日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

第91回日本ダービー枠順発表!勝つのは無敗のキズナ産駒か、紅一点レガレイラか?

2024年05月24日 | 競馬
5月26日に東京競馬場で行われる第91回日本ダービー(GⅠ・芝2400m)の枠順が23日に発表されました。2021年生まれのサラブレッド7906頭の頂点を決める一戦には、無敗の皐月賞馬・ジャスティンミラノ、ウオッカ以来となる牝馬のダービー制覇を狙うレガレイラ、皐月2着コスモキュランダ、青葉賞を勝ったシュガークン、スプリングステークスから直行のシックスペンス、京都新聞杯を制したジューンテイク、プリンシパルステークスを勝ったダノンエアズロック、さらにはシンエンペラー、アーバンシック、コンバテカーブースなどが参戦します。ファンが気になる枠順はこうなりました。



【第91回日本ダービー 枠順】
1-1 サンライズアース(池添謙一)
1-2 レガレイラ(C.ルメール)
2-3 ジューンテイク(岩田望来)
2-4 ビザンチンドリーム(西村淳也)
3-5 ダノンデサイル(横山典弘)
3-6 コスモキュランダ(M.デムーロ)
4-7 ミスタージーティー(藤岡佑介)
4-8 アーバンシック(横山武史)
5-9 ダノンエアズロック(J.モレイラ)
5-10 サンライズジパング(菅原明良)
6-11 シュガークン(武豊)
6-12 シックスペンス(川田将雅)
7-13 シンエンペラー(坂井瑠星)
7-14 ゴンバデカーブース(松山弘平)
7-15 ジャスティンミラノ(戸崎圭太)
8-16 メイショウタバル(浜中俊)
8-17 ショウナンラプンタ(鮫島克駿)
8-18 エコロヴァルツ(岩田康誠)


コントレイル以来の無敗2冠を目指すジャスティンミラノは7枠15番、紅一点のレガレイラは1枠2番、川田騎手との新コンビで挑むシックスペンスは6枠12番、キタサンブラックの弟でドゥラメンテ産駒のシュガークンは6枠11番に入りました。


今年の日本ダービーは、ジャスティンミラノとシックスペンスのキズナ産駒2頭が参戦。ともにデビューから3戦3勝ですが、ジャスミラは東京コースで2戦2勝なのに対し、ペンスはデビューからずっと中山を走っていて、東京は初めて。枠順に至っては、ジャスティンミラノは4戦連続で7枠。「ラッキーカラー」のオレンジ帽を引き当て、無敗2冠へ視界は良好か。一方のシックスペンスが入った12番枠は、キャロットファームにとって縁起のいい数字。2017年のレイデオロ、昨年のタスティエーラも12番枠で勝利しております。もしかして3度目あるか?

有力候補の1頭であるレガレイラは、絶好枠の2番枠。前走の皐月賞では6着に敗れましたが、今回はルメール騎手が戻って雪辱を狙います。ルメール騎手と木村哲也調教師のコンビといえば、先日のオークスでチェルヴィニアで勝利。2週続けて木村厩舎の牝馬のGⅠを勝つ可能性もありそう。
「ルメール&キムテツペア」がダービーに挑むのは3年連続で、おととしはイクイノックスで2着、昨年はスキルヴィングがゴール入線後に心不全を発症して死亡しました。スキルヴィングが入った1枠2番枠が、今年同じ厩舎のレガレイラが入ったのは運命を感じます。木村厩舎の3度目の正直&ウオッカ以来の偉業も見たいですが、不吉な予感もする・・・。


他に気になる馬は、ダービー最後の優先出走権を手にしたダノンエアズロックは、ここまで4戦3勝ですが、3勝全て東京コース。モレイラ騎手のマジックで番狂わせを起こせるか?コスモキュランダは2走前の弥生賞を勝ち、前走の皐月賞で2着。これはタスティエーラと全く同じ。ダービー当日で人気薄になったら怖い存在になるでしょう。


毎年数々のドラマが生まれる日本ダービーですが、昨年は90回目のメモリアルレースなのに、スタートでドゥラエレーデが落馬、勝ちタイムもオークスより遅い平凡なタイム、ゴール後にはスキルヴィングが倒れて死んだりと、後味の悪すぎるレースでした。勝ったタスティエーラもその後の成績が振るわないよなぁ。今年こそは全ての競馬ファンが熱く感動するレースが見たいですね。

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母の無念から8年、チェルヴィニアがオークス制覇!ルメールも復活のGⅠ勝利!

2024年05月19日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第85回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。2年連続で2冠牝馬が誕生しているこのレース、今年は桜花賞を制した⑦ステレンボッシュが2冠に挑みました。さらには桜花賞3着⑭ライトバック、チューリップ賞覇者⑬スウィープフィート、阪神JF2着⑫チェルヴィニア、クイーンカップ覇者②クイーンズウォークの前走桜花賞組に加え、フローラステークス優勝の⑩アドマイヤベル、3連勝でスイートピーステークスを制した⑤コガネノソラ、フラワーカップ優勝①ミアネーロ、忘れな草賞を勝った⑰タガノエルピーダといった別路線組も参戦してきました。


単勝の人気は、 1番人気がステレンボッシュ(2.3倍)、2番人気チェルヴィニア(4.6倍)、3番人気ライトバック(7.9倍)。4番人気以降はスウィープフィート、クイーンズウォーク、タガノエルピーダ、コガネノソラ、アドマイヤベルと続きました。


正面スタンド前でのスタートで、クイーンズウォークが絶好の飛び出しを見せるが、最初の先行争いで⑯ショウナンマヌエラとタガノエルピーダが先手を主張。クイーンズウォークも先行策を取る。ステレンボッシュとチェルヴィニアとライトバックは中団につけ、スウィープフィートは最後方でゴール板を通過した。
1コーナーを過ぎたところで、ショウナンマヌエラと⑪ヴィントシュティレの2頭が飛ばす。向正面に入って、タガノエルピーダと⑱ランスオブクイーンが3,4番手で並ぶ。5番手クイーンズウォーク、6番手⑨ラヴァンダ、7番手アドマイヤベル、8番手⑮サフィラ。中団グループには9番手ミアネーロ、10番手ステレンボッシュ、11番手にチェルヴィニア。内側12番手から④パレハ、13番手コガネノソラ。後方グループはライトバック、⑧ホーエリート、③エセルフリーダ、⑥サンセットビューと続き、スウィープフィートが最後方という展開。
3コーナーを通過し、今度はヴィントがマヌエラを引き離して単独先頭。マヌエラ2番手、ランクイが3番手、エルピーダ4番手、ウォーク5番手。3,4コーナー中間時点でボッシュとチェルが中団馬群、ライト後方4番手、しんがりにいたフィートが外から進出開始。
4コーナーを回るところで18頭が一団となり、最後の直線に入って、先頭がランスオブクイーンに変わる。タガノエルピーダが内に入り、外からクイーンズウォークが迫る。最内からはミアネーロも上がり、ステレンボッシュもやって来る。外からはチェルヴィニア、大外スウィープフィートも追い込んできている。残り200mで、粘るランクイにウォークが並ぶが、ボッシュが内から抜け出そうとする。さらに外からチェルも強襲。5番手からライトバックも上がって来るが厳しいか?残り100mでステレンボッシュが先頭だが、外からチェルヴィニアが並ぶと、ゴール前で差し切ってゴールイン!チェルヴィニアがステレンボッシュの2冠を阻止!そして3着争いはライトバック・クイーンズウォーク・ランスオブクイーンの3頭が並びました。




【オークス 全着順】
1着⑫チェルヴィニア 
2着⑦ステレンボッシュ
3着⑭ライトバック 
4着②クイーンズウォーク
5着⑱ランスオブクイーン
6着⑬スウィープフィート
7着⑥サンセットビュー 
8着③エセルフリーダ 
9着⑩アドマイヤベル 
10着⑧ホーエリート 
11着⑨ラヴァンダ 
12着⑤コガネノソラ
13着⑮サフィラ 
14着①ミアネーロ
15着③パレハ 
16着⑰タガノエルピーダ
17着⑯ショウナンマヌエラ
18着⑪ヴィントシュティレ

【払戻金】
単勝 ⑫ 460円
複勝 ⑫ 140円  ⑦ 110円  ⑭ 190円
枠連 4⃣-6⃣ 640円
馬連 ⑦-⑫ 590円
馬単 ⑫-⑦ 1,300円
ワイド ⑦-⑫ 260円  ⑫-⑭ 760円  ⑦-⑭ 380円
3連複 ⑦-⑫-⑭ 1,690円
3連単 ⑫-⑦-⑭ 8,060円


3歳牝馬の頂点を決める一戦は、2番人気のチェルヴィニアが、先に抜け出したステレンボッシュをゴール前で差し切って優勝しました。ステレンボッシュは1/2馬身差の2着に敗れ、3年連続牝馬2冠誕生とはなりませんでした。3着争いの方は、ライトバックが先着し、4着クイーンズウォーク、ランスオブクイーンが5着という結果でした。
勝ったチェルヴィニアは、美浦・木村哲也厩舎に所属し、父はハービンジャー、母はチェッキーノ。昨年10月のアルテミス以来の重賞2勝目で、通算でも5戦3勝。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、2年ぶり4度目のオークス制覇。今年3月のドバイターフで落馬して鎖骨と肋骨を骨折、さらには肺に穴が空くという重傷を負い、春GⅠシーズンは絶望かと思われましたが、5月5日に復帰。復帰3週目で今年のGⅠ初勝利をマークして復活を果たしました。
チェルヴィニアは前走の桜花賞では13着と大敗。5カ月の休み明け、初めての右回りと輸送、さらにはルメール騎手からムルサバエフ騎手に乗り替わりと敗因が明らかでした。オークスでは左回りとルメール騎手が戻って来たことで、前走13着からの巻き返しに成功しました。やっぱり相性って大事ですね。
あと、チェルのお母さんのチェッキーノは、2016年のオークスで優勝馬のシンハライトにクビ差の2着に敗れており、その無念を娘が晴らしたというのもストーリー性がありますね。ちなみに、チェッキーノに乗っていたのは戸崎圭太騎手で、8年後にその娘に負けてまたも2着・・・。歴史は繰り返されるのである。借りは日本ダービーで返せるといいんですが。







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34年ぶりの東京ドーム決戦!「怪物」井上尚弥が「悪童」ルイス・ネリを粉砕!

2024年05月07日 | Sports

ゴールデンウィーク最終日の5月6日、ボクシングの4団体(WBA・WBC・WBO・IBF)統一スーパーバンタム級タイトルマッチ「井上尚弥VSルイス・ネリ」が東京ドームで行われました。井上選手は昨年6月に4階級制覇を果たすと、12月のマーロン・タパレス戦にも勝利し、バンタム級に続いて4団体統一を果たしました。今回の尚弥VSネリ戦の舞台は東京ドーム。1990年のマイク・タイソンVSジェームス・ダグラス戦以来、34年ぶりのボクシング興行だそうです。
対戦相手のルイス・ネリ選手は、2017年に当時WBCバンタム級王座を12回も防衛した山中慎介選手を破って王座を奪取するも、試合後に薬物陽性反応が出る。再戦となった2018年3月には体重超過で王座を剝奪され、その後に日本国内での無期限活動停止処分を受けましたが、それが6年ぶりに解除されることに。「日本の怪物」VS「メキシコの悪童」のドーム決戦は、第1ラウンドから波乱の展開となりました。



第1ラウンド、開始20秒近くに尚弥が右フックを見せると、ネリも右ジャブから左フックを狙うが、尚弥が避ける。お互い様子を見ながら迎えた1分49秒辺りで、尚弥が左アッパーを放つと、すぐさまネリが左フックを返して尚弥が倒れる!井上尚弥がまさかの初ダウンを喫してしまう!ネリはダウンを奪った勢いで尚弥をコーナーに追い詰めるが、尚弥はステップとガードで猛攻をしのぐと、アッパーで反撃。それでも最初のラウンドはネリが優勢。
第2ラウンド、序盤から両者がジャブとボディブローを打ち合い、1分30秒過ぎに尚弥の右ボディが次々と入る。残り1分を切り、ネリが前に出るところを尚弥がカウンターの左フックを当ててネリがダウン!井上尚弥がダウンを奪い返した!
第3ラウンド、開始早々に尚弥がボディから連打を見せ、ネリがキャンバスに手を突くもスリップの判定。ネリも強引にパンチを振るも尚弥が上手く避けきると、右のジャブも尚弥が左手でブロック。その後も尚弥のパンチが的確に当たり、このラウンドは尚弥優勢。
4ラウンドも尚弥が先に仕掛け、右ストレートと左ボディをヒットさせる。ネリも必死に前に出るが、尚弥が顎に手を当てて「打って来い」と挑発してから右ストレート&左ボディ。さらにもう1発左ボディを当てた後、ノーガードを見せる。これは尚弥のペースだ。残り1分を切って左右のボディでダメージを与え、バックステップでネリのパンチを防いで終了。
第5ラウンド、両者がフックを出し合うと、尚弥の右の連打でネリが少しぐらつく。1分過ぎには尚弥の右ストレートが決まれば、ネリも荒々しく攻めに出る。半分過ぎに前に出すぎたネリが尚弥とバッティング。レフェリーがネリに注意を与えると、場内からは大ブーイングが起きる。ネリもの凄く焦っている。残り40秒、ネリがプレッシャーをかけるところを、尚弥の左フックが炸裂!井上尚弥この日2度目のダウンを奪う!ネリが立ち上がった後、両者が激しく打ち合い、尚弥は右ストレートを出し続けた。
迎えた第6ラウンド、ネリが積極的に手を出すが、尚弥は堅いガードで受けきってから両手を挙げて挑発。その直後に左フックから右ストレートでネリの顎が上がる。そして1分17秒、尚弥の右ストレートが完璧に決まり、モロに喰らったネリは崩れ落ちてレフェリーストップ!第6ラウンド1分22秒、3度のダウンを奪った井上尚弥がルイス・ネリにTKO勝ち!



34年ぶりとなる東京ドームでのボクシング世界タイトルマッチは、井上尚弥選手がいきなりダウンを喫する波乱の幕開けとなりましたが、第2ラウンドに尚弥選手がダウンを奪い返し、その後はボディ攻撃で相手のスタミナを削ると、ダウンを2度追加してネリ選手を圧倒。メキシコの悪童を退治した井上選手が、4団体のベルトを守り抜きました。(WBCとWBOは2度目、IBFとWBAは初防衛)
最初のダウンの時は「タイソンの悲劇再来か」と思ったけど、すぐに挽回して、最後は右ストレートで沈めてみせたので、強すぎるし凄すぎます。なんでこの試合が地上波の生中継で見られないんだろうか?これで井上尚弥選手は27戦27勝(24KO)、自身も8試合連続KO勝利を果たしました。ダウンを奪われても逆転でKO勝ちしたことは、ボクサーとしてさらに成長したんじゃないかと思います。リング誌の「パウンド・フォー・パウンド」ランキングで1位に返り咲くといいですね。
敗れたネリ選手は、井上尚弥選手から初めてダウンを奪ったこと、何度パンチを浴びながらも前に出続けたのが印象に残りました。前日計量でリミットから500gアンダーでパスしたり、会場に一番乗りしたという辺りは本気度を感じました。6年前のネリとは全然違ったし、敗れても株を上げたことは間違いありません。
一部報道によると、井上尚弥選手は次戦、9月ごろにサム・グッドマン選手(豪州)と対戦予定らしい。9月だと間隔が短いから、10月以降になるんじゃないか?サム・グッドマン選手はWBOとIBFのランキングで共に1位、18戦全勝だそうです。フルトン選手やタパレス選手に比べると格下感はあるかもなぁ。次の試合も井上選手らしい豪快なKO劇を見せてくれることでしょう。




この日の東京ドーム興行は、井上尚弥選手の他にも世界タイトルマッチが3試合行われました。
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」ユーリ阿久井政悟VS桑原拓の一戦は、王者の阿久井選手が3-0の判定勝ちを収め、初防衛に成功。
「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」井上拓真VS石田匠の試合は、第1ラウンドに石田選手がダウンを奪いながらも、拓真選手が盛り返し、12ラウンド戦った末、拓真選手の判定勝ち。井上拓真選手は2度目の王座防衛。井上兄弟は揃って1ラウンドに倒されながらも勝ちましたね。
「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」は、デビューから8戦全てKO勝利の武居由樹選手が、王者のジェイソン・モロニーを判定で破り新王者に輝きました。武居選手はK-1からプロボクシングに転向し、わずか9戦目でK-1とボクシングの世界王者になる偉業を達成。さらに日本のジム所属する男子選手として史上100人目の世界王者誕生です。
これでバンタム級の世界王者は、WBCが中谷潤人選手、WBAが井上拓真選手、WBOが武居選手、さらに先日のIBF王座戦でエマヌエル・ロドリゲスを破った西田凌佑選手と世界主要4団体で日本人が独占。こりゃぁ凄い時代になりましたね。そのうち2人が大橋ジム所属ですよ。日本人同士の統一戦も見てみたいところですが、西田選手は減量苦でIBF王座の返上して階級を上げることも考えているとのことですが、スーパーバンタム級には「モンスター」がいるので・・・。バンタム級には他にも那須川天心選手、堤聖也選手といった期待の日本人ボクサーも世界ランク入りしており、バンタム級ウォーズはますます面白くなりそうです。











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ジャンタルマンタルが2歳王者の意地見せた!マイル戦は3戦3勝!

2024年05月05日 | 競馬

5月5日のこどもの日は、東京競馬場で3歳マイル王決定戦・第29回NHKマイルカップ(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。今年のマイルカップは、昨年の最優秀2歳牡馬⑯ジャンタルマンタルと、最優秀2歳牝馬⑭アスコリピチェーノのGⅠ馬2頭が参戦。クラシック1冠目では共に涙を吞んだ2頭が、府中マイルで雪辱なるか?他にもアーリントンカップを勝った③ディスペランツァ、シンザン記念覇者②ノーブルロジャー、ファルコンステークス優勝①ダノンマッキンリー、喉鳴り手術明けの⑫ゴンバデカーブース、ニュージーランドトロフィー2着⑤ボンドガール、東京スポーツ杯2歳ステークス覇者⑬シュトラウス、福永祐一厩舎GⅠ初挑戦⑧チャンネルトンネルなどが参戦しました。


単勝の上位人気は、アスコリピチェーノとジャンタルマンタルが2.9倍で並び、共に1番人気。3番人気ボンドガール(9.2倍)、4番人気ゴンバデカーブース(9.7倍)までが一桁台。その後は⑱アルセナール、ディスペランツァ、ノーブルロジャー、ダノンマッキンリー、シュトラウスと続きました。


スタートで、ジャンタルマンタルが絶好のスタートを決めたのに対し、アルセナールが後手を踏んでしまう。先行争いで⑮マスクオールウィン、ボンドガール、⑨キャプテンシーの3頭が先手を主張し、ボンドガールが先手を奪う。4番手④イフェイオン、外側5番手ジャンタルマンタル、アスコリピチェーノが6番手につける。7,8番手に⑥ロジリオンと⑧エンヤラヴフェイス、9番手ノーブルロジャー、10番手チャンネルトンネル、11番手ゴンバデカーブース。12番手ダノンマッキンリー、13,14番手の位置にディスペランツァと⑩ウォーターリヒト。後方勢は⑪アレンジャーと⑰ユキノロイヤルが15,16番手に控え、17番手アルセナール、シュトラウスが最後方。
3,4コーナー中間で、キャプテンシーが先頭に立ち、オールウィン2番手、ジャンタルが3番手に上がり、ボンドが4番手に下がる。アスコリは5番手にいる。ゴンバデは中団、ディスペランツァとマッキンリーとロジャーは中団より後ろ、アルセナールは後方2番手のまま。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、キャプテンシーとマスクオールウィンの2頭が並び、外からジャンタルマンタルが前の2頭に接近。アスコリピチェーノはジャンタルの内側に入り、ボンドガールが最内を突く。残り400mのところで、アスコリが強引に内に入ろうとしたら、キャプテンシーとボンドが不利を受ける。その間にジャンタルが先頭に躍り出る。残り200mでロジリオンが2番手に上がり、外からゴンバデカーブース、さらにイフェイオンが追い上げる、アスコリも最内から追い上る。しかし、ジャンタルマンタルが後続を退け先頭でゴール!アスコリピチェーノは最後に2番手に浮上しました。


【NHKマイルカップ 全着順】
1着⑯ジャンタルマンタル 
2着⑭アスコリピチェーノ 
3着⑥ロジリオン 
4着⑫ゴンバデカーブース 
5着④イフェイオン 
6着⑦チャンネルトンネル 
7着③ディスペランツァ 
8着⑩ウォーターリヒト 
9着⑱アルセナール 
10着⑧エンヤラヴフェイス
11着⑰ユキノロイヤル 
12着②ノーブルロジャー
13着①ダノンマッキンリー
14着⑪アレンジャー 
15着⑮マスクオールウィン
16着⑬シュトラウス 
17着⑤ボンドガール 
18着⑨キャプテンシー

【払戻金】
単勝 ⑯ 290円
複勝 ⑯ 130円  ⑭ 120円  ⑥ 410円
枠連 7⃣-8⃣ 310円
馬連 ⑭-⑯ 360円
馬単 ⑯-⑭ 700円
ワイド ⑭-⑯ 200円  ⑥-⑯ 1,100円  ⑥-⑭ 970円
3連複 ⑥-⑭-⑯ 2,540円
3連単 ⑯-⑭-⑥ 8,520円


東京競馬場の5週連続GⅠの開幕戦は、1番人気タイのジャンタルマンタルが残り300mで抜け出すと、そのまま突き放して快勝。2歳王者の意地を見せ、3歳マイル王の座に就きました。もう1頭のGⅠ馬・アスコリビチェーノが最後に内から伸びて2着に入りましたが、最内に入る際、キャプテンシーとボンドガールの2頭が煽られました。この影響でボンドガール17着、キャプテンシーは最下位でゴール。レース後に審議になったときは、もしかしたらアスコリが降着になり、復帰したばかりのルメール騎手が騎乗停止になるかと思いましたよ。
3着には10番人気のロジリオンが入線。この馬は東京1400mで2戦2勝、今回も上位に入ったから、府中との相性が良いんでしょう。4着のゴンバデカーブースは、昨年10月のサウジアラビアロイヤルカップで勝ち、12月のホープフルステークスで出走取消、この日が約7カ月ぶりの実戦でしたが、休み明けにしては良い走りをしたと思います。叩き2走目となるだろう日本ダービーはどうなるのか?

優勝したジャンタルマンタルは、朝日杯フューチュリティステークス以来となるGⅠ2勝目。重賞勝ちも通算3勝目。鞍上の川田将雅騎手は今年のGⅠ初勝利で、マイルカップ2勝目。高野友和調教師はこのレース初勝利となりました。
ジャンタルマンタルはデビューから3連勝で朝日杯FSを勝ち、最優秀2歳牡馬に選出。今年に入ってからは共同通信杯でジャスティンミラノに敗れて2着のあと、皐月賞では一旦は先頭に立ち、後続との差を拡げたものの、残り100mで失速し、ゴール前でジャスティンミラノやコスモキュランダにかわされて3着に敗れました。それから中2週で挑んだこのマイルカップ、ここ2戦の鬱憤を晴らすかのような走りで圧勝。2歳女王のアスコリピチェーノに2馬身半の差をつけました。これでマイル戦は3戦3勝。左回りも輸送も克服できました。
今回のレース内容を見て、改めて世代トップクラスだとわかったし、マイルでは国内で一番強いんじゃないか?安田記念はさすがに使わないと思うので、秋はマイルCSと香港マイルが目標となるでしょう。今の国内のマイル界は主役になれる馬が不在なので、ジャンタルには「マイル界の絶対王者」になってもらいたいところです。






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3000m級重賞で3連勝!テーオーロイヤル&菱田裕二が春の天皇賞でGⅠ初制覇!

2024年04月28日 | 競馬

今週から6週連続でGⅠ開催!28日は京都競馬場で現役最強ステイヤー決定戦「第169回 天皇賞・春(GⅠ・芝3200m)」が行われました。②ヒンドゥタイムズが病気で出走取消のため、17頭立てとなった今年の春天は、菊花賞馬⑫ドゥレッツァ、日本ダービー馬⑦タスティエーラ、ダイヤモンドステークス&阪神大賞典と重賞連勝中⑭テーオーロイヤル、牝馬での春天制覇を目指す①サリエラ、春天で3年連続2着⑥ディープボンド、日経新春杯を勝った⑤ブローザホーン、昨年は3着だった⑨シルヴァーソニック、④ワープスピードなどが参戦しました。


単勝の人気は、テーオーロイヤルとドゥレッツァが2.8倍で1番人気タイ。3番人気サリエラ(7.5倍)、4番人気タスティエーラ(7.9倍)、5番人気のブローザホーン(8.8倍)まで10倍以下でした。


スタート直後、ディープボンドが行くかと思いきや、⑪マテンロウレオが先手を奪う。その後ろでドゥレッツァが2番手につける。ディープボンド3番手、4,5番手にテーオーロイヤルと⑩サヴォーナ。内側6番手サリエラ、7番手⑯チャックネイト、8番手⑧ゴールドプリンセス、9番手③プリュムドール。10番手シルヴァーソニック、タスティエーラは11番手追走。12番手ワープスピード、外側13番手にブローザホーン。後方は14番手⑬スカーフェイス、15番手⑰スマートファントム、16番手⑱ハピ、17番手⑮メイショウブレゲ。
1周目の正面スタンド前に差し掛かり、マテンロウオリオンが最初の1000mを59秒7で通過。ドゥレッツァとディープボンド2,3番手で並走。テーオーロイヤルはドゥレッツァをマークしている。サリエラ6番手、タスティエーラは中団、ブローザホーンは13番手のまま正面スタンド前を通過。後方ではハピが外側へ逸走→そのままスローダウンして競走を中止してしまった。
縦長の状態で1,2コーナーを過ぎて向正面へ。マテレオが軽快に逃げ、ボンドが2番手浮上、ドゥレ3番手、4番手サヴォーナ、ロイヤル5番手、6番手プリュム、チャックとサリエラが7,8番手。内側9番手タスティ。10番手グループにはシルソニ・ゴルプリ・ワープ、13番手ブローザ、14番手スマファン、15番手スカ―、16番手ブレゲ。
2度目の外回り3コーナーを迎え、マテレオのリードが無くなり、ボンドが接近。サヴォーナ3番手、外に出したロイヤルが4番手。ドゥレッツァ5番手後退、サリエラも外から仕掛けていく。タスティはまだ7番手。
4コーナー手前、先頭争いはディープボンドがマテンロウレオを抜いてわずかに先頭。だが外からテーオーロイヤルも迫ってる。サヴォーナ4番手。ドゥレッツァとサリエラは共に馬群に沈んでいく。最後の直線でテーオーロイヤルがディープボンドをかわして先頭に躍り出る。ディープボンド今年も2着フィニッシュか?残り200mでロイヤルが完全に抜け出し、サヴォーナ3番手、大外からブローザホーンが追い込んできて、内からはスマートファントムも上がってきてる。しかし、テーオーロイヤルが後続を寄せ付けず先頭でゴール!2番手にブローザホーン、ディープボンドが3着。


【天皇賞・春 全着順】
1着⑭テーオーロイヤル
2着⑤ブローザホーン 
3着⑥ディープボンド 
4着⑰スマートファントム
5着④ワープスピード
6着⑩サヴォーナ 
7着⑦タスティエーラ 
8着⑮メイショウブレゲ
9着⑧ゴールドプリンセス
10着③プリュムドール 
11着⑬スカーフェイス 
12着①サリエラ 
13着⑪マテンロウレオ 
14着⑯チャックネイト 
15着⑫ドゥレッツァ 
16着⑨シルヴァーソニック
中止⑱ハピ 
取消②ヒンドゥタイムズ

【払戻金】
単勝 ⑭ 280円
複勝 ⑭ 140円  ⑤ 250円   ⑥ 490円
枠連 3⃣-7⃣ 1,030円
馬連 ⑤-⑭ 1,070円
馬単 ⑭-⑤ 1,450円
ワイド ⑤-⑭ 400円  ⑥-⑭ 1,290円  ⑤-⑥ 2,470円
3連複 ⑤-⑥-⑭ 7,750円
3連単 ⑭-⑤-⑥ 23,960円


古馬の頂点をかけた戦いは、1番人気のテーオーロイヤルが直線抜け出して快勝。3度目のGⅠ挑戦で初制覇を果たしました。2着には後方から追い込んで来たブローザホーン、3着にはディープボンドが入りました。ディープボンドは今年で4度目の春天出走で、昨年まで3年連続2着、今年は一度は先頭に立つ場面もあり3着と健闘。4年連続で馬券に絡みましたね~。
上位人気勢ですが、ダービー馬のタスティエーラは7着、菊花賞馬のドゥレッツァは15着と大敗。先日の大阪杯で4歳馬のベラジオオペラが勝ったけど、春天の結果を見て4歳世代のレベルの低さを実感しました。71年ぶりの牝馬制覇の期待もあったサリエラも12着に終わりました。やはり牝馬が春天を勝つのは難しいですね。
優勝したテーオーロイヤルは、ダイヤモンドステークス、阪神大賞典に続いての重賞3連勝。鞍上の菱田裕二騎手はデビュー13年目で嬉しいGⅠ初勝利。ロイヤルを管理する岡田稲男調教師もJRA・GⅠ初制覇。さらにはリオンディーズ産駒もGⅠ初制覇を果たしております。

テーオーロイヤルは3歳時代の2021年10月から3連勝した後、2022年のダイヤモンドステークスで重賞初制覇。4連勝で春の天皇賞に挑みましたが結果は3着。5歳の時に骨折で長期離脱を経験、復帰2戦目のステイヤーズステークスで2着のあと、ダイヤモンドSでサリエラに競り勝って2年ぶりの勝利。前走の阪神大賞典では5馬身差の圧勝、そしてこの日の春天では2馬身差の完勝。3000m級の重賞レースで3連勝を果たし、春の盾を手にしました。
春の天皇賞の勝ち馬と言えば、ディープインパクトやキタサンブラック、テイエムオペラオーのように中距離でも実績ある馬が多く、純粋なステイヤーが勝つことが少ないイメージがありました。でも、今年は久しぶりに強いステイヤーが現れたなって思いました。秋にはメルボルンカップを見据えているとのことで、海外の舞台で好走する姿も見てみたいですね。



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3歳ダートクラシックついに開幕!白毛馬のアマンテビアンコが羽田盃を制す!

2024年04月24日 | 競馬

昨年まで南関東競馬の3歳クラシック三冠だった「羽田盃」、「東京ダービー」、「ジャパンダートダービー(今年からジャパンダートクラシック)」が、今年から交流GⅠに昇格。「3歳ダートクラシック」の第1弾となる第69回羽田盃(GⅠ・1800m 8頭立て)が24日、大井競馬場で行われました。中央勢からはブルーバードカップを勝った①アンモシエラ、雲取賞を制した⑧ブルーサン、白毛馬④アマンテビアンコ、③ハビレの4頭が参戦。地方勢は⑥ティントレット(大井)、⑦マッシャーブルム(大井)、②ムットクルフェ(大井)、⑤フロインフォッサル(大井)の4頭が出走しました。



スタンド前でのスタートで、アンモシエラが上手く飛び出したのに対し、アマンテビアンコはわずかに遅れる。先行争いでティントレット、ブルーサン、アンモシエラの3頭が先頭集団を形成し、アマンテビアンコは4番手から、ハビレ5番手、その後にムットクルフェ、マッシャーブルム、フロインフォッサルと続く。
1コーナーを過ぎたところで、ハビレが躓いて騎手が落馬しそうになるも持ちこたえる。向正面に差し掛かり、アンモシエラが先頭、2番手にティントレット、3番手ブルーサン、少し離れた4番手にアマンテビアンコ、5番手ムットクルフェ、ハビレが6番手。7番手にマッシャーブルム、フロインフォッサルが大きく離れて最後方を走る。
外回り3コーナーを回り、アンモシとティントの2頭が並び、3番手集団にはブルーサン・ムット・アマンテの3頭が固まる。ハビレは6番手。
4コーナーから最後の直線に入り、アンモシエラが単独先頭に立ち、アマンテビアンコが2番手に上がる。ブルーサンは最後方に下がり、ハビレは大外5番手。残り200mでアンモシとアマンテの一騎打ちとなり、後ろではハビレが3番手に上がるが、大外からフロインフォッサルが襲い掛かる。そして残り100mでアマンテビアンコがアンモシエラをかわして先頭、アンモシも頑張るが、アマンテビアンコが先頭でゴールイン!白毛馬のアマンテビアンコがダート三冠の1冠目を手にしました!



【羽田盃 全着順】
1着④アマンテビアンコ
2着①アンモシエラ 
3着⑤フロインフォッサル
4着③ハビレ 
5着②ムットクルフェ
6着⑦マッシャーブルム
7着⑥ティントレット 
8着⑧ブルーサン

【払戻金】
単勝 ④ 210円
複勝 ④ 120円 ① 200円 ⑤ 670円
馬連 ①-④ 850円
馬単 ④-① 1,230円
ワイド ①-④ 290円  ④-⑤ 1,560円  ①-⑤ 5,600円
3連複 ①-④-⑤ 17,270円
3連単 ④-①-⑤ 45,190円


3歳ダート三冠の開幕戦・羽田盃は、紅一点のアンモシエラと白毛馬のアマンテビアンコの叩き合いの末、アマンテビアンコがゴール前で抜け出して優勝。単勝1番人気の意地を見せました。アンモシエラは序盤から先頭をひた走り、直線で一旦突き放す場面もありました。逃げ切ることができなかったけど、強い競馬をしたと思います。
3着争いは、しんがり人気のフロインフォッサルが、ゴール前でハビレをかわして3着に入りました。向正面ではポツンと最後方でしたが、ラストで大外から一気に伸びてきました。地方勢というよりは地元・大井の意地を見せましたね。3番人気のハビレは4着、2番人気のブルーサンは最下位の8着でした。

優勝したアマンテビアンコは、2度目の重賞挑戦で初制覇。通算でも5戦3勝となりました。美浦・宮田敬介厩舎に所属し、父・ヘニーヒューズ、母・ユキチャン、母の父がクロフネという血統。ユキチャン産駒としては中央・地方通じて重賞初勝利。白毛馬のGⅠ勝利はブチコに次いで2頭目ですが、ダートGⅠでは初めてです。
前走の雲取賞ではスタートで躓き、逃げるブルーサンを捕まえきれず2着に敗戦。この日は4戦目まで手綱を取ったルメール騎手が落馬負傷につき、川田将雅騎手に乗り替わり。課題のスタートも上手く飛び出し、最後の直線では外から追い込んで逃げるアンモシエラを差し切りました。ここまで5戦走って全て3着以内。次の東京ダービーでは初めての2000mとなりますが、アマンテの脚力なら距離延長も問題ないと思います。
東京ダービーもアマンテビアンコとアンモシエラの2強対決になるだろうけど、ユニコーンステークス組から2強を脅かす馬が現れることを期待したいです。




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ジャスティンミラノがデビュー3連勝で皐月賞制覇!レガレイラは76年ぶりの牝馬制覇ならず。

2024年04月14日 | 競馬

2024年牡馬クラシックの開幕戦・第84回皐月賞(GⅠ・芝2000m)が14日、中山競馬場で行われました。昨年末のホープフルステークスを制した⑩レガレイラが、76年ぶりの牝馬による皐月賞制覇に挑戦。さらには朝日杯フューチュリティステークスを勝った⑧ジャンタルマンタル、中山2000mで2戦連続2着⑭シンエンペラー、弥生賞馬⑫コスモキュランダ、デビュー2戦2勝で共同通信杯を勝った⑬ジャスティンミラノ、毎日杯圧勝②メイショウタバル、きさらぎ賞優勝⑰ビザンチンドリーム、若葉ステークス覇者⑤ミスタージーティー、朝日杯2着③エコロヴァルツ、⑨アーバンシックなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気がレガレイラ(3.7倍)、2番人気ジャスティンミラノ(4.8倍)、3番人気ジャンタルマンタル(6.1倍)、4番人気メイショウタバル(7.0倍)、5番人気シンエンペラー(8.4倍)まで10倍以下でした。

スタート直前、⑯ダノンデサイルの馬体検査が行われ、馬体に故障が見つかり競走除外。18頭立てから17頭立てとなる。
スタートで、ビザンチンドリームが出遅れて後方からの競馬に。好スタートを決めたジャンタルマンタルが先行策を取るが、④シリウスコルトとメイショウタバルが先手を主張し、最後はタバルがハナを奪い取る。ジャスティンミラノは6番手あたり、シンエンペラー8番手、コスモキュランダとアーバンシックは中団に控え、レガレイラは後方3番手でスタンド前を過ぎた。
1,2コーナーを過ぎて、向正面に入るところで、先頭のメイショウタバルが後続を引き離して独走状態。2番手シリウスコルト、3番手ジャンタルマンタル、4番手⑥アレグロブリランテ、5番手ジャスティンミラノ、6番手ミスタージーティー、7番手①サンライズジパング。その後ろの8番手にシンエンペラー、9番手にコスモキュランダが続く。中団より後ろのグループは、10番手⑪ホウオウプロサンゲ、⑦ルカランフィーストと⑮サンライズアースが11,12番手で並び、13番手アーバンシック、14番手⑱ウォーターリヒト、レガレイラはまだ15番手、ビザンチンドリームとエコロヴァルツが後方で並ぶ。
3コーナーを回り、先頭のタバルは前半1000mを57秒5のハイペースで通過。しかし、残り600mでタバルと2番手以降の差が徐々に縮まる。ジャンタル3番手、ミラノ4番手、エンペラーとキュランダは外に持ち出し、レイラも大外勝負。
4コーナーから最後の直線に入ってすぐ、ジャンタルマンタルが先頭に変わる。2番手からジャスティンミラノ、シンエンペラー、コスモキュランダが追いかける。レガレイラは大外から追い込んでくるが厳しいか?残り200mでもジャンタルが先頭をキープするが、残り100mを切ってミラノとキュランダがジャンタルに迫り、ゴール前でジャスティンミラノがジャンタルマンタルをかわしてFINISH!コスモキュランダ2番手、ジャンタルマンタルは3番手。



【皐月賞 全着順】
1着⑬ジャスティンミラノ
2着⑫コスモキュランダ 
3着⑧ジャンタルマンタル
4着⑨アーバンシック 
5着⑭シンエンペラー 
6着⑩レガレイラ 
7着③エコロヴァルツ
8着⑦ルカランフィースト
9着①サンライズジパング
10着⑤ミスタージーティー
11着⑪ホウオウプロサンゲ
12着⑮サンライズアース 
13着⑰ビザンチンドリーム
14着④シリウスコルト
15着⑥アレグロブリランテ
16着⑱ウォーターリヒト 
17着②メイショウタバル 
除外⑯ダノンデサイル

【払戻金】
単勝 ⑬ 480円
複勝 ⑬ 220円  ⑫ 390円  ⑧ 220円
枠連 6⃣-7⃣ 1,890円
馬連 ⑫-⑬ 3,550円
馬単 ⑬-⑫ 5,570円
ワイド ⑫-⑬ 1,460円  ⑧-⑬ 610円  ⑧-⑫ 1,620円
3連複 ⑧-⑫-⑬ 5,940円
3連単 ⑬-⑫-⑧ 29,240円


牡馬3冠の第1戦は、ジャンタルマンタルが最後の直線で先頭に立って抜け出した時は、このまま押し切るかと思われましたが、残り100mを切ってジャスティンミラノが襲い掛かり、ゴール前でジャンタルを差し切りました。走破タイム1分57秒1は、皐月賞レコードどころか、中山芝2000mのコースレコードを更新しました。2着のコスモキュランダもモレイラ騎手のムチに応えるように外から追い込んできました。キュランダの父は2017年の皐月賞を勝ったアルアインで、祖父が2005年の勝ち馬であるディープインパクトで、勝っていたら史上初の「父子3台皐月賞馬」の快挙でした。これは惜しい!
3着のジャンタルマンタルも強い競馬をしていたけど、残り100mで脚が止まった感じでしょうか。今回の内容だと次の日本ダービーは厳しいかもしれない。5番人気のシンエンペラーは5着に入って掲示板確保。1番人気のレガレイラは後方待機から追い上げるも6着に終わり、76年ぶりの牝馬制覇はかないませんでした。鞍上が落馬負傷のルメール騎手から北村宏司騎手に変更されたし、ハイペースに対応できなかったのもあるかも。ダービーを諦めてオークスに向かう可能性もありそうな気がする。

優勝したジャスティンミラノは、栗東の友道康夫厩舎所属で、父・キズナ、母・マーゴットディド。前走の共同通信杯に続いての重賞2連勝で、デビュー3戦3勝となりました。キズナ産駒はアカイイト、ソングラインに続いて3頭目のGⅠ馬輩出ですが、牡馬は初めてです。鞍上の戸崎圭太騎手は2018年のエポカドーロ以来6年ぶり2勝目、友道調教師は2009年のアンライバルド以来15年ぶりの皐月賞勝利。
昨年のソールオリエンスと同じく、3戦負けなしで皐月賞馬となったジャスティンミラノ。昨年11月の新馬戦を快勝すると、2戦目の共同通信杯は2番手追走から、残り200mで先行馬を捕らえ、ジャンタルマンタルとエコロヴァルツを抑えて優勝。今回の皐月賞でも2歳王者を再び破りました。この日の勝利は陣営にとって非常に特別なものでありました。2週前と1週前の追切を務めた藤岡康太騎手が、今月10日に落馬事故で他界。ゴール前の末脚は康太さんの魂が乗り移ったように思えました。
無敗で皐月賞を勝ったので、次は無敗のダービー馬になってほしいところですが、昨年のソールオリエンスは2着に敗れたし、3年前のエフフォーリアも2着でした。ただ、ミラノは東京コースで2戦2勝だから、たぶん大丈夫だと思います(レコードの反動が怖いけど)。ジャスティンミラノはこれからも藤岡康太さんの分まで走り続けます。







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ステレンボッシュが2歳女王にリベンジ!国枝栄厩舎は桜花賞3勝目!

2024年04月07日 | 競馬

2024年3歳クラシックの開幕戦・第84回桜花賞(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が7日、阪神競馬場で行われました。⑨アスコリピチェーノ、⑫ステレンボッシュ、⑧コラソンビートの阪神ジュベナイルフィリーズ上位3頭に加え、チューリップ賞を勝った⑦スウィープフィート、アルテミスステークス覇者⑱チェルヴィニア、クイーンカップ覇者②クイーンズウォーク、フィリーズレビューで波乱を起こした⑮エトヴプレ、フェアリーステークス優勝③イフェイオン、⑪ライトバックなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気アスコリピチェーノ(3.5倍)、2番人気ステレンボッシュ(4.5倍)、3番人気クイーンズウォーク(5.7倍)、4番人気チェルヴィニア(6.1倍)、5番人気コラソンビート(7.7倍)までが10倍以下でした。


スタートは大きな出遅れはなく、外回り3コーナーに向かっての先行争いで、⑭ショウナンマヌエラが先手を奪い、2番手に④キャットファイト、コラソンビートが3番手につけ、外からエトヴプレが4番手で並ぶ。5番手集団にはクイーンズウォーク、イフェイオン、⑤シカゴスティング、⑩セキトバイーストの4頭が固まり、中団の外側9番手にチェルヴィニア、真ん中10番手にアスコリピチェーノが控える。11番手にステレンボッシュ、12番手⑯セシリエプラージュ、13番手①ワイドラトゥール、14番手⑬テウメッサ。離れた後方勢は、⑰マスクオールウィンと⑥ハワイアンティアレが並び、17番手ライトバック、最後方にスウィープフィートという展開。
外回り3,4コーナー中間点を過ぎ、マヌエラが先頭を走り、ヴプレ2番手、セキトバ3番手に上がり、キャット4番手、コラソン。チェルが6番手まで進出し、ウォーク・ボッシュ・アスコリはまだ中団待機。
4コーナーから最後の直線に入って、ショウナンマヌエラとエトヴプレが並び、後続からセキトバイーストとステレンボッシュが追いかけ、外からアスコリピチェーノも猛追。内側からクィーンズウォークもやってきて大混戦状態。残り200mでボッシュがヴプレをかわして先頭、ウォークが内ラチを突いて上昇。さらに大外からライトバックも脚を伸ばし、スウィープフィートも来ている。残り100mでボッシュが抜け出し、アスコリが2番手に上がるも、ステレンボッシュが先頭でゴールイン!ステレンボッシュが2歳女王を破り桜の女王に輝きました!



【桜花賞 全着順】
1着⑫ステレンボッシュ 
2着⑨アスコリピチェーノ
3着⑪ライトバック 
4着⑦スウィープフィート
5着⑮エトヴプレ 
6着①ワイドラトゥール 
7着⑩セキトバイースト 
8着②クイーンズウォーク
9着⑬テウメッサ 
10着⑥ハワイアンティアレ
11着③イフェイオン 
12着⑤シカゴスティング
13着⑱チェルヴィニア 
14着⑰マスクオールウィン
15着⑯セシリエプラージュ
16着⑧コラソンビート 
17着⑭ショウナンマヌエラ
18着④キャットファイト 

【払戻金】
単勝 ⑫ 430円
複勝 ⑫ 150円  ⑨ 140円  ⑪ 340円
枠連 5⃣-6⃣ 560円
馬連 ⑨-⑫ 620円
馬単 ⑫-⑨ 1,240円
ワイド ⑨-⑫ 280円  ⑪-⑫ 970円  ⑨-⑪ 940円
3連複 ⑨-⑪-⑫ 3,260円
3連単 ⑫-⑨-⑪ 11,470円


満開の桜の下で行われた桜花賞は、2番人気のステレンボッシュが、アスコリピチェーノらを抑えて優勝しました。デビューから3連勝中だったアスコリピチェーノは2着、3着には7番人気のラインバックが入りました。チューリップ賞を勝ったスウィープフィートは4着、3番人気のクィーンズウォークは8着。鞍上の川田将雅騎手は史上初の桜花賞3連覇はならず。4番人気のチェルヴィニアは13着、コラソンビートは16着という結果でした。
勝ったステレンボッシュは通算3勝目で、初めての重賞制覇をGⅠで飾りました。美浦・国枝栄厩舎に所属し、父はエピファネイア、母はブルークランズ。鞍上のジョアン・モレイラ騎手は日本のクラシック競走初勝利で、JRAのGⅠ勝利は2018年エリザベス女王杯のリスグラシュー以来、実に5年5か月ぶりとなります。モレイラ騎手はこの週末から短期免許で騎乗し、土曜日の阪神牝馬ステークスでマスクトディーヴァに乗って快勝、この日もボッシュを勝利に導き、2日連続で重賞勝ちを収めました。
国枝栄調教師は2010年のアパパネ、2018年のアーモンドアイに続き、このレース3勝目。アパパネとアーモンドアイは桜花賞を勝った後、三冠牝馬となっており、ボッシュも国枝厩舎の偉大なOGに続けるか楽しみです。
前走の阪神JFではアスコリピチェーノを捕まえきれず2着に敗戦。桜花賞でモレイラ騎手との新コンビで参戦し、道中はアスコリの内側に位置付けると、ラストの直線でアスコリより先に仕掛け、残り200mで先頭に浮上してそのままフィニッシュ。4か月前のリベンジを果たしました。ボッシュの勝利への執念もそうだけど、モレイラ騎手の手腕の凄さに感心させられました。次走のオークスは距離が延びるけど、東京コースで勝ったこともあるし、何よりもマジックマンが付いてるから大丈夫だと思うけど、どうかしら?







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高松宮記念2024 マッドクールが接戦を制して春のスプリント王に輝く!

2024年03月24日 | 競馬

2024年春のGⅠシリーズの開幕戦・第54回高松宮記念(GⅠ・芝1200m 18頭立て)が24日、中京競馬場で行われました。昨年のJRA賞最優秀スプリンター⑭ママコチャ、昨年のNHKマイルカップ覇者⑨シャンパンカラーのGⅠ馬2頭に加え、重賞2連勝中の⑤トウシンマカオ、シルクロードステークスを勝った⑥ルガル、阪急杯を勝った⑯ウインマーベル、昨年このレースで2着③ナムラクレア、おととしの2着馬⑫ロータスランド、これがラストラン⑪メイケイエール、京都牝馬ステークスを制した⑧ソーダズリング、父子3代スプリントGⅠ制覇を目指す①ビッグシーザー、さらに香港から⑩ビクターザウィナーが参戦しました。



単勝の人気は、1番人気がルガル(3.7倍)、2番人気ナムラクレア(5.4倍)、3番人気ママコチャ(8.0倍)、4番人気トウシンマカオ(8.4倍)、マッドクールとビクターザウィナーが共に9.6倍で並び、10倍以下が6頭の混戦模様でした。

スタートしてすぐにビクターザウィナーが先手を奪い、マッドクールが2番手、3番手に⑬ウインカーネリアン、ルガルが4番手追走。5番手グループにはビッグシーザー・トウシンマカオ・ママコチャ・⑦テイエムスパーダの4頭が固まり、外側9番手メイケイエール、内側10番手ナムラクレア、11番手ソーダズリング、その後ろの12番手⑱シュヴァルツカイザーがいて、13番手に⑯ウインマーベル、14番手⑫ロータスランド。後方勢は15番手⑭ディヴィーナ、16番手シャンパンカラー、17番手⑰マテンロウオリオン、最後方に④モズメイメイ。
3,4コーナー中間のところで、ビクターザがレースを引っ張り、カーネリアン2番手、マッド3番手、ママコチャが4番手。ルガル5番手、エール外に持ち出し、マカオ7番手、クレアは中団馬群の内側。
4コーナーを過ぎてラストの直線に差し掛かり、ビクターザウィナーが先頭で粘りを見せ、マッドクールが最内を走り、外からウインカーネリアンがビクターザに並びかける。さらに後続からナムラクレアが追い上げて来た。残り200mで先頭はマッドに変わり、ビクターザが2番手で頑張る。残り100mでクレアが2番手まで上がって来ると、一完歩ずつマッドとの差を詰め、最後はマッドクールとナムラクレアがほぼ並んでゴール!内のマッドクールが凌いだか、それとも外のナムラクレアが届いたか?そして、ビクターザウィナーは3番手で入線。


【高松宮記念 全着順】
1着②マッドクール 
2着③ナムラクレア 
3着⑩ビクターザウィナー
4着⑬ウインカーネリアン
5着⑫ロータスランド 
6着⑤トウシンマカオ 
7着①ビッグシーザー 
8着⑭ママコチャ 
9着⑪メイケイエール
10着⑥ルガル 
11着⑮ディヴィーナ
12着⑯ウインマーベル
13着⑱シュバルツカイザー
14着⑧ソーダズリング 
15着④モズメイメイ 
16着⑰マテンロウオリオン
17着⑨シャンパンカラー 
18着⑦テイエムスパーダ 

【払戻金】
単勝 ② 960円
複勝 ② 300円  ③ 180円  ⑩ 340円
枠連 1⃣-2⃣ 1,620円
馬連 ②-③ 2,110円
馬単 ②-③ 4,920円
ワイド ②-③ 760円  ②-⑩ 1,900円  ③-⑩ 1,190円
3連複 ②-③-⑩ 10,020円
3連単 ②-③-⑩ 58,740円


春のスプリント王を決める戦いは、ラストの直線で先に抜け出したマッドクールと、猛追するナムラクレアが並んでゴールしましたが、マッドクールがアタマ差で退けて優勝しました。ナムラクレアは10番手から追い上げるもあと一歩届かず。昨年に続いての悔しい2着に終わりました。昨年のスプリンターズSでも3着と、GⅠで惜しいレースが続くナムラクレア。GⅠ勝利を掴むのはいつになるのでしょうか?香港から参戦してきたビクターザウィナーは、初めての海外遠征&左回り初体験でしたが、3着と健闘しました。
スプリントGⅠ秋春連覇を狙ったママコチャは8着、1番人気のルガルは10着に沈みました。ルガルと同世代の4歳勢は、5着以内には1頭も入らず、ビッグアーサーの7着が最高で、ソーダズリング14着、モズメイメイ15着、シャンパンカラー17着。「最弱4歳世代」はスプリント戦線でもダメですねぇ。

優勝したマッドクールは、これが重賞初制覇。鞍上の坂井瑠星騎手と池添学調教師は高松宮記念初勝利。坂井騎手は土曜日の毎日杯でもメイショウタバルに騎乗して勝っており、2日連続の重賞制覇となりました。馬主のサンデーレーシングはこの勝利で前人未到のJRAのGⅠ競走完全制覇を達成。さらにダークエンジェル産駒は、JRAの重賞初勝利を挙げています。
マッドクールは2022年5月の未勝利戦で初勝利を挙げてから3連勝でオープン入り。昇級初戦のシルクロードステークスで3着の後、CBC賞で9着。昨年秋のスプリンターズステークスでは、内側から末脚を伸ばすもハナ差の2着惜敗。それから約半年後の今回、スプリンターズの雪辱を見事に果たしました。ナムラクレアが来て、ゴール前で並ばれたときは「またか」と思ったけど、無事勝てて良かったですね。マッドとクレアの戦いは、秋の中山、さらには香港まで続くことでしょう・・・。


来週は土曜深夜にメイダン競馬場で「ドバイワールドカップデー」が開催。「ドバイターフ」には有馬記念で復活勝利を挙げたドウデュース、「ドバイシーマクラシック」では三冠牝馬のリバティアイランドが参戦。メインの「ドバイワールドカップ」はウシュバテソーロが連覇に挑めば、デルマソトガケも出走します。昨年のドバイはイクイノックスがシーマクラシックを圧勝し、ウシュバがワールドカップを制覇。今年もまたドバイに日本馬旋風が吹き荒れるのか!?
日曜日は阪神競馬場で大阪杯が行われ、ダービー馬・タスティエーラと皐月賞馬・ソールオリエンスが再び激突。4歳世代の他にも、ジオグリフ、スタニングローズ、ローシャムパーク、プラダリア、ハーパー、ベラジオオペラなどが出走を予定しております。ドバイも大阪杯も見逃せない!




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これがドバイを制した末脚だ!ウシュバテソーロ東京大賞典2連覇!

2023年12月29日 | 競馬

2023年のダート競馬の総決算・第69回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m)が29日、東京・大井競馬場で行われました。今年3月のドバイワールドカップを制し、アメリカダート競馬の最後方・ブリーダーズカップクラシックも走った⑤ウシュバテソーロが連覇に挑戦すれば、今年の南関東クラシック3冠馬⑧ミックファイア(大井)、JBCクラシック覇者①キングズソード、さらに2022年3歳ダート王者②ノットゥルノ、昨年のホープフルステークス優勝③ドゥラエレーデ、チャンピオンズカップ2着⑨ウィルソンテソーロなど少数精鋭9頭が参戦しました。


注目のスタートで、ミックファイアがやや出遅れ。ウシュバテソーロもまずまず。スタンド前の先行争いで、ウィルソンテソーロが先手を取り、ドゥラエレーデが2番手。⑦グロリアムンディ3番手、ノットゥルノ4番手。ミックファイアは5番手に控え、キングズソード6番手。ウシュバテソーロは後方2番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、ウィルソンテソーロが先頭で引っ張り、ドゥラエレーデ2番手、3番手ノットゥルノ、4番手グロリアムンディ。ミックファイアは5番手を追走し、その後ろにキングズソード、ウシュバテソーロ7番手につける。後方は③テンカハル8番手、④マンガン(大井)がしんがり。
外回り3コーナーを過ぎて、残り600mでもウィルソンが逃げ、エレーデが2番手は変わらず。ノットゥルノとムンディが3,4番手、ミック外側5番手、キンソー内側6番手、7番手のウシュバは4コーナーで大外に持ち出した。
いよいよ勝負は最後の直線。先頭をひた走るウィルソンテソーロが少し差を拡げ、ドゥラエレーデも頑張っている。一番外からウシュバテソーロが追い込み、ノットゥルノやグロリアムンディ、キングズソードをまとめてかわす。ミックファイアは前の争いについて行けない。残り200mを切ってもウィルソンが粘り続けるが、3番手からウシュバがやって来る!残り100mでウシュバがエレーデをかわすと、ゴール前でついにウィルソンをかわして先頭でゴールイン!ウシュバテソーロが東京大賞典2連覇!そしてウィルソンテソーロが2着、ドゥラエレーデも最後脚を伸ばすも3着まで。



【東京大賞典 全着順】
1着⑦ウシュバテソーロ
2着⑨ウィルソンテソーロ
3着⑥ドゥラエレーデ 
4着②ノットゥルノ 
5着①キングズソード 
6着⑦グロリアムンディ
7着③テンカハル
8着⑧ミックファイア
9着④マンガン

【払戻金】
単勝 ⑤ 170円
複勝 ⑤ 110円  ⑨ 300円  ⑥ 240円
枠連  5⃣-8⃣ 480円
枠単  5⃣-8⃣ 750円
馬連 ⑤-⑨ 1,010円
馬単 ⑤-⑨ 1,310円
ワイド ⑤-⑨ 370円  ⑤-⑥ 390円  ⑥-⑨ 1,110円
3連複 ⑤-⑥-⑨ 2,460円
3連単 ⑤-⑨-⑥ 6,950円


2023年最後のGⅠレースは、1番人気のウシュバテソーロが大外から一気に追い上げると、ゴール手前でウィルソンテソーロを差し切り優勝。昨年に続いての連覇を達成しました。昨年は横山和生騎手を乗せて勝利し、今年は川田将雅騎手で連覇。川田騎手は東京大賞典初勝利です。
ウィルソンテソーロは前走のチャンピオンズカップの時は後方待機策でしたが、この日は逃げを打って2着に粘りました。原優介騎手の強気の騎乗にもあっぱれです。ウシュバとウィルソンのテソーロコンビが1,2フィニッシュを果たし、オーナーの了徳寺健二さんも笑いが止まらないでしょうなぁ。
3着のドゥラエレーデはムルサバエフ騎手との相性もそうだけど、ダート適正が高いですね。来年はきっとダートのGⅠを勝ちそうな気がします。2番人気のキングズソードは5着に終わり、JBCクラシックとの連勝はならず。3番人気のミックファイアは8着に敗れ、デビューからの連勝がストップ。スタートでのミスが響いたし、今年の秋に入れたばかりという白砂の馬場が合わなかったのもあります。無敗での大賞典制覇に期待していたんですが、JRA古馬勢の壁は厚かったですね・・・。
ウシュバテソーロは今年のダートGⅠ3勝目。今年は川崎記念、ドバイワールドカップを制し、秋初戦の日本テレビ盃まで6連勝を達成。BCクラシックでは5着に終わり、2度目の海外GⅠ制覇は叶わず。BC挑戦から約55日後の今回、ドバイで見せた力強い末脚が再び爆発。海外のGⅠを勝った馬は、精神力と加速力が違いますね。
来年の春は中東遠征を行い、サウジカップからのドバイW杯連覇を目指します。中東の大レースでレモンポップとの直接対決が見られるでしょうか?





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