僅差の銀メダルでしたが、今回は日本勢の夢を阻み続けてきたオランダを倒しての優勝です。中盤で一旦はリードされましたが、残り400mで逆転。ラスト1周は渾身のラストスパートで1.5秒の大差をつけました。先行されたときは「オランダ強いな」って思ったんですけど、逆転した瞬間から興奮し出し、最後は本当に「行け!そのまま!」って叫んじゃいました。こんなところで競馬好きなところが出ちゃうんだなぁ。
日本の女子チームは、女子500mの小平奈緒選手に続いての金メダル。チームを引っ張ってきた高木美帆選手は、1500mで銀メダル、1000mで銅メダル、パシュートで金メダルを獲ったので、「金・銀・銅フルコンプリート」を達成。冬季大会では日本人初ですが、女性選手としても史上初です。姉の菜那さんもリードされている場面で粘り強いところをみせてくれたし、佐藤選手もスタートがしっかり決まって良かったし、右足親指骨折からよく乗り越えてきたなあって思います。
金メダルを獲った高木姉妹と佐藤選手の3人は、24日のマススタートに出場。マススタートは今大会から採用される新種目で、高木菜那選手は昨年の世界距離別選手権で2位に入り、佐藤選手は今季のW杯で1勝しています。マスでもメダルを獲得できるかどうかはわかりませんが、頑張ってほしいなと思います。

日本は今大会、金メダル3個、銀メダル5個、銅メダル3個、合計11個のメダルを獲得。1998年の長野五輪大会の10個を上回り、冬季五輪史上最多のメダル数となりました。最終日までにメダルがまた増えるのかどうか楽しみです。






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