日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ルメールが止まらない!キャリア4戦目のフィエールマンが菊花賞制覇!

2018年10月21日 | 競馬


2018年の3歳牡馬クラシックの最終戦・第89回菊花賞(GⅠ・芝3000m 18頭立て)が21日、京都競馬場で行なわれました。今年もダービー馬が参戦しないこのレース、⑨エタリオウと⑥メイショウテッコンの「神戸新聞杯組」、皐月賞馬⑤エポカドーロ、新潟記念で古馬を破った③ブラストワンピース、セントライト記念で優勝した④ジェネラーレウーノ、同レース3着②グレイル、ダービー3着⑪コズミックフォース、ジョアン・モレイラ騎乗の⑭グランディオ―ズ、ラジオNIKKEI賞2着⑫フィエールマン、ホープフルステークス覇者⑬タイムフライヤーなどが、最後の1冠を目指して参戦しました。




単勝のオッズは、1番人気がブラストワンピース(3.4倍)、エタリオウが2番人気(3.6倍)、3番人気エポカドーロ(5.5倍)。4番人気以降は、ジェネラーレウーノ、メイショウテッコン、グロンディオーズ、フィエールマン、グレイル、⑩アフリカンゴールドと続きました。

スタートで⑮オウケンムーンが出遅れ、エタリオウとグレイルも後方から。1周目の3コーナーに向かっての先行争いで、ポンと飛び出したジェネラーレウーノが先手を奪い、2,3番手から⑧カフジバンガードとコズミックフォースが並び、エポカドーロは4番手。①アイトーンとアフリカンゴールド5,6番手で並び、7番手にメイショウテッコン。グロンディオーズ・⑦ユーキャンスマイル・フィエールマンが8番手集団を形成し、内側11番手にブラストワンピースがいて、外側に⑱グローリーヴェイズ。13番手にタイムフライヤー、14番手シャルドネゴールド、15番手に⑯ステイフーリッシュ、その後ろの16番手にエタリオウ。後方2番手にグレイル、最後方にオウケンムーン。
1周目のスタンド前に差し掛かり、先頭のジェネラーレウーノは、最初の1000mを62秒7のスローペースで通過。エポカドーロが3番手につけ、アフリカンゴールド5番手、メイショウテッコン6番手、フィエールマン8番手、エタリオウが中団の10番手まで押し上げ、グロンディオーズ11番手、ブラストワンピースは12番手でスタンド前を通過していきました。
1,2コーナーを回り、2周目の向正面のところで、ジェネラーレが先頭、2番手にカフバン、コズミックとエポカが3,4番手で並走。5番手にアフリカン、テッコンは6番手、フィエール7番手、内側8番手にアイトーン。エタリは中団の9番手につけ、10番手ユーキャン、その後ろの11番手の位置にワンピースが追走し、12番手からディオーズが並びかける。13番手フライヤー、14,15番手にグロヴェイとフーリッシュ。後方はシャルドネ、グレイル、ケンムーと続く。
2度目の外回り3コーナーに入っても、ジェネラーレがマイペースで先頭をキープ。エポカは3,4番手の位置、テッコン、フィエールはまだ中団待機。エタリとワンピースは外側に持ち出した。坂の下りでアフリカンが動いたが、他の馬達はまだ動きを見せない。
4コーナーを回り、勝負の行方は最後の直線へ。エポカドーロが最内に入り、エタリオウがジェネラーレウーノを捕らえて先頭。真ん中からはアフリカンゴールド、フィエールマンも先頭争いに加わり、外からはタイムフライヤーとブラストワンピースも追い上げる。残り200mを切り、エタリオウが先頭争いから抜け出すが、2番手に上がったフィエールマンが内から襲い掛かる。ユーキャンスマイルも3番手に上がる。最後はエタリオウとフィエールマンの2頭が競り合い、並んだ状態でフィニッシュ。エタリオウが粘ったか、あるいはフィエールマンが最後に逆転したのか?



菊花賞全着順&払戻金
1着⑫フィエールマン    3分06秒1
2着⑨エタリオウ      ハナ差
3着⑦ユーキャンスマイル  1馬身1/2
4着③ブラストワンピース  3/4馬身
5着⑱グローリーヴェイズ  1/2馬身
6着⑬タイムフライヤー
7着⑰シャルドネゴールド
8着⑤エポカドーロ
9着④ジェネラーレウーノ
10着②グレイル
11着⑯ステイフーリッシュ
12着⑩アフリカンゴールド
13着⑭グロンディオーズ
14着⑥メイショウテッコン
15着⑪コズミックフォース 
16着①アイトーン
17着⑧カフジバンガード
18着⑮オウケンムーン

単勝 ⑫ 1,450円
複勝 ⑫ 450円  ⑨ 160円  ⑦ 600円
枠連 5⃣-6⃣ 1,860円
馬連 ⑨-⑫ 2,380円
馬単 ⑫-⑨ 6,010円
ワイド ⑨-⑫  930円
    ⑦-⑫ 4,610円
    ⑦-⑨ 1,550円
3連複 ⑦-⑨-⑫ 16,710円
3連単 ⑫-⑨-⑦ 100,590円



3歳牡馬最後の1冠を巡る争いは、2番人気・エタリオウと7番人気・フィエールマンの2頭のマッチレースとなりましたが、写真判定の結果、フィエールマンが1着となり優勝。エタリオウはハナ差の2着。直線で抜け出したけれど、最後の最後でかわされました…。エタリオウはキャリア9戦で2着が6回目。もし勝っていれば史上初の「1勝馬の菊花賞制覇」でしたが…。3着のユーキャンスマイルは10番人気の伏兵。武豊騎手はこの秋のGⅠで3戦続けての3着。友道康夫厩舎は2頭出しで2,3着ですか。
1番人気だったブラストワンピースは4着、3番人気のエポカドーロは8着に沈み、スタートからスローペースで先行し続けたジェネラーレウーノは9着。5番人気のメイショウテッコンは14着でした。
勝ったフィエールマンは、キャリア4戦目で重賞初勝利。4戦目での菊花賞制覇は史上最少記録だそうです。また、関東馬の勝利は2001年のマンハッタンカフェ以来17年ぶりとなりました。フィエールマンを管理する手塚貴久調教師は菊花賞初勝利です。
鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、2週連続のGⅠ勝利で、今年だけでGⅠ5勝目。菊花賞は2016年のサトノダイヤモンドに次いで2度目の勝利です。先週の秋華賞ではアーモンドアイとのコンビで牝馬3冠制覇、今週も神懸かりの好騎乗でフィエールマンを勝利に導きました。ルメールは前日の富士ステークスでも勝利しており、重賞4連勝と勢いが止まりません。来週の秋の天皇賞ではレイデオロに乗るので、3週連続GⅠ勝利もあり得るかも。

フィエールマンは中山で2連勝したあと、3戦目のラジオNIKKEI賞で2着。スタートで少し出遅れながらも、直線でもの凄い脚を見せました。今回の菊花賞は、前走から約3か月半近くの休養明け、初の関西遠征、キャリア4戦目、2000m以上初体験といった不安要素を一蹴しての勝利。ディープインパクト譲りの末脚で馬群を綺麗に割き、内側からエタリオウを差し切りました。3歳世代に遅れて来た大物が現れしましたなぁ。フィエールマンにはぜひとも年末の有馬記念に参戦してもらいたいです。



来週は東京競馬場で天皇賞・秋が行われます。大阪杯を勝ったスワーヴリチャード、宝塚記念を制したミッキーロケット、昨年のダービー馬・レイデオロ、2016年ダービー馬・マカヒキ、皐月賞馬・アルアイン、菊花賞馬・キセキ、昨年のドバイターフを勝ったヴィブロスといったGⅠ馬、札幌記念を勝ったサングレーザー、ダンビュライトも登録しています。ダノンプレミアムとワグネリアンの3歳世代の回避は残念ですが、それでも凄いメンバーが集まってますね~。これは絶対に見逃せない!