生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

意思力が人を駄目にする場合もある:「私は誰?」シリーズ

2013年11月02日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
幼稚園児から高齢者まで、弱い自分に悩み、迷う場合があります。信じていた親に裏切られたという想いから周囲の人に疑惑を感じると同時に、自分の心は千路に乱れ、何とかこの混乱から立ち直ろうと最後の意思力を発揮します。その結果、とんでもない人生に追い込まれ、意思に反しり、願いにそぐわない場面に遭遇し、あれは意思力ではなく、意地だった、と深く反省するのが人生のようです。この意思力と意地の違いは、そう簡単に分かりません。自分を律する必要性は百も承知、しかし、湧き出す感情の激しさ、自律性の問題(何を抑え、何を発揮すべきか、は混乱の最中はそう簡単にわかりません)、己の馬鹿さ加減から世間の嘲笑を買い益々恥ずかしい自分を感じて恥辱感は最大、こんな体験をエリクソンは何と2才から4才に原型が経験されると断言しているので、切なくなりますが、この自分の傾向、私は誰?(こんな傾向が私)と意識した所から成長が始まりますので安心しましょう。私は誰?私はこのような傾向がある人間です、と意識した所から本当の大人の幸福感を獲得出来るようです。意思力という魔物、意思力と意地、見栄の関係をもう一度、見直し、自己実現への道を再検討しつつ、意思力をどう発揮するか、気楽に生きていきたいものです。「意思力」に固執すると、とかく問題が出るようです。この言葉は私の自問自答で、書いている内に汗が流れました。あの場面、この場面、と本当に沢山あります。自分を律すると言いましても、西郷隆盛のような愛すべき律し方が人間らしくて深い味を感じますが冷徹な律し方をしている哲学者の友人は苦手です。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:86>


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(2)気楽に広く理論だけを学習したい方は、この私のブログの左記の「カテゴリー」欄をご覧下さい。
その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は2005年12月10日から2012年4月6日までの約6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。貴重な資料ですので是非大事に読んで下さると有難いです。

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