風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

『Before Sunrise ~恋人までの距離~』

2007-05-26 00:06:42 | 映画



「以前働いた時に雇い主が言ったわ。仕事のためにだけ生きてきたけど、52歳で気がついた。自分は誰にも何も与えずむなしい人生だと・・・。涙が光ってたわ。もし神が存在するなら人の心の中じゃない。人と人との間のわずかな空間にいる。この世に魔法があるなら、それは人が理解し合おうとする力のこと。たとえ理解できなくても、かまわないの。相手を思う心が大切」

・・・・・・

「女房が自宅で産むのを手伝った友人がいる。いよいよ誕生の瞬間、赤ん坊が現れ命の喜びをみなぎらせ、最初の呼吸をした。それを見ながら、彼は”この子もいつか死ぬ”と思った。人はいつか死ぬ。そうなんだ。物事には終わりがある。だから時や瞬間が貴重なんだと思わないかい?」
「そうね。今夜の私たちのよう」

・・・・・・

「多くの人々と美しい瞬間を共にしてきたわ。旅や、徹夜して夜明けを迎えたり・・・。すばらしい思い出よ。でも何かが違ってた。相手が悪かったの。私が思うことや感じることを理解してくれなかった。あなたといると幸せ。私の今までの人生で今夜ほど大切な夜はなかったわ」

・・・・・・

「どんなカップルも一緒にいると数年で互いの反応が予測できるから憎しみあったり飽きてくるなんて・・・。私はそうならないわ。相手を知れば知るほどその人が好きになる。どう髪を分けるのか、どのシャツを着るのか、どんな時にどんな話をするのか・・・すべて知るのが本当の愛よ」

(『
Before Sunrise ~恋人までの距離~』より)


主人公2人がとにかく話す話す話す、笑。
会話と空気と時間の使い方が素敵でした。

Before Sunset

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