風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

私の棺には

2014-10-30 23:52:59 | バレエ



どうかどうかこの三つの冊子を入れてくださいましm(__)m
面倒くさいことも多かったけど楽しい人生だったわ~~~と死出の旅路をゆける確信がございます。
あ、表紙は無関係です(いや、熊哲も玉さまも愛してるけれども・・・!)
あと、人生で観た舞台トップ3という意味でもありません、一応。


【ダンスマガジン2014年12月号】

マルセロ・ゴメス&クリストファー・マーニー 『マシュー・ボーンの白鳥の湖』

クリス:最初のリハーサルからぼくたちは特別なつながりを感じました。何かカチッとはまった感じがして、強い絆がすぐに生まれた。…振付はただの振付ではなくなり、彼の腕がぼくを支えてリフトするとき、スワンの羽根に守られて宙を舞うような感覚になる。舞台の上でも、目を見るだけですぐに何を考えているかがわかった。初めて一緒に仕事をしたのに、こんなふうになれるとは思いませんでした。

マルセロ:この作品はぼくの人生を変え、舞台での感じ方も変えてくれた、自分にあるとは思ってもいなかった感情を引き出してくれました。舞台の上でこういう自由を感じたことはなかったのです。…これまで踊ったどんな舞台よりも感情が高ぶってしまった。最後に本気で泣いたのは初めてです。


くりすー・・・・・・
まるせろー・・・・・・


【ダンスマガジン2014年6月号】

オーレリ・デュポン&エルヴェ・モロー 『椿姫』

オーレリ:告白すると、『椿姫』の公演ごとに、私はエルヴェと恋に落ちていました!他のパートナーには感じたことのない、何か特別なものを感じていたんです。彼が私を見つめる目のせいだったのかしら?彼自身さえ意識していない快い誠実な魅力が、マルグリットを演じる私を感動させてしまうんです!…私の東京での最後の『椿姫』はこのうえなく充実したものでした。この素晴らしい役の一秒一秒、細かい部分まですべて、真摯に生きることができました。一瞬一瞬を、思う存分、心ゆくまで味わい尽くしました。こんな風にマルグリットに別れを告げることが出来て本当に幸せです。いままでで最高の『椿姫』になったと思います。

エルヴェ:昨日はテクニックのことはまったく考えず、完全に役のなかに入り切って物語を生きられた舞台だったと感じています。これは本当に稀にしか起こらないことなんです。…彼女とはこれまで他の作品で何度も組んできたけれど、この『椿姫』は特別ですね。…最初から心の会話のようなものができたんです。オーレリはとても内面に深いものを持っている女性なので、一緒に踊っていて心地よい。ものすごい濃密な心の交流があって、踊りや芝居のことを考えることなく無心でその瞬間瞬間を生きることができるんです。

おれりー・・・・・・
えるぶぇー・・・・・・ 

この右の写真のエルヴェ・・・!!ガン見しまくった上手のエルヴェ!!しかも3幕の黒のPDD(左の写真)直前の色気1億%のエルヴェ!!!
この雑誌の存在は先日はじめて知りまして、12月号を買ったら6月号がパリオペ特集だったので即バックナンバーを購入したのだけど。
買ってよかった(>_<)!だって、超絶美しいオレリー&エルヴェ写真がいっっっぱい!ステージ外の写真まで!
そして二人のインタビューがまた・・・・・・号泣

しかしマルセロ&クリスにしても、これにしても、なんでなんで映像が・・・のこってない・・・の・・・・・・・・・・・・


【演劇界2013年7月号】

片岡仁左衛門&坂東玉三郎 『廓文章 吉田屋』

今更言うまでもございません。仁左さま&玉さまの吉田屋@歌舞伎座杮落し。私に3生分の幸せをくれた舞台でございます。
そしてこの上なく幸福なことに、こちらは映像が残ってる♪ 
またこの号には、あの仁左さま@お坊の『三人吉三』、あの玉さま@花子の『娘二人道成寺』も掲載。今思うと、やっぱり杮落しって豪華だったのだなぁ。。

・・・ところで今ふと気付いちゃったんですけど。
マルセロ35歳、クリス35歳、エルヴェ36歳の中での、仁左さま70歳
仁左さまって・・・やっぱりすごいのだわ。。。。。
ちなみにオレリー41歳、玉さま64歳でございます。玉さまには年齢など全く意味をなしませぬが。性別などさらに意味をなしませぬが。ていうか名前を上の男性陣の中に並べると、違和感1000%。オレリーと並べると、違和感ゼロ。


はぁぁぁぁ。。。。
舞台って本当に素敵ですね。。。。。

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十月大歌舞伎 『伊勢音頭』 & 夜の部 @歌舞伎座(10月24日)

2014-10-27 21:41:33 | 歌舞伎

前楽の日に、幕見をしてまいりました。


【伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)】

勘九郎の貢はニンじゃないといえば思いっっっきりニンじゃないのだろうとは思いますが(正直観る前は
まったく期待していませんでした)、奥庭の惨殺シーン、とっても綺麗だった。彼の周りの空気が。刀に操られてるようには見えなかったという感想をいくつか見かけたけど、私にはちゃんとそう見えたけどなぁ。私、勘九郎が好きかもしれない、と思った笑。

玉さまの万野はやっぱり大好き!廓の世界で生きる女の強かさが滲んでいて。なにより観ていて楽しい。でも決してウケを狙ってるあざとさは感じない。
そして仁左衛門さんの喜助と、七之助のお紺と。やっぱりこの4人が一緒にいる空気はなんか好きだなぁ、とこの演目でも感じました。

ところで小山三さん(仲居千野)の出の度に客席から大拍手とザワメキが起きていて、応援の気持ちは素敵だけれど、最初の出はともかく二度目以降も拍手をするのはどうなのでしょう。。

初めて見た橋之助さんの女方(お鹿)は、思っていた以上に可愛かったです笑。ちょっとやりすぎ?なキワモノ系ではありましたけど。

あと、梅玉さんの万次郎がとても好き!こういう品のいい役、よくお似合いです^^


【寺子屋】

今月2回目の鑑賞。
今回は首実検の場面の松王丸に、涙涙・・・でした。
仁左衛門さんの松王丸、小太郎くんの首が刎ねられる音が聞こえた瞬間、びくっと大きく背中を震わせるのですね。
そして首実検の後、蓋をした首桶にさりげなく体を傾けて、まるで抱くように左手でずっと桶に触れているのですね。そして桶から手を離すとき、そっと掌で優しく桶の表面を撫でるのですね・・・号泣
今日は玉さまや勘九郎&七之助には先日ほどピンとこなかったのだけれど、仁左衛門さんが素晴らしかったから大満足でした。

あとお焼香の場面、お香の香りが前回も今回も4階席まで漂っていました。以前他の演目(たしか仮名手本4段目)でもあったけれど、こういうの、いいですよね^^


【吉野山】

藤十郎さんの静、観る度に若くなってる気が。。。本当の少女のよう。
梅玉さんの忠信、華やかさや色気は少なめだけれど、キチュネの仕草(両手を胸元で揃えてきゅってやるアレ)が想定外に可愛くて。。。キチュネ耳(髪)も。。。キュンとしちゃった。。
このお二人は、忠信がちゃんと静の従者に見えて、鋭さのないふんわりした味わい。
決して嫌いではなかったのですが・・・。
ごめんなさい、途中で意識が・・・遠のいてしま・・・・・ あまりにふんわりしすぎていたせいか、幕間にパンとおにぎりでお腹いっぱいにしたのがいけなかったのか。。。
橋之助さんの早見藤太をいまひとつ楽しめなかったのも同じ理由によるのか、あるいは違う理由によるのか。。
最後に忠信が投げる笠は、慎重に投げていたように見えましたが、藤太の頭上を通り越して地面へポトリ。梅玉さん、もしかしてノーコン?(kawaiiじゃないのさ笑)。菊五郎さんはテキトーに投げてた感じだったけど、私が観た回は全部成功してたなぁ。実は結構難しいのかな、これ。まぁ見るからに難しそうですけど。


さて、ここまでの3演目、実は私、かなりのローテンションで観ておりました・・・。
なぜなら今日は、歌舞伎座の中でも外でも客のマナーにゲンナリさせられることがあまりにも多かったからです。
老いも若きもスーパーレベルの前ノメラーがいっぱいで。あれだけ「後ろの人の迷惑になる」と案内されてるのに、自分くらいは構わないと思っているのか。
また、トイレの個室からオバちゃんが出てきて、お待たせ~と笑いながら友人らしき人と手を洗ってて、入れ替わりに入ったら・・・・ちょっと信じがたい惨状で・・・(流してないとかそういうレベルじゃなく、便器の上が大変なことに・・・・・・・)。次に入る人のことなどどうでもいいのだろうか。何故に歌舞伎座に来てトイレ掃除をせにゃならんのか。
他にもいくつもマナー的に残念なことが重なって・・・。色々な舞台に行ってるけど、正直、本当に歌舞伎だけだよ、ここまで客のマナーが酷いのは・・・。
そんな人達が「寺子屋感動した~!」とか言っているのを聞くと、歌舞伎って一体なんなんだろう・・・とか考えてしまって。舞台の上はあんなに美しいのに・・・。
もう歌舞伎はしばらくいいかな・・・と感じてしまったのです。
どんなに舞台が素晴らしくても、ストレスが溜まっては意味がないもの。お金も時間も有限なのに。
で、「次の演目がイマイチだったら、もう本当にしばらく歌舞伎はやめよう」と、吉野山の後の幕間で決めておりました。


【鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)】

というわけで、ほぼ歌舞伎に諦めモード、縁切りモードに入りつつあった
私ですが――。

勘九郎七之助
歌舞伎を嫌いにさせないでくれてありがとう。。。。。。やっぱり歌舞伎って素敵って思わせてくれてありがとう。。。。。。
勘三郎さん。
歌舞伎の楽しさ、素晴らしさを教えてくれる、そんな兄弟を遺してくれて、本当に本当にありがとう。。。。。。

幕切れ。
観音様を手に、感謝を捧げる二人。
リアルからは程遠い、お伽噺のようなハッピーエンド。でも、こういうのもあっていい。
私が大好きな吉田屋にもちょっと似ている、幸福な幸福な夢のようなお話。
花道の二人も、観客も、泣いていて。
そして、割れんばかりの満場の拍手。
いいお芝居を、観せていただきました。

今回の勘九郎は最近私が感じていた彼と違って、勘三郎さんに似てはいたけれど、彼自身の素敵な個性が出ていたように感じました。こういう勘九郎が私はとても好き。これからも、こういう感じでいってほしいなぁ。


今後はもしかしたらこれまでよりちょっとだけ歌舞伎と距離を置いてしまうかもしれないけれど(ちょっとだけね)、これからも観つづけていきたいと思います。
そして今回もらった恩は一生忘れないよ、勘九郎&七之助!!

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SEE IT! OR LIVE TO REGRET IT.

2014-10-22 00:01:40 | 歌舞伎

SEE IT! OR LIVE TO REGRET IT.

↑はマシュースワンレイクのThe Independent紙の評でキャッチコピーにもなってるものですが、舞台好き人間には究極の殺し文句ですよね・・・・・。
ありふれた定型文句に聞こえないのよ、舞台好きには・・・。
そして我慢など到底できずにポチっちゃうのよ・・・。
時には期待外れなものももちろんあるけれど。
時には「観なかったら一生後悔するところだった(>_<)!神様ありがとう!」なものもあったりするから、もうね・・・・・お金がね・・・・・・・・・・・。
最初から良し悪しがわかっていたら、もっと節約できるのになぁ。自分で観るまでわからないからなぁ、こればかりは。。


さて、話は変わりまして、今月の歌舞伎美人の勘九郎のインタビュー(伊勢音頭について)。

――お父様の教えで印象に残ることをお教えください。

 たとえば今回の貢なら、「あまり神経質にならないほうがいいよ」と言われると思います。貢は、受けの役なので、神経質になりがちです。「歌舞伎なんだから、もうちょっとオブラートに包んで」と助言されただろうと思います。ですから、そこに気を付けながら勤めたいと思います。

 父は歌舞伎の場合は、「役が6割の役者4割ぐらいで演じたほうがいい」と言っていました。「勘太郎が出てきましたというように、ぱっとやったほうがいいんだよ」とよく注意されました。僕はどちらかというと、役のことを考え、その役になりきろうとするタイプの役者です。そうではない部分を出したほうがいいということですね。

「役が6割、役者が4割」、歌舞伎の魅力ってまさにそういうところにありますねぇ。
個人的には「役が7割、役者が3割」くらいの方が好みですけど、いずれにしても現代劇のように「役が10割、役者が0割(あるいは9割、1割)」が理想でないことは確かですよね。
この役者部分が4割も占めることに抵抗がある人は、歌舞伎は×なのでしょうねぇ。漱石などはそういうタイプ笑。
そういう人は多分大向うも苦手だろうなぁ。せっかく話が盛り上がって感情移入しかけてるところで現実に引き戻されるわけですから^^;
好きな人にはたまらないのですけどね。

うー、玉さまの万野観たいなぁ。夜の部の鰯売も観たいよぉ。

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十月大歌舞伎 『寺子屋』 @歌舞伎座(10月19日)

2014-10-20 00:12:53 | 歌舞伎




夜の部の『寺子屋』を幕見してまいりました。

【寺子屋】

この演目を観るのは初めてで他の役者さんのときにどんな風なのかはわからないのですが、仁左衛門さんの松王丸、すごく良かった。。。。。
立派で、かつ深い親の情に溢れてて。。。。。
こういう松王丸だったら、自分の息子を殺すという行動もちゃんと納得できる。
しかし松王丸って難しそうな役ですね。仁左衛門さんにはピッタリのお役でしたけれど。

玉三郎さんの千代がまた立派で、やっぱり情に溢れてて。。。今回はすごく母親に見えたなぁ。
源蔵の刀を躱して涙ながらに「お役に立てて下さったか、まだか」のところ、カッコよかったよぉ~、素晴らしかったよぉ~;;
仁左衛門さんとの夫婦もとってもいい感じで(見た目ももちろん美男美女)、この二人の子だったらそりゃあ小太郎君はニッコリ笑って死ぬくらいするはずだわぁ、と・・・

ニッコリ笑うといえば、勘九郎の源蔵!
この「ニッコリと笑ふて」と言うときの表情・・・!なんていい顔するの・・・。泣くような、微笑むような、あたたかい表情・・・。またこれを受ける仁左さまがさぁ・・・「笑いましたか」って・・・泣!玉さまの方を向いて、「こりゃ女房、笑ふたとやい」って・・・泣泣泣!!!
はっきり言って舞台上手組(仁左さま&玉さま)と下手組(勘九郎&七之助)の間の貫録の差は4階席からでも明白すぎるほど明白で、芸の重みも張り合えるレベルではまったくなかったのだけれど、それ以上に四人の雰囲気がとてもよかった。
寺子屋ってこれでいいのかもしれないな、と思った。松王丸と源蔵って必ずしも同じ格の役者同士が丁々発止する必要はないのですよね。それよりも、同じ想いを分け合えている、互いの心を理解し合えている、そんな空気の方がこの演目ではずっと大切なことのように今日の四人を見ていて感じました。その同じ想いというのは、ストーリー上ではもちろん「菅秀才の命を救う」というものだけれど、実際では言うまでもなく仁左衛門さんと勘九郎は、そして玉三郎さんと七之助も、今回追善している十七世、十八世勘三郎さんへの想いを分け合ってるのですよね。
そういう役者四人の深い心の繋がりが舞台の空気にも表れていたように私には感じられました。

あ、亀蔵さんの玄蕃は、ちょっと声がうるさく感じた。。。仁左衛門さんが声の大きさとは違う次元で深みのある演技をされていたから、余計にそう感じてしまって。。。でも面白味はありました!次々戸から出てくる子供達の顔を確認する場面、みんな可愛かったなぁ(*^_^*)

さて、昼の部は果たして私は観られるのだろうか。。。寺子屋もできたらもう一回観たいけれど、ムリかな。。。

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オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由― @国立新美術館

2014-10-19 00:15:19 | 美術展、文学展etc

月曜日で終了するオルセー美術館展に、滑り込みセーフで行ってきましたー。
この一週間は毎日夜20時まで開館という素敵サービスをしてくださっておりまして、とはいえ最後の週末だから混んでるかなと思いきや、空いてた!もちろん有名どころの絵にはそれなりに人はおりましたが(といっても数人)、それでも東京でオルセーでこの空き具合は素晴らしい!
17時から2時間半たっぷり堪能することができました。

ミレーの『晩鐘』は昔オルセーで見たときはもう少し小ぶりに感じたのだけど、十数年ぶりに見たら記憶より大きかった。
モネの『草上の昼食』も、オルセーで見たかどうかは記憶にないのだけれど(見た記憶はあるけどマネの方だった気がする)、想像より遥かにデカかったです。
そしていつも感じるごとく、やっぱり海外で見るより日本で見た方が一つ一つの絵が立派に見えるなぁ、と。空いていれば、ですが。
国立新美術館、久しぶりに行きましたが、良いですね!B1Fのカフェもそこそこ手頃なお値段でよい。

以下、今回のお気に入り♪

【2章 レアリスムの諸相】

ギュスターヴ・カイユボット『床に鉋をかける人々』 1875年

【4章 裸体】

ウィリアム・ブグロー『地獄のダンテとウェルギリウス』 1850年
ウェルギリウス(一番左の草冠の御方)ってイケメンに描かれることが多い気がするのは気のせい?
そして題名の二人より明らかに目立ってる裸体二人^^;

【5章 印象派の風景 田園にて/水辺にて】

クロード・モネ『かささぎ』 1868-69年
モネが描く雪の絵、すごく好きなんです。
この絵も写真だとわかりにくいけれど、雪の色にピンクやブルーやイエローが混ざっていて、そこに陽が当たった様子の美しいこと。。。
雪の匂いや澄んだ冷たい空気が伝わってくるよう。


カミーユ・ピサロ『白い霜』 1873年


アルフレッド・シスレー『ルーヴシエンヌの雪』 1878年

あれ?雪景色ばかりになってしまった。。
好きなんです、雪の絵。

【7章 肖像】

ジェームズ・アボット・マクニ―ル・ホイッスラー『灰色と黒のアレンジメント第1番 画家の母の肖像』 1874年

【8章 近代生活】

エドガー・ドガ『バレエの舞台稽古』 1874年
チュチュの透け感がきれー。


アンリ・ファンタン=ラトゥール『テーブルの片隅』 1872年
一番左がヴェルレーヌ、その隣で頬杖をついているのがランボー。
彼らの生前にリアルタイムで描かれた絵ですよ!
1872年というと、ランボーは18歳ですね。

【9章 円熟期のマネ】

エドゥアール・マネ『アスパラガス』 1880年
マネがある人にアスパラガスの束の絵を800フランで売ったところ、その人はその絵をえらく気に入り1000フランを支払ってきたそうです。そこでマネは「先日お送りした束から一本抜け落ちていました」と言って、この絵を贈ったのですって。
なんて洒落たエピソードでしょう!
今回の展示会はマネで始まりマネで終わりましたが、会場を出るときにはすっかりこの画家のファンになってしまいました。


エドゥアール・マネ『ガラスの花瓶の花』 1882年
1880年頃から急激に体調を崩したマネは、パリから郊外に移り住みました。生粋のパリジャンだった彼にとってそれはとても辛いことで、そんな彼のささやかな楽しみはこのような静物画の小品を描いて人に贈ることだったそうです。
「彼のパレットから生まれた花はしおれることがない」。マネの絵について、画家ジャック=エミール・ブランジュが言った言葉です。


エドゥアール・マネ『ロシュフォールの逃亡』 1881年頃
今回一番最後に展示されていた絵です。
ナポレオン3世によりニューカレドニアに追放されたロシュフォールが島を脱出したのは1874年。
そんな同時代に起きた事件を、マネはまるで伝説の出来事のように壮大に描きました。
月光に照らされた荒波の力強さと美しさ。
マネは若き日に見習い船員として航海に出たことがあり、その経験がこの絵に活かされたようです。
1883年、彼は壊疽した左足を切断し、同年4月30日に51歳で亡くなりました。

パリまで行かずにこんなに多くの素晴らしい絵が楽しめるなんて、1600円は決して安くはなかったけど行ってよかった。
しかしこうしてブログで自分の好きな絵だけを並べまくれる至福といったら。。。
あー自分の大好きな作品ばかりを思い切り飾れる部屋とお金が欲しい!
そしたらあの高い複製画を買うのに!


ところで今回、意外と空いていた会場で沢山の鮮やかな名画に囲まれながら、「この絵を描いた人達も、ここに描かれている人達も、今はみんないないんだよなぁ」と、ふとそんなことを思いました。今まで美術展でそういう風に感じたことは、あまりなかったのですけど。
会場の説明文で、「近代は彼らにとっての現代であった」という文章があって、本当にそのとおりなんですよね。
ふっと、Monty Pythonの"Decomposing Composers"を思い出しました。
これまで以上に画家を身近に、より生々しく、だから一層愛おしく感じられたからかもしれません。
印象派の見方が変わったなぁ。


Decomposing Composers (Monty Python)


Beethoven's gone, but his music lives on
And Mozart don't go shopping no more
You'll never meet Liszt or Brahms again
And Elgar doesn't answer the door

Schubert and Chopin used to chuckle and laugh
Whilst composing a long symphony
But one hundred and fifty years later
There's very little of them left to see

They're decomposing composers
There's nothing much anyone can do
You can still hear Beethoven
But Beethoven cannot hear you

Handel and Hayden and Rachmaninov
Enjoyed a nice drink with their meal
But nowadays, no one will serve them
And their gravy is left to congeal

Verdi and Wagner delighted the crowds
With their highly original sound
The pianos they played are still working
But they're both six feet underground

They're decomposing composers
There's less of them every year
You can say what you like to Debussy
But there's not much of him left to hear

Claude Achille Debussy, died, 1918
Christophe Willebald Gluck, died, 1787
Carl Maria von Weber
Not at all well, 1825, died, 1826

Giacomo Meyerbeer
Still alive, 1863, not still alive, 1864
Modeste Mussorgsky,1880
Going to parties, no fun anymore, 1881

Johan Nepomuk Hummel
Chatting away nineteen to the dozen
With his mates down the pub
Every evening, 1836, 1837, nothing

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Matthew Bourne's Ballet Clips- "Swan Lake"

2014-10-15 21:31:47 | バレエ




観劇からひと月が過ぎて、よ~うやく冷静に動画が見られるくらいの精神状態になりましたよ(長かったわぁ・・・)。
来日公演では観られなかったけど、とても興味があったジョナサン&クリスのペア。2幕より。

これがいつ撮られたものかは不明だけど(舞台ではなくTV用のようですね。セットも違うし)、想像どおりの素敵さ!
二人の間に恋愛的ラブさはないけれど、クリスはどんなに抑えても色気がダダ漏れておりますので、漂う空気が色っぽくていいわぁ~~~~(先日の来日時は更に色気倍増してた!)。
この動画を見てると、私の本来の理想的マシュースワンレイクは、こういうアプローチの方のような気がしてくる。ザ・スワンと王子の間に明らかな恋愛的空気はなくて、でも同性愛的な危うさと色っぽさが微かに漂っているような。アダムのもそういう感じでしたよね。

が。

そういう理屈を全部ふっとばしちゃう強烈ラブラブ攻撃で、もうあなたたちだったらなんだっていい!!!てな説得力を見せてくれたのが、ゴメス&クリスでありましたなぁ。。。。ほんのひと月前なのに懐かしい。。。。
しかしクリス、いくらゴメススワンが王子ラブまっしぐらで、いくら踊る相手によって変わるタイプとはいえ、あの2幕のラブラブ度合は一体なんだったんだ・・・・・・あの1000年に1度の恋みたいなあれは・・・・・・とこの動画のクリスと比べてあらためて軽く動揺。。
ああ、ようやく落ち着いてあの公演を思い返せるようになってきたのにぃ~~~(>_<)
罪な人たち。。。

そして先月初めてクリスの舞台を見たときも思いましたが、彼は“客席から自分がどう見えているか”をよく理解しているダンサーですよね。一つ一つの動きがちゃんと冷静に計算されてる。それは舞台で何かを表現するアーティストには絶対に必要な素質だと私は思っておりまして、優れたアーティストってみんなそれができる人達だと思うのです。ゴメスも熊哲もそうですし、美輪さんや玉三郎さんもそう。役に気持ちが入っていないというのではもちろんなく、美輪さんが仰るところの「頭は冷たく、心は熱く」というやつです。

ところでクリスがツイでロンドンからメルボルンまで26 hour flightと呟いておりましたね。
先日NZのバーガー屋で立ち話した英国人の兄ちゃん(正しくはnzから英国への移住さん)が「ロンドンからシドニーまで24時間!そこからクライストチャーチまで更に数時間!まったくcrazyだ!」と叫んでいたのを聞いたとき(ロンドン→ドバイ→バンコク→シドニー→nzと来たそうな)、わざわざそんなルートで来るなんて物好きだなぁ、とその時は思ったのだが。
そして親戚がnzに移住してるという職場の英国人同僚(例のサイモン似の彼)がnzには一度も行ったことがないと言っていて、「だって信じられないほど遠いんだ!」とやはり叫んでいたのを聞いたとき、「日本に来るのと大して変わらないじゃん」と思ったのだが。
クリスが大事な公演前にわざわざ遊びに寄り道するとも思えないので、おそらくロンドンからオセアニアまで26時間というのは最短なのかもですね。考えてみれば日本からブラジルも同じくらいかかりますしねぇ。

話は戻って、全幕の中でもこの動画部分のクリス王子が私はとても好きなので、映像が残ってくれてるのはものすごく嬉しいのだけれど、叶うことならスワンクバー外の絶望ソロ~2幕ラストの遺書パッ!までの前半クリス王子完全動画はどこかに転がっておらんかしら。。。あの一連の流れのクリス王子が私はたまらなく好きなのよ~~~~(>_<)!


・・・こんな私は来月のボリショイ白鳥を雑念なく観ることができるのでしょうか。。。ザハロワ様、頼みます



我が家のスワンキューピー。新入りで一番ちっこいクセに物怖じせず真ん中陣取ってます。


カメラ目線でぽーず
スワンパンツ・・かわゆ

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かながわ伝統芸能祭 文楽公演 @神奈川県立青少年センター(10月12日)

2014-10-13 22:25:12 | その他観劇、コンサートetc




勝手に地元で古典芸能シリーズ第?段。
巡業公演の昼の部に行ってまいりました。

楽しかったぁぁぁ。。。。。。。。。。
もうもうもうもう。。。。。。
文楽ってやっぱり素敵
こんな舞台を見せていただいて1500円。こんなにお安くてほんとによいのですか?


【曽根崎心中】

この世の名残り、夜も名残り。
死に行く身をたとふればあだしが原の道の霜。
一足づつに消えて行く夢の夢こそあはれなれ。

文楽の曽根崎心中、いいですねぇ!
「生玉社前の段」は、演出が歌舞伎ほど現代的でなく(スポットライトも、立体的な舞台の使い方もない)、私はこちらの方が好みかも。

「天満屋」は、歌舞伎では九平次の悪事がばれる場面がありますが、今回それのない文楽を観て、あれは意外と効果的な入れ事なのかもしれないなと感じました。本来は死ぬ必要のない二人がそうとは知らずに死ぬ、観客だけがそれを知っている。その方が悲劇性はより一層強まる気もする。ロミジュリ的な悲劇性。

しかしこの文楽の曽根崎心中、人形が生み出す効果がそれはそれは素晴らしくて、もうほんと良かった(>_<)
歌舞伎のときは藤十郎さんのインパクト(女子高生♪なお初ちゃん)のために徳兵衛の存在感が薄く感じられたのだけれど、今回は玉女さんの徳兵衛を目で追ってしまった。
真っ直ぐな青年らしさと、でもちゃんと色気があって(世慣れた系の色気じゃなくて、若く美しい色気。天満屋でお初ちゃんの裾に隠れているときの綺麗さといったら!)、九平次に大事なお金を貸しちゃう優しさがありながら、決して弱々しくはないの(力説)!
そんな徳兵衛の雰囲気が、落ち着いた中にも情熱的な和生さんのお初ちゃんととても似合ってて。徳兵衛のお初ちゃんに対する仕草がいちいち優しくてねぇ。。
そして何より、二人がとっても愛し合っちゃってるの(>_<)
二人の体が触れ合う場面は、それが指先であろうと、布越しであろうと、ことごとく心臓がぎゅッて掴まれた。
床下で死ぬ覚悟を伝える場面はもちろんだけど、何度かある二人が正面からひしっと抱き合うところも「人形同士でどうしてこんなに感情が溢れてるの!人形なのに!」と。簑助さんの八重垣姫もそうだったけど、人形遣いさん達が舞台から消えたよ。人形にこんなに胸を苦しくさせられるなんて・・・。もちろん「まるで人間みたい!」という意味ではなくて、人形だからこその切なさ、美しさだった。

そして咲大夫さん(@「天満屋」)!
前回の『油地獄』に続き、なんて安定感なの!
私は超初心者なので人形を目で追っていると気付くと耳が疎かになっているということが時々あるのだけれど、咲大夫さんの時は不思議とどんなに人形に集中していても語りもすんなり耳に入ってくるのです。そしてちゃんと相乗効果の感動がもらえるのです。

天満屋のラストは、歌舞伎と違ってお初ちゃんは徳兵衛の手は引かないで徳兵衛が先をいくのね。
にもかかわらず、歌舞伎と同様、やっぱりこのお話はお初ちゃんが心中をリードしてるように見えるのが不思議。
原因を作ったのは紛れもなく徳兵衛だけど、お初ちゃんは九平次に騙されたとまだわかっていない段階から早々に「逢ふに逢はれぬその時は、この世ばかりの約束か」なんて死を匂わせる台詞を言ってるし。それがお初ちゃんの場合、若い女の子ゆえというのとはちょっと違う気がする。その点徳兵衛の方は特にそういう感じは受けなくて、そこはノーマルな感覚を持ってる印象。彼の「そなたに離れ徳兵衛に、なに生き甲斐があらうぞ」も普通の恋人の睦言に聞こえるけれど、お初ちゃんの方はなんかマジっぽく聞こえる。
だから、もしかして相手がお初ちゃんじゃなかったら徳兵衛は心中することにはならなかったのではないか、とかも思ったり。
曽根崎心中って原作では最初にお初ちゃんの観音巡りの場面があるのですよね。そういうお初ちゃんの信仰の強さとかも、関係あったりするのかな。
まぁどちらにしても二人は愛し合っちゃっているので、そういう意味ではあまり重要なことではないのかもしれないけれど。

それとこのお話って、「生玉社前」~「天神森」まで、たった一昼夜の出来事なのですよね。そんなところも、悲劇性が増されるなぁ。

文楽「曽根崎心中」(4/4) 天神森の段


こちらの動画の玉男さん&簑助さんの濃密な徳兵衛&お初と比べると、今回の徳兵衛&お初は空気がさっぱりめ。
この動画も衝撃的な素晴らしさですが(特にラストの死に様・・・!!!)、今回の二人も私はとっても好きでした。
勢いのまま死に向かっちゃう感じといいますか、それがいかにも若い恋人達という感じがして。それこそロミジュリ的な。

オープニングの動画(1/4)で山川さんが語られているお話が興味深いです。
実際の心中事件のとき、近松が天神森へ飛んで行くと二人の遺体に小紋が被せられていて、その中から4本の足だけが見えていて、それに近松は強烈な印象を受けて、帰ってこの話を書いたのだと。そう思って見ると、天満屋の場面がより印象的に感じられますね。


【義経千本桜~道行初音旅】

ごめんなさい。。。決して太夫さんや人形遣いさんのせいではないのです。。。
でも、お人形さんによる舞踊は私にはたいくつ。。。
所作事は人間の体で観る方が私は好きみたいです。。
歌舞伎ではあんなに感動した吉野山なのだがなぁ。。
でも眠ってはいませんよ!ひたすら清治さん達の三味線に聴き入っておりました。
あ、そうそう、忠信の登場がほんとにキチュネなのは文楽ならではですね。あれは楽しかった。
あと静が忠信に扇子を投げるところは惜しくも落下しちゃっていましたが、おぉ!と感心するほど一瞬で拾い上げていました笑。

※追記:ツイで知ったのですが、会場にPAが入っていたのだとか。私は上手の席だったせいか気付きませんでしたが(床からちゃんと音が聴こえてた)、下手の席では左から音が聴こえていたそうな。それは思い切り萎えますねぇ。。


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歌舞伎とは何ぞや

2014-10-11 18:14:56 | 歌舞伎

 「秀山祭」を通して何より伝えたいのは、伝統歌舞伎というものの“型”、“演出”です。先人がつくり上げてきたものを、若い人たちが、ただ真似するのではなくて体に叩き込むことが大切です。その蓄積があって初めて、新しい歌舞伎をつくっていく力も持てます。どっち付かずの、どんなジャンルの方でもできるものになってしまっては、歌舞伎ではないと私は思います。

 先人のつくり上げてきた型、考え方、舞台に対する気構え、役づくりの方法を学び、昔の方にも勝るとも劣らない役者としてのものをつくり上げれば、私の役目は済むのですが、それが一番難しいですね。

中村吉右衛門 ~歌舞伎美人より~


歌舞伎とは何ぞや。
って何気に奥深いというか、明確な答えのない、でもそこが曖昧になると歌舞伎のアイデンティティが根本から崩れかねない、そんな重要な問いかつ境界線ですよね。。
「歌舞伎役者が演じればそれが歌舞伎」という言葉もよく聞くけれど、それはちょっと違う気がするし・・・。
そして、
「どっち付かずの、どんなジャンルの方でもできるものになってしまっては、歌舞伎ではないと私は思います。」
そうですね、私もそう思う。
のだけれど・・・。
うーん、色々、考えさせられるなぁ。。
まぁ私なんぞが頭を悩ませたところでどうなる問題でもないのだけれど。

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牡丹は百花の王にして 獅子は百獣の長とかや

2014-10-10 02:24:54 | 歌舞伎

それ牡丹は百花の王にして 獅子は百獣の長とかや
桃李にまさる牡丹花の 今を盛りに咲き満ちて
虎豹に劣らぬ連獅子の 戯れ遊ぶ石の橋

連獅子の長唄が聴きたくなってyoutubeに行って知ったのですが、これって黙阿弥の作詞なんですね!元が能の石橋なのは知っていましたが。
この凛とした華やかさ、仁左衛門さんの獅子にピッタリだったなぁ・・
この演目は、谷に吹く風や幽玄な空気を感じさせる鼓と横笛も効果的で素晴らしかった。僧たちが「獅子が出そうだ・・・」ってそそくさと谷を去っていくところ、大好きです。そして現れるのが、あの獅子なのだもの!清涼山ってなんて素敵なところなの!清涼山、この涼しげな名前も仁左さまにピッタリ・・

そして前回千之助君と踊ったときのインタビューを改めて聞いたら、「今ならまだ出来ると思ったから、千之助の願いを叶えてあげたかった」と仰っていて。。
結局数年後の今回再び踊ってくださったわけだけど、、、もしかしてあれが仁左さまの最後の連獅子だったり、するのだろうか。。
そういうおつもり、だったりしたのかなぁ。今更だけど。。
保名のときも「踊れるうちに踊っておきたかった」って仰ってたなぁ。
なんか、ひとつひとつの舞台が一世一代になりつつあるような。。。。。。。
あんなにあんなに美しいのに。。。。。。。(>_<)
もちろん外見だけの意味じゃありませんよ!もっと内面からの美しさでございます!

今月の歌舞伎座ももちろん昼夜まいります。待ってて仁左さま!!!
連獅子の舞台写真も買わねば!

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ロンドン、NY、ロンドン、NY...

2014-10-07 00:47:17 | ミュージカル

ゴメス&マーニーのスワンレイクがいまだ脳裡から離れず、ちょっと本気で困っておりまして。。。
その後に観た仁左さまの連獅子も種類は違えど同じくらい感動したので、舞台自体の優劣じゃなく、原因はチャイコフスキーの音楽も大きいと思われ。あの強烈すぎる音楽が頭の中をぐるぐると。。。
あれに長唄で対抗するのはさすがにちょっとムリそうなので(優劣じゃなく、私の耳が邦楽のメロディにまだ慣れてないという意味で)、ここは同じ洋モノで対抗を!
というわけで過去の記憶財産を掘り起し、大っっっ好きなEarl怪人のMusic of the Nightと、同じく大っっっ好きなRamin&GinaのPoint of No Returnの出番でございます。
何を大仰なと思われましょうが、そうでもしないと日常生活に支障が出てしまうのでありますよ。舞台好きの方ならわかってもらえるはず。。

Earl Carpenter - Music of the Night


いやん(>_<)、やっぱりこのEarl怪人が「さぁ見たまえ!」って嬉しげに宝物のクリス花嫁人形を見せるところ大好き!!
そんなの見せたら女はめっちゃ引くのに、女心が全然わかってない!思いがけず気絶されて戸惑う怪人。ka・wa・i・i
それにとっても紳士的なの

お次はRamin。

POTO- RK, GB, SB- London 08' "Point Of No Return"


やっぱりスキスキスキ(>_<)!Raminのこのストーカー的な怪人ホント好き!!ストーカー度は25周年よりこのときの方が強かった気がするなぁ。
Music of the Nightも好きだけど、Ramin&GinaのPoint of No Returnは最高に好き!
じわじわと、そして一気に加速する緊張感。
7:20辺りの感情の高まりの頂点と、その後の静かな、縋るような
Say you'll share with me one love, one lifetime
Lead me, save me from my solitude

・・・・・・・あぁ・・・・・・・泣泣泣
で、つづく
Say you'll want me with you here beside you
Anywhere you go let me go too, Christine that's all I ask of...

最後のyouくらい言わせてあげたっていいじゃないクリス(>_<)!!!なんて鬼畜なの!!!

あぁ・・・・・・胸が締め付けられる・・・・・・・。
RaminのNooooのタイミングはやっぱり微妙だが。

はぁ。。。
切なすぎて今度はこっちが脳裡から離れなくなりそう。。。。(ダメじゃん)
てか毎日この熱演、ほんとすごいよね。。。。
てかこれ観たの、もう6年前だわよ(Earlだって3年前)。。。。

そろそろ彼らを超える怪人に出会いたいのだが、最近のWE事情はどうなのかしら。
来年あたり行こうかなぁ。ミスサイゴン、それまでやっていてくれるかなぁ。てかロンドン行ったらNA観られるのかなぁ。マーニーに会えるのかなぁ(あ、sleeping beautyポチっちゃいました。amazonで1800円。安い~)。
そういえばさっき知ったのですが(最近ニュースを追ってなかったので)Ramin、BWでずっとバルジャンやってるんですね。あれもまた観たいなぁ。
ん・・・?BW・・・?NY・・・?ってゴメスがいる場所ではないの。てことは今NYに行けばRaminのバルジャン&Gomesのあの超超超キュートなセーラー姿が観られるってこと?
・・・・・ロンドン・・・NY・・・ロンドン・・・NY・・・・・・・
まぁ考えてもどっちも行けないのですけれども、少なくとも今年は(NZ行っちゃったから)

あ、こんなことを呟いてる間に日が変わってしまった。
今日、私の誕生日なんです。
普通に仕事いきますが^^;
それではおやすみなさい。

追記:
BWのレミゼ、なんとジャベールがEarlなんですね・・・!!!(どれだけニュースを追ってなかったかって話)
Raminのバルジャン&Earlのジャベール、いいなぁ、観たいっ(>_<) いや、Hadleyジャベももちろん良かったけども。


Epilogue (Queens Theatre 2012) Ramin Karimloo, Caroline Sheen, Alexia Khadime


"To love another person is to see the face of God."

この言葉を、客観的には決して幸福な人生を歩んだわけではないファンテ、エポニーヌ、バルジャンの3人が言うところに、じーん…ときちゃうんだよねぇ。。

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