日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

サートゥルナーリア苦手の左回りを克服!GⅠ3勝目へ視界良し。

2020年03月16日 | 競馬

新型コロナウイルスの影響であらゆるスポーツイベントの中止および延期が相次いでいて、選抜高校野球は無観客での開催から一転して中止が決定。さらには東京五輪の開催延期の話も浮上しています。まだまだ不安な日々が続きますが、一日でも早く収束し、平穏な日々が戻ってほしいと願うばかりです。
3週連続の無観客開催となった中央競馬は、15日に中京競馬場で大阪杯の前哨戦・金鯱賞、阪神競馬場で桜花賞トライアルのフィリーズレビューが行われました。




第54回報知杯フィリーズレビュー(GⅡ・芝1400m 18頭立て)は、1400mで2勝の①カリオストロ、阪神ジュベナイルフィリーズ5着⑦ヤマカツマーメイド、三浦皇成騎手とのコンビで2勝を挙げている⑭アヌラーダプラ、1200mで3勝⑪ケープゴット、さらには⑤エーポス、⑮マテンロウディーバ、③フェアレストアイルなどが参戦しました。
スタート後の先行争いで、⑥ナイントゥファイブと⑩ヴァラークラウンが前に出るところを、内からカリオストロがかわして先頭に立つ。ナイントゥファイブが2番手に上がり、②パフェムリとヴァラークラウンが3,4番手で並び、ヤマカツマーメイドが5番手につける。6番手グループにケープゴット・③フェアレストレイル・④メルテッドハニーの3頭が固まり、エーポス9番手、10番手に⑬ミズリーナ。11番手に⑨クーファイザナミ、12番手⑱エヴァジョーネ、13番手アヌラーダプラ。マテンロウディーバが⑫ルーチェデラヴィタをかわして14番手に上がり、後方勢は16番手⑯ラボエーム、17番手⑰ソフィアバローズ、最後方に⑧ソーユーフォリアという展開。
内回り3,4コーナー中間点のところで、カリオストロが先頭、ナイファイ2番手、ヴァラクラが3番手。マーメイドは4,5番手に控え、ケープが6番手につける。アヌラーダとマテンロウとエーポスは中団待機で4コーナーを回る。
最後の直線に入り、逃げるカリオストロにナイントゥファイブが並びかけようとする。さらに外からヤマカツマーメイドが接近し、残り200mで3頭横一線。後続勢はエーポス、パフェムリ、フェアレストアイル、大外からメルテッドハニーも追い上げる。残り100mでマーメイドが抜け出して先頭に躍り出るが、外からエーポスが猛追し、ゴール前でマーメイドをかわして先頭ゴール!直線突き抜けたエーポスが桜のヒロイン候補に名乗りを挙げました!

桜花賞の3枚の切符をかけた一戦は、単勝5番人気のエーポスが優勝。2着には2番人気のヤマカツマーメイド、3着にはナイントゥファイブが入り、この3頭に桜花賞の優先出走権が与えられました。ナイファイは単勝オッズで12番人気の伏兵でした。1番人気のカリオストロは先頭でレースを進めながらも逃げ粘れず4着、3番人気のアヌラーダプラは9着という結果でした。
勝ったエーポスは、キャリア4戦目で重賞初制覇。昨年12月の新馬戦以来となる通算2勝目を挙げました。過去3戦は池添謙一騎手が騎乗していましたが、今回は岩田康誠騎手が騎乗。馬群を上手く捌き、ゴール前で池添騎手のマーメイドを差し切りました。池添騎手これは悔しいだろうなぁ~。


桜花賞のトライアル競走は、チューリップ賞組からはマルターズディオサ,クラヴァシュドール,レシステンシアの3頭、フィリーズレビュー組からはエーポス,ヤマカツマーメイド,ナイントゥファイブの3頭、同じ日に行われたアネモネステークスからはインターミッションとフィオリキアリが優先出走権を獲得しました。
3歳牝馬戦線は2歳女王のレシステンシアが敗れたことで混戦模様となりました。そのレシステは桜花賞で武豊騎手が騎乗予定。阪神JFで圧勝に導いた北村友一騎手はクビですか…。直行組ではシンザン記念を勝ったサンクテュエール、クイーンカップ覇者のミヤマザクラ、それにリアアメリアやマジックキャッスルも出走してくると思います。






第56回金鯱賞(GⅡ・芝2000m 12頭立て)は、昨年の皐月賞馬で最優秀3歳牡馬に輝いた⑥サートゥルナーリアが登場。今年初戦をしっかり勝って、3つ目のGⅠタイトル獲得に弾みをつけられるか?サートゥル以外にも、5連勝でチャレンジカップを制した⑩ロードマイウェイ、⑦ギベオン(2018年)&⑤サトノガーネット(2019年)の中日新聞杯優勝コンビ、左回り巧者④ダイワキャグニー、重賞で惜敗続き②ラストドラフト、2歳時の輝きを取り戻したい③ニシノデイジーなどが参戦しました。
スタートは12頭綺麗に出揃い、サートゥルナーリアも良い飛び出しを見せた。スタンド前の先行争いで、ダイワキャグニーがハナに立ち、⑫マイネルファンロンが2番手、ギベオンが3番手につけ、サートゥルナーリアは5番手から。ラストドラフトは7番手、ニシノデイジー9番手、サトノガーネットとロードマイウェイは後方で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に差し掛かり、ダイワキャグニーが先頭でレースを引っ張り、2番手にマイネルファンロン、3番手⑧サトノソルタス、4番手ギベオン、その後ろの5番手にサートゥルナーリアがいる。中団の6番手に①ケイデンスコール、7番手にラストドラフト。少し離れた8番手の位置にニシノデイジー、外側9番手⑪ジュンヴァルカン、10番手にロードマイウェイ、11番手⑨ブレスジャーニーと続き、サトノガーネットがしんがりを進む。
3コーナーを過ぎ、先頭のキャグニーは前半1000mを63秒6とゆったりとしたペースで通過。ファンロン2番手、ソルタス、ギベオン、サートゥルとポジションは変わらない。残り600mのところでサートゥルとラスドラが外に持ち出し、ガーネットも進出開始。マイウェイは後方の内ラチ沿い。
最後の直線コースに入ってもダイワキャグニーが先頭を走るが、2番手からサトノソルタス、ギベオンが最内を突く。さらに5番手からサートゥルナーリアが追いかける。残り200mでサートゥルがソルタスとキャグニーをまとめてかわして先頭に浮上!ソルタスが2番手に上がり、外からラストドラフトとギベオンも追い込んで来たが、サートゥルナーリアが先頭でゴールイン!

ここでは力が違いすぎました!単勝1.3倍と圧倒的な1番人気を集めたサートゥルナーリアが金鯱賞を完勝。昨年9月の神戸新聞杯以来、半年ぶりの勝利で重賞4勝目を挙げました。2着には8番人気のサトノソルタス、スローペースで逃げ続けたダイワキャグニーが3着と粘りました。その後にギベオンが4着、3番人気のラストドラフトは5着。2番人気のロードマイウェイは見せ場なく10着と大敗しています。
サートゥルと言えば、右回りのレースで好成績を残す一方で、左回りのGⅠではダービー4着、秋の天皇賞で6着。どちらもスタートミスが影響したけど、どうしても「左回りが苦手」という印象を受けました。この日はスタートも良かったし、直線では持ったままで抜け出しました。斤量58キロと左回りを克服し、内容も文句なしと言えるでしょう。
もし大阪杯に出るとなれば、中山記念で快勝したダノンキングリーとの2強対決が見られると思います。両者の直接対決は1勝1敗の五分。右回りの2000mならサートゥルの方が断然有利だと思いますが…。