日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

イクイノックス有馬記念を圧勝!GⅠ連勝で年度代表馬争いで一歩有利!?

2022年12月25日 | 競馬

2022年の中央競馬の総決算・第67回有馬記念(GⅠ・芝2500m 16頭立て)が25日、中山競馬場で行われました。ファン投票第1位で宝塚記念に続いてのグランプリ春秋連覇を狙う⑬タイトルホルダー、秋の天皇賞を制した3歳馬⑨イクイノックス、史上初の母子制覇に挑む⑤ジェラルディーナ、ジャパンカップを制した⑥ヴェラアズール、大阪杯覇者⑫ポタジェといった今年の中長距離GⅠウィナー、前回覇者⑦エフフォーリア、昨年のエリザベス女王杯を制した①アカイイト、菊花賞2着③ボルドグフーシュ、⑩ジャスティンパレス、アルゼンチン共和国杯を勝った⑮ブレークアップなどが参戦しました。

単勝のオッズは、1番人気がイクイノックス(2.3倍)、2番人気タイトルホルダー(3.6倍)、3番人気ジェラルディーナ(7.4倍)。4番人気以降はヴェラアズール、エフフォーリア、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス、⑯ディープボンドと続きました。


スタートでタイトルホルダーが絶好の飛び出しを決めたのに対し、ジェラルディーナは出遅れ。最初のポジション争いで、タイトルホルダーが先頭、ブレークアップとディープボンドも先行勝負。⑭ボッケリーニ5番手、ジャスティンパレス6番手、7番手集団には②イズジョーノキセキ・エフフォーリア・ポタジェの3頭が並ぶ。イクイノックス中団9番手、内側に⑧ウインマイティー、中団より後ろの集団は⑪ラストドラフト・ヴェラアズール・④アリストテレス、14番手ジェラルディーナ、15番手ボルドグフーシュ、アカイイトが最後方。
16頭4コーナーを回り、最初のスタンド前に差し掛かり、タイトルホルダー単騎の逃げ、ブレークアップが単独2番手、ジャスティンパレス3番手、エフフォーリアは6番手あたり。イクイノックスは中団の外側。ヴェラアズールとジェラルディーナ、ボルドグフーシュは後方でゴール板を通過した。
1コーナーを過ぎて、先頭のタイホは前半1000mを61秒2で通過。向正面でブレーク2番手、ジャスパレとボンドが3,4番手で並び、5番手ボッケリーニ、6番手エフフォー。7番手イズジョー、8番手ポタジェ、イクイノは中団がっちり9番手。10番手グループには内からマイティー・アリテレ・ラスドラ・ヴェラの4頭。ジェラル14番手、ボルド15番手、アカイイト最後方はかわらず。
2度目の3コーナーに差し掛かり、タイホがマイペースで逃げ続けるが、3,4コーナーでボンドが2番手から接近。さらにエフフォーとイクイノも先頭争いに加わる。ジャスパレ5番手、後方に控えていたボルドが6番手まで押し上げる。ヴェラ中団、ジェラルまだ12番手で4コーナーを回る。
ラストの直線コースに入り、イクイノックスとエフフォーリアが先頭のタイトルホルダーに並びかけると、イクイノックスが抜け出して先頭に浮上!残り200mでボルドグフーシュが2番手に上がり、後続からジェラルディーナとイズジョーノキセキも追い上げる。しかし、残り200~100mの間に突き放したイクイノックスが後続勢を寄せ付けず、先頭でゴールイン!イクイノックスが再び古馬勢を捻じ伏せてグランプリを制しました!



【有馬記念 全着順】
1着⑨イクイノックス   2分32秒4
2着③ボルドグフーシュ   2馬身1/2
3着⑤ジェラルディーナ   1馬身1/2
4着②イズジョーノキセキ  3/4馬身
5着⑦エフフォーリア    クビ差
6着⑧ウインマイティー
7着⑩ジャスティンパレス
8着⑯ディープボンド 
9着⑬タイトルホルダー
10着⑥ヴェラアズール 
11着⑭ボッケリーニ 
12着⑫ポタジェ 
13着⑪ラストドラフト
14着④アリストテレス
15着①アカイイト 
16着⑮ブレークアップ

【払戻金】
単勝 ⑨ 230円
複勝 ⑨ 120円  ③ 270円  ⑤ 200円
枠連 2⃣-5⃣ 1,150円
馬連 ③-⑨ 1,320円
馬単 ⑨-③ 1,770円
3連複 ③-⑤-⑨ 2,520円
3連単 ⑨-③-⑤ 9,740円
ワイド ③-⑨ 500円  ⑤-⑨ 340円  ③-⑤ 1,030円


6年ぶりとなるクリスマス決戦の有馬記念は、1番人気のアリストテレスが直線で突き抜け、2着に2馬身半差をつけて圧勝。2着には有馬ラスト騎乗だった福永祐一騎手のボルドグフーシュが入り、3歳馬によるワンツー決着。ボルドは菊花賞に続いてのGⅠ2着です。3番人気のジェラルディーナは後方から追い込んで3着に入りましたが、スタートの出負けが痛かった。4着のイズジョーノキセキは13番人気の低評価を覆す激走、前回の勝ち馬のエフフォーリアは一旦は先頭争いに加わるも5着。
2番人気のタイトルホルダーは、春天と宝塚の時と同様、単騎の逃げを見せたものの、直線で失速して9着。凱旋門賞の疲労が抜けなかったのだろうか?同じ凱旋門賞組のディープボンド(8着)に先着を許す結果に。4番人気のヴェラアズールも見せ場なく10着でした。

勝ったイクイノックスは、前走の秋の天皇賞に続きGⅠ2連勝。キャリア6戦目での有馬記念優勝は史上最少記録です。鞍上のクリストフ・ルメール騎手はこのレース3勝目ですが、3勝ともすべてクリスマスの日に挙げています。管理する木村哲也調教師は、このレース初勝利。父のキタサンブラックは2017年の有馬で勝っており、史上6組目の親子制覇を達成しています。
イクイノックスがここまで圧勝するとは思いませんでした。スタートから中団をキープし続けると、2周目の3コーナーでスルスルと上昇し、持ったままで先頭集団に追いつきました。ラストの直線でタイトルホルダーを抜き去ると、坂の上りで後続を突き放しました。秋天の時は大逃げのパンサラッサをゴール前で捕らえ、有馬記念で着差以上の圧勝。秋の古馬GⅠを連勝したことで、最優秀3歳牡馬は確実どころか、年度代表馬争いで一歩リードしたと思います。
シルクレーシングのオーナーは、来年は海外挑戦を考えているそうてす。来春はドバイシーマクラシックからの宝塚記念になるのでしょうか。父は国内GⅠを勝ちまくりながらも、海外GⅠは一度も挑戦せず(馬主が海外なんて眼中ない説もあると思うが)。ドバイや香港、アメリカのブリーダーズカップターフ辺りを勝って、父を超えてほしいですね。


年末の大一番の有馬記念は終わっても、まだまだGⅠは残っています。28日は中山競馬場で2歳中距離王決定戦・ホープフルステークス、29日は大井競馬場でダート総決算・東京大賞典が行われます。競馬の他にも、30日の「競輪グランプリ」、大晦日の「スーパースター王座決定戦(オートレース)」と「クイーンズクライマックス(競艇)」と公営競技のビッグレースが続きます!年末はこれらを見るのが楽しみなんだよ・・・。


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中山大障害2022 ニシノデイジー障害界の新王者に!ラストランのオジュウチョウサンは6着に終わる。

2022年12月25日 | 競馬

有馬記念を前日に控えた12月24日は、中山競馬場で秋の最強ジャンプ王決定戦・第145回中山大障害(J・GⅠ 芝4100m 11頭立て)が行われました。障害GⅠ通算9勝、長年障害界を牽引してきた①オジュウチョウサンがこのレースを最後に引退。自身3度目の障害GⅠ春秋連覇で有終の美を飾れたのか?オジュウ以外では、東京ハイジャンプを制した⑪ゼノヴァース、GⅠ2着2回⑤ブラゾンダムール、ルーキー小牧加矢太騎手鞍上の⑧ケンホファヴァルト、平地重賞2勝⑨ニシノデイジーなどが参戦しました。




スタート後の最初の5号生垣障害で、②ビレッジイーグルが先頭で飛越すると、オジュウチョウサンは4番手で飛越。1周目のスタンド前のところで、ビレッジイーグル先頭、2番手アサクサゲンキ、3番手ケンホファヴァルト、オジュウチョウサン4番手。5番手ゼノヴァース、⑩テイエムタツマキと③テイエムチューハイの2頭が6,7番手で並び、ニシノデイジー8番手、9番手⑥マッスルビーチ、10番手⑦マイネルレオーネ、最後方に⑤ブラゾンダムール。
2コーナーのバンケットから向正面のところで、ゼノヴァースが3番手に上がり、アサクサゲンキ5番手に下がる。11頭は最初の難所・大竹柵障害に向かい、先頭のビレッジイーグルを皮切りに、ゼノヴァース、オジュウチョウサンら次々と飛越し、最後方のブラゾンダムールまで無事にクリア。
逆回りのところで、ビレッジ先頭、ホファヴァルト2番手、ヴァース3番手、オジュウはインコースの4番手。ゲンキ5番手、デイジー6番手、ブラゾンが7番手まで浮上。その後、レオーネ、チューハイ、タツマキ、マッスルと続く。
3,4コーナーのバンケットを通過し、11頭は再び大障害コースへ。今度は赤レンガの大生垣障害をビレッジ・ホファヴァルト・デイジーの3頭が同時に飛越すると、後続のオジュウらも続々と飛越して落馬なし。
順回りに戻ったところで、今度はケンホファヴァルトが先頭、ニシノデイジー3番手、ゼノヴァース4番手、オジュウチョウサンはまだ5番手。ブラゾンダムールは後方3番手に下がった。
3号障害→1,2コーナーのバンケットを過ぎて、ホファヴァルトとデイジーの2頭がスパートを仕掛け、デイジーが向正面で前に出る。オジュウは4号竹柵障害の時点で5番手、前とはかなり差がある。3,4コーナーのバンケットを通過したところでデイジーが突き放し、最後の5号障害を先頭で飛越。オジュウはヴァースとビレッジに追いついて3番手争い。後続ではアサクサゲンキが飛越後にバランスを崩してジョッキー落馬。
全ての障害を終えて残すは平地の追い比べ。ニシノデイジーが独走態勢を築いて最後の芝コースへ。ゼノヴァースが2番手に上がり、3番手争いは内からマイネルレオーネ・マッスルビーチ・オジュウチョウサン・ビレッジイーグルの4頭が競り合う。オジュウは残り200~100mで後退。先頭のニシノデイジーは後続を寄せ付けず、そのまま1着ゴール。2番手にゼノヴァース、マイネルレオーネ内を突いて3着。オジュウチョウサンは6番手でゴールし、ラストランを終えました。



【中山大障害 全着順】
1着⑨ニシノデイジー   4分45秒9
2着⑪ゼノヴァース     3馬身
3着⑦マイネルレオーネ   1馬身3/4
4着⑥マッスルビーチ    5馬身
5着②ビレッジイーグル   1馬身1/4
6着①オジュウチョウサン 
7着⑤ブラゾンダムール 
8着⑧ケンホファヴァルト 
9着⑩テイエムチューハイ 
10着③テイエムタツマキ 
中止④アサクサゲンキ 

【払戻金】
単勝 ⑨ 1,540円
複勝 ⑨ 320円  ⑪ 170円  ⑦ 350円
枠連 7⃣-8⃣ 830円
馬連 ⑨-⑪ 1,990円
馬単 ⑨-⑪ 5,770円
3連複 ⑦ー⑨-⑪ 11,210円
3連単 ⑨-⑪-⑦ 83,310円
ワイド ⑨-⑪ 700円  ⑦ー⑨ 2,830円  ⑦-⑪ 1,190円


オジュウチョウサンの引退レースとして注目が集まった中山大障害でしたが、勝ったのは単勝5番人気のニシノデイジーでした。2着には2番人気のゼノヴァース、3着にはマイネルレオーネが入りました。レオーネ騎乗の植野貴也騎手は今年限りで引退を表明しており、最後のGⅠ騎乗で存在感を示しました。
1番人気のオジュウチョウサンは、最後の直線で3番手争いをするも、最後に力尽きて6着。それでも最後のレースを無事に完走できてよかった。2016年の中山グランドジャンプ初勝利から、約6年間で障害GⅠを9勝。最優秀障害馬も4度受賞。平地の特別レースでも勝利を挙げ、武豊騎手とのコンビで有馬記念にも挑戦しました。
レース後には引退式も行われ、多くのファンの前でターフに別れを告げました。ちなみに、障害馬の引退式は42年ぶり史上4頭目だそうです。数多くの実績を残し、ファンに愛された偉大な名ジャンパーであり、競馬界のレジェンドの一頭でした。今後は種牡馬として第2の人生を歩むとのことで、いつかはオジュウ産駒が障害GⅠを制する日が来ることを期待したいです。オジュウチョウサン、今までありがとうございました。

J・GⅠ初制覇を果たしたニシノデイジーは、2018年の東京スポーツ杯2歳ステークス以来となる重賞勝利。鞍上の五十嵐冬樹騎手は、2013年の中山グランドジャンプ以来となるGⅠ3勝目を手にしました。高木登調教師はJ・GⅠ初勝利です。
今年5月に障害路線に転向し、初戦の未勝利戦で3着の後、2戦目の未勝利戦で1着、前走の秋陽ジャンプステークスでは2着と惜敗。障害4戦目の今回の大障害で、転向後重賞初勝利を手にしました。2周目2コーナーで先頭に立つと、3,4コーナーで後続との差を拡げ、そのまま押し切り、3馬身差の快勝でした。オジュウチョウサンから王座を受け継ぎ、これからは障害界の新時代の主役として負けられない戦いが続きます。どうかオジュウのように長く活躍してほしい。









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