生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

私にはなんの特技もない:「私は誰?」シリーズ

2013年11月04日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
自分には何の取り柄もないとか、得意技が無いと、劣等感の塊のように、自分を卑下している人に出会います。親を選べない人間はどんな環境に生まれてくるのか分かりませんし、歴史や時代に翻弄されます。アフリカに生まれてくる人、イギリスや南米に生まれてくる人、それぞれです。生き甲斐の心理学では、どんな環境に生まれ育とうとも、自分の中に生きる目的、生き甲斐、役割をどうして見出すか、その方法について思索していきます。希望をなくし、諦めている人々の心を傾聴すると、それなりの理由を話されます。そうなるまでの生育史を傾聴していくと、なるほど、とうなずける環境に驚きます。さもありなん、と思いますが、人間、どうしてどうして、そんなに弱いものではありません。意思ある所に道あり。その気になれば明るく元気に爽やかに生きる知恵は無限にあります。何故、そうなるのか?色々理由はありますが一番大きな原因が劣等感です。この劣等感は8-12才頃、劣等感の原型が形成されるとエリクソンは言います。その頃、こま回し、歌、喧嘩に強い、何でもいいのです、友達より少しばかり得意のものはありませんでしたか?学科の中の一つでもいいのですが、周囲から褒められた得意技を思い出して下さい。好きなものは努力をしなくても勤勉ですし、技能の一つを形成しています。好きな世界でも、当然、努力はするでしょうが、自努力という意識が無くても、自然に上手になつています。現実吟味力を少し発揮させながら、理想を少し低くして、先ずは、手短な好きなものを、遠慮なく挑戦して、楽しんでみましょう。エリクソンは劣等感と勤勉性と技能の3つの関係から一人の人間が明るく元気に生き抜いていく知恵を見つけるように論文を書いています。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:88>


自分の生き甲斐を探究されている方々へ:
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(2)気楽に広く理論だけを学習したい方は、この私のブログの左記の「カテゴリー」欄をご覧下さい。
その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は2005年12月10日から2012年4月6日までの約6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。貴重な資料ですので是非大事に読んで下さると有難いです。

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