この国の好きな点、2つ目。
レディーファーストが徹底しているところ。
女性には天国だわ。。。
電車で席が空いた場合、私が立っていたら、周りの男性達はその席に座らないものなぁ。
私が席が空いたのに気づかずにぼー・・としてると、わざわざ腕をちょんちょんってやって「どうぞ」と言ってくる人までいる。
階段で重いスーツケースを運んでたら、必ず「運びますよ」って誰かが声をかけてくれるし。
今日は、私が電車のシートに座っていたら老夫婦が乗ってきて、目の前に来たから迷わず席を譲って少し歩いていったら、私の隣の席に座っていた若い男の子がわざわざ追いかけてきて腕をとってまでして「どうぞ、座って」って彼の席を譲ってくれた。。
先日のオペラハウスの女の子の話題でも似たようなことを書いたけど、日本人は親切な行為でさえも「もしかしたら迷惑かも」とか考えて躊躇してしまうのだけれど、こちらの人たちはそういう行為を躊躇せずにやる。
どんな親切な気持ちも、ちゃんと行動に移せなければ意味がないんだな、とこっちに来て学びました。
私はこっちに来た頃は「Thank you」という言葉も聞こえるか聞こえないかの声で言っていたのだけれど、どんな感謝の言葉もちゃんとハッキリと声に出して相手に届いていないと何の意味もないんですよね。
遅ればせながら、最近、どんどんこの街が好きになってきました。
吸収できるものはとことん吸収して日本に帰りたいです。
★写真:ベーカーストリート(Baker Street)駅前。baker streetにはシャーロックホームズの家を再現したミュージアムがあり、駅の構内はホームズ柄のタイル貼りですし、駅前にはときどきホームズが立っています。
前から何度か書いているけれど、ロンドンの人たちは本当によく「Sorry」と「Thank you」を言う。
私がロンドンで一番好きな点といってもいいくらい。
狭い通路でちょっと脇によけてあげただけでも、「Sorry!Thank you!」とはっきりと笑顔で言われたりする。
日本語に直すと「すみません!ありがとう!」だよね。
東京ではありえないよなぁ。
せいぜい「すみません」どまりで、それさえもない場合がほとんど。
プラス「ありがとう!」なんてとても期待できない。
こういう一言があるだけで、こんなに気持ちよく生活できるものなんだと、こっちに来て知った。
ロンドンにいる日本人の諸君、この習慣をぜひとも日本へ輸入しようではないか。
もし東京が「すみません!」「ありがとう!」の声であふれたら、ずっとずっと素敵な街になるとおもうのである。
先週末は、ロイヤルバレエを観に行ってきました。
吉田都さんが出演するとのことで、1月にネットで予約していたのです。
演目は、Serenade / New Brandstrup / Homage to The Queenの三本立て。
バレエって子供の頃に1回観たきりだったのですが、うーん、あんなに綺麗なものだったとは・・・!
しかも値段が安いのですよ。
3時間半で£11。
日本では絶対にこの値段じゃ観られないですよね。
オペラハウス内部のインテリアもとても素敵。
休憩時間には軽食やワインの立食スペースもあり、なかなか良い雰囲気なのですが、値段が高すぎてとても手が出せず。。。
でもすごく美味しそうでした。オードブルの盛り合わせとか、マリネとか。
今回は一人だったので手が出せませんでしたが、次回は友達を誘ってあのオードブルを食べるぞ。
もっとも、私でも手が出せる食べ物も売っています。
それは、
ロイヤルオペラハウス特製アイスクリーム。
1個£2。
高いには高いので一瞬迷いましたが、もしかしたらすごく美味しいのかもしれん、とバニラ味を試してみたところ―――
・・・・・・・めちゃめちゃ美味しかったです・・・!
あれは行かれる方、ぜひとも食すべき。
ほかにチョコレートとストロベリー味もあったので、次回試してみたいと思います。
ところで、私の隣の席は私と同じくらいの歳のイギリス人の女の子がやはり一人で観に来ていたのですが、カーテンコールのとき「bravo!」と叫んだ様子がすごくカッコよかったです。私の周りで叫んだのはその子と少し遠くにいた中年の男性だけでしたが、こっちの人達はそういう行為を躊躇せずにやりますよね。
誰も言っていないのに一人で言うのは恥ずかしいとかそんなことは考えず、褒めたいと思ったら一人でも大声で褒める。
すごく見習いたい点です。
そしていつも思うんだけど英語ネイティブの人達の「bravo!」の発音が、とても好き。太い低めの腹式の声とセクシーなVの発音。
でも私には絶対に出せないだろうなぁ、あの発音。「ブラヴォーゥ!」じゃなくて、「ブラボー!」って感じになりそう。ま、どうせ度胸がないので試す機会はないんですけど。
ロイヤルオペラハウスのあるコヴェントガーデンの広場。
サマードレスの女の子達が可愛いです。
あんなに冬は地味色一色だったロンドン。
夏になった途端にこの変わりよう。
ふしぎな国。。
オペラハウス内部。
ワインやオードブルを売っている立食スペース。
外の風にあたりながら食すこともできます。
パンフレットと一緒に売っているアイスクリームは大人気。
ロイヤルオペラハウスのマーク入り特製アイスクリーム。
超美味!
オペラハウスからの眺め。
手前の建物がコヴェントガーデンマーケット。
日が伸びてもたいして嬉しくない~などと言っていた私ですが。
あれ、撤回します。。
今日ひさしぶりにリージェンツパークへ行ってきたのですが(2月以来)。
なんだ、あれ・・・・・!
あんなに素晴らしい庭園、今まで生きてきて見たことがないよ私!
庭園は好きなので日本でも色々行ったりしたけれど、センスが違うというか、格が違うというか。あ、もちろん洋風庭園に限ったハナシです。
本気でびっくりした。
2月の水仙&スノードロップ&クロッカスでも感動したのに、この国の本領はあんなものじゃなかった。
花が次々と咲き誇る今のシーズン。
夜8時過ぎまで明るいので、学校帰りに友達と公園に寄り、芝生に転がって緑と花の香りに囲まれてのんびり過ごすあの至福といったら。。。
もちろん無料で、あまりに広いので人も多くなく。
私好みの作りすぎていない自然さ、品のよさ、センスのよさ、すべて満点。
すごいやイギリス。。
ガーデニング王国の名は伊達じゃない。
来月にはこの国の国花、バラが咲き始めます。
もう公園から目が話せない。
毎日通ってしまいたいです。
これから本格的な夏。
ロンドンではクラシックコンサートや美術館のイベントが目白押し。
日本と異なり、万人が格安で上質の文化を楽しめるイギリス(元は税金ですが、笑)。
この国の本領発揮のシーズンです。
たとえば東京に住んでいる外国人が、東京の印象=日本の印象、東京人の印象=日本人の印象としてしまっても、さほど問題はないとおもいます。
でも、ロンドンはちがう。
ここは、東京の何倍も、何十倍も、マルチカルチュラル(多文化)な都市なのです。
たとえば、先日バーガーキングで日本人の友達と「せっかくだからリスニングの勉強でもするべー」と周りの会話に聞き耳を立てていたところ、隣の席はスペイン語、後ろの席は中国語、前の席はフランス語、そして我々は日本語と、どの席の人も英語を話していないのです。
これじゃ勉強にならないねー・・・と苦笑しました。
こんなことはロンドンでは日常茶飯事。
東京ではまずありえないですよね。
他の例をあげると、これまで何度かタクシーに乗りましたが、一度もイギリス人のドライバーに出会ったことがありません。彼らは話し好きな人が多いので色んな話をしますが、「君どっから来たのー?日本?おれはエジプト(とかナイジェリアとか色々)。どうよ、イギリス?おれは好きじゃないねー。なんて言いながらもう20年以上いるんだけどねー。まぁロンドンは色んな奴がいて面白い街だよね」みたいな会話がしょっちゅう。これはショップの店員ともよくする会話。
ロンドン出身のあるイギリス人は「ロンドンが自分の故郷という感じが全然しない」と言っていました。外国人の街という感じがするんですって。
その気持ち、すごくよくわかります。
そんなゴチャマゼ都市ロンドン。
では、ロンドンのそういう面が好きか嫌いか?と聞かれたら、私ははっきりと答えられます。
「好き」。
うん、好きですね。
宗教も国籍も価値観も目の色も肌の色も様々。
都会独特の「なんでもあり」の自由さ。
それぞれが自分達の流儀で生きていて、干渉しないかわりに、干渉されない。
すべて自己責任。
ただ、自由な反面、ドライすぎる印象はあります。
長く住むとそのドライさに疲れてしまうのではないかな、という感じもする。
あるいは、これに慣れてしまうともう日本には帰れなくなるだろうなーという気もすごくする(干渉される文化に耐えられなくなりそう)。
私の結論としては、若い頃に住むには最高にエキサイティングで面白い街だけど、歳をとってから住むには日本の方がいいかもしれないな、といった感じです。
もっとも最近は日本もかなりドライなので、どっちがどうともいえないですが。
さて。
そんな多文化都市ロンドンの長所を最も活かした過ごし方の一例を、ここでご紹介しましょう。
それはlanguage exchange partnerという、こちらではとっても盛んな交流システム。
ネット上に「私の母国語は○○語です。△△語を教えてくれる人を探しています。教え合いましょう」という感じの掲示板があって、連絡をとればすぐにパートナーがみつかります。
出会い系サイトとしても使えちゃうので危険な面もありますが、新しい語学を勉強してまで女の子と出会いたいという物好きはそう多くはないので、まぁ大抵は安心です(ただし会合場所はもちろん自宅ではなくカフェやパブにすべき。常識ですが)。
心配な人は男女指定することもできます。
また、外国語を勉強している人たちのmeetup groupがロンドンにはいくつもあって、しょっちゅうパブで交流会を開いています。なので、そこでpartnerをみつけることも可能。
そんなわけで、私にも現在4人のlanguage exchange partnerがいます。
国籍は中国人1人、スペイン人1人、イギリス人2人。
私と歳の変わらない女の子から、大学教授のおじいちゃんまで。
これはねー。ほんとすばらしいですよ。
無料で英会話のプライベートレッスンを何時間も受けられるようなものですから(私はせっかくだからついでに中国語も習ってます)。
物価のバカ高いロンドン。
こういう長所はおもいきり利用しないと!です。
くりかえしくりかえし書いていますが、物価がいじょ~に高いロンドン。
が!
日本より安いものも意外と沢山あったりします。
その一つが食品。
外食じゃありませんよ(外食は激高)。スーパーで売っている食品です。
聞いたところによると、イギリスでは食品は消費税の対象外だそうで。
Marks & SpencerやWaitroseなどの高級系スーパーは少々高めですが、庶民派のTesco、Sainsbury、Asdaなどはかなりのお手ごろ価格です。
とくに野菜&果物は日本では見かけない種類のものが沢山あって楽しいですよ^^
さて。
下の写真は、最近のわたしのお気に入り。
ヨーグルトなんですが、白い部分(酸っぱくなくて美味!)とジャムの部分が分かれていて、ジャムはブルーベリー、ストロベリー、ブラックベリーなど数種類から選べます。大抵のスーパーで売っています。
写真だと大きさがわかりにくいですが、なかなかのボリュームで、私はこれ1個で朝食にしちゃってます。
8個で£2(約400円)也。
ところで、イギリスのスーパーでは、基本的に自分でカゴから商品を出してベルトコンベアに乗せ、後ろの人の商品との境目に三角柱のバーを置き、レジの人と挨拶を交わし(大抵はHi, how are you?程度だけど、もっと突っ込んだ会話をさせられることもしょっちゅう)、計算されたものを自分で袋に詰めていき・・・となかなか忙しいです。
慣れればどうということはありませんが、最初の頃はけっこうドキドキしていたものだった。。。
関西人はマクドとよぶそうですが、私は関東人なのでマック。
さて、上の写真はロンドンのマックのセット(イギリスではmeals)です。
バーガー(sandwich)とフライドポテト(chips)又はサラダ、ソフトドリンクの3点セットです。
これでいくらだと思いますかー?
£3.59(=約700円)でございます。
しかもフィレオフィッシュ小さっ。
私はいつもsandwichだけを単品でテイクアウェイしています。
サラダとドリンクは自分で作ったほうがずっと安上がりなので。
物価の高いロンドン。こういうところでの節約が肝心です。
でも今日は風邪気味で何も作る気力がなかったので、セットで買ってしまいました。ちなみに夕飯です。
風邪気味のくせに脂っこいものが食べたくなってしまい、納豆ご飯の予定が急遽変更。近所のマックまでジーパンだけ着替えてノーメイクで買いに出ました。
別にマックじゃなくてもよかったんですけど、18:30で既にどのスーパーも閉まっていたので・・・。
空ばかり明るくなっても、店が開いてないのではどうしようも・・・(パブへ行けってか。でも、お酒が飲みたいわけじゃないのよー)。
(妻鏡子へ宛てた手紙より)
正面。
Gower Street。
右手が漱石の下宿先。
突き当たりはロンドン大学ユニヴァーシティカレッジ。
長州ファイブの留学先ですねー。
漱石がロンドンへ来るよりも35年ほど前のことです。
順番が逆になってしまいましたが、こちらが漱石のロンドンでの最初の下宿先。
今でも当時の建物が残っています。
位置的には大英博物館のすぐ裏手で、少し郊外にある2番目の下宿先に比べて観光客でも簡単に行くことができます。
ちなみに私の学校から徒歩3分(笑)
ここもブループラークがないので、興味のある方は住所をしっかりとひかえてから行くことを忘れずに。
今も誰かが住んでいるため、外観のみの見学となります。
中心地のため、漱石も書いているように当時から家賃が高かったんでしょうねー。
滞在期間 1900年10月28日~1900年11月11日
★アクセス:地下鉄Russell Square駅より徒歩10分。
始めて下宿をしたのは北の高台である。赤煉瓦の小じんまりした二階建が気に入ったので、割合に高い一週二磅(ポンド)の宿料を払って、裏の部屋を一間借り受けた。その時表を専領しているK氏は目下蘇格蘭(スコットランド)巡遊中で暫くは帰らないのだと主婦の説明があった。
(夏目漱石 『永久小品』「下宿」より)
漱石2番目の下宿先 正面
家の前の景色。
私が今住んでいる家から徒歩5分くらいのところに、漱石のロンドンでの2番目の下宿先が今でも残っています。
上記短編では「始めて」と書いていますが、正確には2番目の下宿先のようです。
漱石はこの家に1900年11月12日から12月下旬まで滞在しており、『永久小品』の中の「下宿」「過去の匂い」のなかでこの家について触れています。
倫敦漱石記念館のホームページで見て「ふーん、うちの前の通りと同じ名前だなー」とおもっていたら、ほんとうにうちのすぐ近くだった。
今も誰かが住んでいるので外観を見ることしかできませんが、周囲の建物も恐らく漱石がいた頃とあまり変わっていないんだろうなぁ、と感じられる風景が広がっています。
ブループラークもついていないので、今の住人は100年前に日本の大文豪が住んでいた家だとはきっと知らないのだろうなぁ。
100年前に漱石が住んでいた場所のすぐ近くに、100年後の今自分が住んでるとおもうと、日本から遠く離れたロンドンであるだけに嬉しいものです^^
しかし、レントが1週間2ポンドですかー。今の約50分の1ですね。
2ポンドというと、今の時代ではマクドナルドのバーガー1個のお値段です(£1.99)。
ちなみに日本円になおすと400円(・・・)。
夜8時だというのに、昼間とほとんど変わらないこの明るさ。
友人達は喜んでいるけれど、夜の闇と静けさをこよなく愛する基本引きこもり人間の私には、多少帰宅時間が遅くなっても怖くないこと以外は、さほど喜ばしいことでもなく。
それでも公園の花が咲き乱れてる今の季節は、やっぱり冬よりは好きかな。
とはいえまだ結構寒くて、あまり公園に長居もできないんですけどね。
なんていいつつ、ついにロンドン生活も5ヶ月目に突入してしまったcookieです。
語学力は・・・あれぇ・・・?