生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

理由のない迫害を、どう受け止めたか?

2010年12月16日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
小学校三年生の私が機嫌よく歌を歌いながら刈谷田川の土手を歩いていたら、いきなり大人が戦犯の息子、と叫びながら石をぶつけてきました。私は戦犯の息子、という意味が分からず驚き惑いましたが、恐ろしい顔をした大人が私を憎悪の眼差しでにらんでいるので逃げ出しました。何故、自分がそうされるのか、分からぬまま、学校に通っています。何となく受け入れてもらっていない自分を感じだすのに、相当時間がかかりました。段々と自分は変な少年なのかなあ、と思いましたが、葉山小学校では級長をしていたし、友達も多く、楽しい日々でしたので、周囲が変な奴らだ、と思うように知恵が出たのは小学校5年生のころでした。親にはこの気持ちを言いませんでした。子供心に多分、母を悲しませるな、と推察していたからでしょう。子供はいつの時代も自分が悪い、と思うようです。この複雑な私の心理を受け止めてくれる人は誰もいませんでした。勉強に専念し周囲の厭な子供に負けない事がその頃の私の生き甲斐だったようです。<少年少女時代の夢:360-3>:

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小学校三年生の時に何故、政治家を夢みたのだろう?

2010年12月15日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
今から思うと不思議な事が沢山あります。神奈川県葉山町の小学校3年の時に終戦を迎え父親の郷里・栃尾市の山奥に疎開していきました。今、思えば、その村は深い文化と歴史があり、素敵な環境なのですが、何故か葉山の御用邸を見ていたので、その文化と比較してしまい、あー、何と貧しく切ない村なんだろう、と独断と偏見で、その村を評価してしまったようです。その村の入り口には静御前の御墓もあり、上杉謙信の伝説や豊かな精神文化のある村なのに、子供心で政治家になりこの村を立派なものにしようと感じたようです。日本の大学では法学部政治学科を選択したのは、今から思うとそのような無意識が選択に反映していたようです。意識、無意識の世界が人生の選択に深く影響してきます。<少年少女時代の夢:360-2>:

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少年少女時代の夢

2010年12月14日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
ユングによれば5-12歳頃の夢は人生を左右するようです。その頃の夢は何らかの影響を人格発達上、与えていくようです。どんな分野に与えるかと言いますと<目的志向性、自発性、罪悪感、技能、勤勉性、劣等感の6つ>です。心理学説は数学の方程式のように正確ではありませんが、自分を幸福にしていく為の参考にはなります。ドグマのように絶対視ししてはいけません。どんな素晴らしい理論でも解釈いかんで自分を破壊していく可能性がありますので、あくまでも自分をストレス曲線に追い込まないように解釈していきましょう。この少年少女時代の夢を達成することがはたして良いものか、悪いものかは断言できませんが、真善美に適うような夢ならば真剣に自己分析に値するでしょう。暫くこの少年少女時代の夢について思索していきます。:<少年少女時代の夢:360-1>:

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<勤勉性>は自分を明るくしているか、暗くしているか?

2010年12月13日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
勤勉性を考えるときに一番良い方法はこの勤勉さが自分を明るくしているか、暗くしているか、を識別することだと言われています。どんなに才能があっても勤勉さが疲労の原因になる一番大きなものだ、とすると、その人は若くして人生を終わるかもしれません。勤勉さが自分を幸福曲線(平安感、友好的な感情、健康感、幸福感、統御感の5つ)に導いているか、あるいは、ストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)に導いているかを識別するとすぐわかります。勤勉性はもともと人を幸福曲線にみちびくものです。:
<技能、勤勉性、劣等感の相関図:359-5>:

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技能が無いとストレス曲線を走るか?

2010年12月12日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
時々、自分には技能が無いので人生では損ばかりです、と嘆く人にお会いします。本当にそうでしょうか?確かに世間が言う専門的知識の世界がありますがその人の時代、環境により世間でいう専門的技能がないかもしれません。ここが人生の勝負になるのですが自分の好きな事を意識化出来ない人は本当に不幸です。好きか嫌いか、怖いか怖くないか、という人類の原初感情すら麻痺していると本当に不幸になつていきます。遅くありませんから好きか嫌いか、怖いか怖くないか、という原初感情だけは今からでも修行して本当の感情を意識化する修行をしていくと、好きな事を選べる達人になれます。好き嫌いの感情を心理療法的に正確に把握すると自己実現への道を歩き出します。:<技能、勤勉性、劣等感の相関図:359-4>:

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勤勉でないと劣等感を抱く人、本当は勤勉な人なのに!

2010年12月11日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
勤勉性にも健全な勤勉意識と病的な意識があります。本人は勤勉でない自分に嫌悪感を抱いているのですが良く聞いていくと何とも素晴らしい努力家なのです。意識と現実のギャップに相当の乖離があり、その人の<勤勉性についての理想>が病的なのです。解釈にも病的なものがありました。その人の子供時代での環境がその人に病的な意識を与えているのです。再点検する事が必要なのですが不幸にして心理療法の原理に適う方法で指導してくれる人との出会いが無かったようです。勤勉性についての理想と現実の解釈には健全な現実吟味力が前提となります。<技能、勤勉性、劣等感の相関図:359-3>:

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<技能>の<最高の技能>は<好きな道>

2010年12月10日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
心底好きな道を歩んでいる人の表情は何と美しいことか!貧しくとも何とか食べていけるならばこれほど幸せない人生はありません。そのような人は明るく爽やかで逞しい人が多いようです。好きな道を見つけ出す事自体が困難ですが、しかし好きな道に気づいても案外、腹をくくり迷わずにその道を突き進む勇気をもつまでには時間が必要なようです。義務感から厭な選択をして暗い顔をしてストレスを蓄積して生きている人の周囲にはいつも希望がありません。悔いのない人生だ、と感謝しつつ息を引き取る人のお話は、いづれも思う存分、好きな道を歩いた人のようです。<技能、勤勉性、劣等感の相関図:359-2>:

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素晴らしい才能と個性の美に何故、気付かないのだろう?

2010年12月09日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
自信がないと逞しく生きていけませんし、そうかといって余りにも傲慢な自信でも何となく社会からうとまれて自分も周囲も幸せになれません。悔いのない人生を送る為にも時々立ち止まり過去の成育史を知的に眺めるノウハウを理論的に把握しておく必要もあります。エリクソンはその点、とても苦労して良い理論を創造してくれました。成育史の時代背景はとても重要ですが8歳から12歳までの自分の成育史を分析する場合、時代背景を意識しないと、とんでもない劣等感にさいなまれますので、しばらくそのあたりの専門的な自己分析を思索していきます。心理療法の相談者の中に自分の技能やそれを追求する勤勉さ、その勤勉さを阻害する自分は何も出来ないといいう劣等感から、折角の個性の美、潜在能力を無駄にしている人を見ると切なくなります。自分は自分、という自己実現への道を自分の中から探究していきます。
;<技能、勤勉性、劣等感の相関図:359-1>:

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私は私、と言えるまでが大変!

2010年12月08日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
人はそれぞれの過去をもっています。社会に出て色々の体験をする内に、私は私で良いんだ、と素直に思えなくなるようです。人は何の為に生まれてきたのか、比較宗教学では、ほぼ共通して<永遠の生命を得る為に>と結論を出してはいますが、どんな罪深い人生を送った人に対しても<あなたはあなたで良いんだ>と言ってくれる宗教と出会うまで人は安心出来ません。納得のいく言葉で<あなたはあなたでいいんだ>と言われ、納得すると<私は私でいいんだ>となります。ここに至るまでが実は大変な勉強と修行が必要なようです。<自己肯定、他者肯定:愛の関係>と言う人間関係論を得るには、それまで<自己肯定、他者否定:傲慢><自己否定、他者否定:破壊的><自己否定、他者肯定:劣等感>という人生体験を経ていかないと本物の<自己肯定、他者肯定>には到達しないようです。永遠の生命を得る為にも、まあ、のんびりと人生修行を楽しみましょう。<目的志向性、自発性、罪悪感:358-5>:

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あっちゃんは元気かなあ、生きているのかなあ!

2010年12月07日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
小学校の三年生の頃、葉山小学校での出来事ですが、先生がちょっと席を外した折に<屁こき大会>を悪ガキでしていたのですが、勢い誤って失敗してしまいました。級長をしていたのですが副級長のあつこちゃんが臭い私の手をとつて家まで~授業中でしたが~私を連れていってくれました。洋服を交換して学校に戻ったのですが、敵国アメリカの艦載機の空襲もあり、早々、授業は中止、誰もいませんでした。その夏に終戦となり私は父の郷里、新潟県栃尾市に疎開しましたが、あっちゃんが懐かしく何度も手紙を出すのですが返事もきません。戦後のどさくさで少年の手紙は無視されたのでしょう。これ以来、異性に対しては自発性に欠落したようです。ふざけたような話と思われるかもしれませんが、私の心の中では生涯、忘れられない出来ごとなのです。あの子は生きているかなあ:
<目的志向性、自発性、罪悪感:358-4>:

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大脳は嘘をつく?

2010年12月06日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
1997年頃<記憶は嘘をつく:ジョン・コートル著:講談社>という面白い本が出ましたが、その中に大脳での記憶の話が書かれていました。私も色々仕事をしていて患者さんの記憶が相当いいかげんで、そのいい加減さが良い人生へと展開することもあれば、逆に悲劇の遠因となる事例も沢山見てきました。ここでの結論は自分の記憶が今の自分を不幸にしている場合に限り、その記憶の解釈をしなおす必要がある、という事です。過去の思い出が今の自分を不幸にしているなあ、と感じたら、勇気を奮い起して解釈をかえてみましょう。今更大脳の記憶力について医学的に勉強しても始まりません。可愛い自分の大脳を虐めないで解釈を変えていくと、明るい世界になります。:<目的志向性、自発性、罪悪感:358-3>:

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目的志向性、自発性、罪悪感の相関図

2010年12月05日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<君たち男児はお国の為に自発的に軍人の道を選び国民の幸せの為に人生を送りなさい、戦場の恐怖に逃亡するような男は駄目>と言われた小学生時代、この小学生初期は私の人生に大きな影響を与えています。何のために生きるのか、人に言われて人生を選ぶのではなく自分から選択する、このように明確に爽やかに人生を歩めれば心は明るく堂々たるものですが、人生は中々、そうはいきません。大学病院にも良心の呵責、家庭教育、学校教育の影響から罪悪感が原因で神経症になり入院してくる患者さんは後を絶ちません。病的な罪悪感が意外に多いのです。宗教的な理由もありますが、この罪悪感の治療は案外、簡単に治療出来ますが、その人の成育史での倫理道徳観、こうあらねばならない、こうありたい、という理想のセルフイメージが問題を含んでいます。人間は弱く、誘惑にはすぐまけるものですし、不安感が人間の本質ですので、その人間の実体から勉強してもらいます。理想と現実のギャップを、どう取り扱うか、という教育を殆どの人は受けていません。病的な罪悪感と健全な罪悪感の識別を学びましょう。:<目的志向性、自発性、罪悪感:358-2>:

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山本五十六連合艦隊司令長官、ソロモン上空で戦死

2010年12月04日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
私が小学校に入学した昭和18年の出来ごとです。そのほか、アッツ島の日本軍全滅、ガダルカナル島撤退、東京神宮外苑競技場での学徒出陣壮行会、この頃の社会は暗く切ない時代です。過去の記録を再読して、改めて私の小学校入学の時代は辛い時代だったんだなあ、と思います。その影響が私の人格に影響していない訳がありません。5-7歳の時代に原型論から言わせれば<目的志向性、自発性、罪悪感の原型が形成される時期>と言われています。君たち、男の子は、近い将来には、軍人になりお国の為に死んでいくのが男児の本懐だ、と先生に言われた記憶があります。この点、目的志向性、自発性は叩きこまれたようですし、御国の為に死なない男児は駄目、と罪悪感も社会から叩きこまれた思い出があります。それぞれの時代の小学生時代ですが、暫く、現代に生きる人間の目的志向性、自発性、罪悪感について思索していきます。:<目的志向性、自発性、罪悪感:358-1>:

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意思力のある元気な子供

2010年12月03日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
時々ボーイスカウトや文化教室の子供たちの中に惚れ惚れするような意思力のある子供と出会います。余程両親が上手に育てておられるのでしょう。気取っているわけでもなく、無理しているわけでもない、自然体なのです。何になりたいの?と聞くと、電車の運転手、首相、宇宙飛行士等、その時々で違いますが、いつも夢をもっているようです。同じ幼稚園児でも、どうしてあのように違いが出てくるのでしょう?遺伝、環境でその子供の自律神経、免疫、分泌も相当違ってきますが、何といつてもこの世への希望力は大人の指導いかんですが、本人の心構えで相当違います。この前会った時は手に<宇宙のなぞ>という漫画を持っていました。学者になりたいのかなあ?<意思力、自律性、恥辱、疑惑:357-5>:

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何と疑い深い子供がいることか!

2010年12月02日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
子供は普通、とても素直ですが時々、非常に疑い深い子供に出会います。赤ちゃん時代は明るく素直で元気ですが、エリクソンの言う2-4歳時代が、猜疑心を育てます。純粋なだけに周囲の大人が厭な事ばかりをしていると、その子供は哀しくなり段々と大人を信用しなくなります。表情も明らかに猜疑心にみちみちたものとなるのは、子供がそれだけ、まだ素直だからでしょう。40-50代でも、なんであんなに簡単に人から騙されるのだろう、と驚く事例も沢山見ますが現実吟味力の欠落から悲劇が始まります。疑い深い子供は、今、そうしていないと生き抜いていけないのでしょう。健康な猜疑心、病的な猜疑心をキチンと指導していきたいものです。政治の世界、財界、宗教界、教育の世界で、それぞれ猜疑心の基準は違いますので教育は難しいようです。疑い深い子供の良さを認識し疑い深い性格に向く職業選択が出来るよう周囲の大人がかかわりたいものです。<意思力、自律性、恥辱、疑惑:357-4>:

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