風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

英国ロイヤル・バレエ団 『ジゼル』 @東京文化会館(6月22日)

2016-06-24 17:12:57 | バレエ




理想のアルブレヒトが目の前に・・・

わ~。ワディムくん、バレエフェスでラムちゃんと踊ったキラキラな海賊しか知らなかったけど、こんな演技もできるダンサーだったんですねえ。全幕観たことないのに、なぜか大根な子だと思い込んでた、ごめんなさい(^_^;) 今年26歳なんですね。ヌニェスが34歳ですから、8歳差か。

僕が一番好きな役がアルベルトとロミオなんですよ。『ジゼル』と『ロミオとジュリエット』は、音楽が素晴しいですし、色々な意味で僕の心に強く訴えかける作品なんです。特にアルベルトはENB入団直後に踊って、ダリアとの記念すべきパートナーシップの始まりになった作品ですからね。…スタミナがないと踊れない役です。若い僕にとっても2幕の最後の20分は肉体的に大変ハードです。ただスタミナやダンス技術は日々のトレーニングで養っていますし、2幕のソロについては「命つきるまで踊らねばならない」という物語の筋が、ダンサーに「この役をどう演じ、踊るべきか」全て教えてくれますから、僕自身はただ「物語に導かれ」「アルベルト役を生きることだけを心がけて」毎回舞台に立つのみです。
(ワディム・ムンタギロフ 2013年2月チャコットインタビュー


【一幕】 
マリアネラ・ヌニェスのジゼルは、健康的で大らかで明るくて、ちゃんと村娘ぽい(褒め言葉)!そうよね、心臓が弱くても雰囲気まで薄幸そうである必要はないのよね。
ワディム・ムンタギロフのアルブレヒトは、THE貴族。王子様じゃなくて、ちゃんと田舎にお忍びで紛れ込んでる貴族。この加減はワタクシ的にはパーフェクト!

一幕のワディム(長いのでファーストネームで失礼)は、育ちの良い甘々坊っちゃんがさほど深刻に考えずにジゼルとの恋を楽しんでいるように見えました。プレイボーイと言うほど意図的ではないけれど、天然のプレイボーイというか。まぁサイテー男であることに変わりはありません笑。このサイテー具合もツボ。
でもジゼルのことはちゃんと好き
二人のラブラブイチャイチャ恋って楽し~ねダンス、ニコニコしながら見てしまった。
二人ともさすがプリンシパルというか、存在感も技術も申し分なく、明るく華やかに魅せてくれました。一見合わなそうにも見える二人なのに、意外や、合っているのだなあ。

このアルブレヒトは恋愛と結婚は別という環境で当たり前に育ってきてしまったから、自分の行いがどれほどジゼルを傷つけうるかを今日まで深く意識したことがなく、彼が実は貴族で許婚がいることがバレてジゼルが狂ってしまっても(ジゼルも貴族とは結婚できないことはわかってるからね)、目の前の急展開にひたすら戸惑っているだけという感じ。

(気が狂ったジゼルに)ジ、ジゼル・・・どうしちゃったの?
(自分に向けられたジゼルの視線に)・・・・・ ※何も言うことができず後ずさる
(剣をふりまわすジゼルに)危ないよ・・・オロオロ
(ジゼルまさかの絶命の事態に状況が飲み込めず)!!! ※吃驚呆然
(そしてキッとヒラリオン(ベネット・ガートサイド)に向き直って責任転嫁)お前があんなことしたせいで・・・っ
(しかし周りの視線は冷たく、ジゼルに駆け寄るもママに拒絶され、常識人ウィルフリード(ヨハネス・ステパネク)に「アルブレヒト様、ここは一旦引きましょう」と退場を促され)えっ、でもジゼルがっ・・・ジゼルー・・・!
てな感じが精いっぱいなアルブレヒトに見えました笑。

もっともジゼルの気狂い→死の場面は、不安定なオケが気になってしまい(初日だから覚悟はしていたけど、もうヤダこのオケ;;)、残念ながら私はいまひとつ入り込むことができず・・・

パ・ド・シスは次期プリンシパルを二人含んだ豪華版。ヘイワードとナグディの踊りが好みでした。
崔 由姫アレクサンダー・キャンベル
フランチェスカ・ヘイワード
マルセリーノ・サンベ
ヤスミン・ナグディアクリ瑠嘉

その他脇も先日のロミジュリとだいぶ被っていて、ギャリー・エイヴィスのバチルドパパ(柄悪いのに、気の強い娘には甘々笑)が細かな演技で、エリザベス・マクゴリアンのジゼルママが迫力満点のマイムで楽しませてくださいました。

【二幕】
今夜の白眉はこの二幕

ジゼルの死から時間がたち、ようやく犯してしまった罪の重さを自覚した様子のアルブレヒト。黒のマントを肩からかけ、白百合の束を手にジゼルの墓を訪れる姿が無駄に超絶美しい笑。

「ジゼル、すまなかった・・・。でも僕は君のことを本当に愛していたんだ・・・」 (バレエの男ってどうしてこういう奴ばかり・・・)

ジゼルが自分の存在を知らせようと落とす白い花に埋もれる姿も美しいワディムくん。彼は普段の姿はそれほどではないように見えるのに(失礼)、舞台に立つとすごく美しくなりますね。無駄な動きがないから佇まいが美しく見えるのだろうな。うっとりしちゃいました。

体を張ってアルブレヒトを守ろうとするジゼル。二幕のヌニェスは、人間らしさと精霊らしさのバランスが本当に絶妙で。いかにも精霊というジゼルも素敵だけど、今夜はウィリになっても消えない彼女の溢れる愛情に涙でした・・・。こんなに温かいのにもう死んじゃってるんだよね・・・と思うともうね・・・泣。踊りもしなやかで軽やかで軸も安定していて素晴らしい~。

そして、ワディムくん。
目に見えない力で踊って踊って踊らされ続けて、次第に汗ばんでくる肌と上がる息が・・・ちょ、美しすぎてどうしたらいいの・・・ (@_@) !もうアルブレヒトすぎて、どこまでが演技でどこからが地なんだかわからないんですけど・・・!!??
彼はサポートも上手なんですね。ジゼルのふわふわも、空気のようにふわふわ~。
今回の来日公演、いい男達の美しいソロを堪能できて本当に幸せ
この二幕のアルブレヒトは、ジゼルと踊りながら彼女の深い愛情を魂で感じ、それに触発されて彼女への愛をはっきりと自覚し、そして今、よりその愛を深めていっているように見えました(遅すぎるってのよ~;;)。

そして4時を告げる鐘の音――。
この瞬間のヌ二ェスの表情がもう・・・!
彼は助かったんだっていう、心からの安堵の表情。そこにあるのはアルブレヒトへの無償の愛。それから、別離の哀しみ。温かいのに、透明で。清らかで、神々しくさえあって。それらが一瞬の表情に全てあらわれていて、でも大袈裟じゃなくて。号泣・・・。

地下へと帰っていくウィリ達。そしてジゼルもまた――。
微かな笑みを浮かべて消えていくジゼル。
今夜の舞台にこんなに感動することができたのは、ヌニェスの存在がとても大きいです。

ジゼルの消えた墓に蹲るアルブレヒト。
悲しみに暮れながら立ち上がり、ふと足下を見ると、そこには一輪の白い花が。それはジゼルが彼に残していったもの。彼女の愛。
そっとその花を胸に抱き、悲しみのなかに微かな明るさを浮かべるアルブレヒトの姿で、幕。
ここのアルブレヒトの表情はもう少し喪失感が濃い方が本来は好みなのですが、この白く清らかな花がヌニェスのジゼルの印象そのままで。その愛をアルブレヒトは今しっかり受け取ったんだなということが伝わってきて(だから遅すぎるのよー)、今夜のような『ジゼル』ならこういうラストもいいなぁと感じられたのでした。

二幕はオケも頑張った!「なんとか持ちこたえた」と言った方が正しいけど、感動できたから許す!ケッセルズさんもOKそうな顔してた、気がする!まぁそもそもの期待度がマイナス100だったせいもありますが

ウィリ達は整然と不気味にサワサワサワ…という感じではなく、ザザザザ~!という感じ。これはこれで怖かったけど、ジゼルのコールドは静かに整然系の方が冷たい凄味があって私は好みです~。上から見てるとフォーメーションの崩れも結構気になってしまったのだけど、そういうのはあまり重視しないバレエ団なのかな?(初日のせいもあるかも)。そんなバラつき気味な彼女達の女王であるミルタ(イツィアール・メンディザバル)もやっぱり足音や動作がバタバタ系で・・・。精霊の女王ではなく人間ぽく見えてしまい、ゾワーとする怖さはいまひとつでございました

あ~~~~本当に楽しかった~~~。バレエって素敵ね。
そして今夜こうして舞台を見ていられることそれ自体にも感謝しないと、と思いました。どんなに観たくても色々な事情でここに来られない人は沢山いるはずだもの。
ロイヤルの皆さんと、目に見えない大きな存在に感謝です。



NBSツイより。今夜のカテコの二人。


ウィリになったジゼルのヌニェス。今夜の写真ではありませんが、素敵・・・。


踊りつかれて倒れ込むアルブレヒト。何気にこのワディムの姿がかなり好きでした笑


NBSツイより。準備中のジゼルのお家 物語の世界の楽しさがロイヤルらしい。この感じ、やっぱりKバレエと似てますね。


Marianela Nuñez and Vadim Muntagirov on why they love Giselle (The Royal Ballet)

ピーター・ライトさんってこういう方なんですねー。

Exploring mime in Giselle with Marianela Nuñez and Vadim Muntagirov (The Royal Ballet)

Presenter of the live cinema broadcast of The Royal Ballet's Giselle, Ore Oduba, joins Principal dancers Marianela Nuñez and Vadim Muntagirov in rehearsal with choreographer Peter Wright.


※追記

NBSツイより。最終日(6/26)のウィリ達のフィナーレ写真。こんな笑顔を見ちゃうと、あのバタバタ具合も愛おしく思えてきてしまう笑。
ところで今回私が観た主役ダンサーの出身地は、ヘイワードがケニア(英国育ちだけど)、マックレーがオーストラリア、ヌニェスがアルゼンチン、ムンタギロフがロシア。一人も英国人がいない笑。前回観たラムちゃんはアメリカだし。ロイヤルだなあ。
そういえば、ギャリー・エイヴィスは英国人なんですね。

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英国ロイヤル・バレエ団 『ロミオとジュリエット』 @東京文化会館(6月17日)

2016-06-18 02:10:08 | バレエ


What’s your favourite role?
I love performing Romeo; MacMillan’s Romeo was my first principal role in a full length ballet!
 
Which is your favourite city?
I always love working in Tokyo; the city is alive and it makes you feel alive.


(Steven McRae @Gramilano

というわけで、今夜は彼のフェイバリットシティーでフェイバリットロールを踊ったスティーヴン・マックレー
前回来日の『白鳥の湖』ではいまひとつ彼の魅力がわからなかったワタクシですが、昨年の世界バレエフェスでのバルコニーのPDD@ロミジュリがとても良かったので、今回の来日公演は迷わずマックレーの日を購入したのでした。
そんな彼の全幕でのロミオ。

やっぱりこのロミオ、好き

はぁ、、、観られて幸せ。。。。。

舞踏会での出会いの場面は、ジュリエットの姿を目にした瞬間から、もう彼には彼女以外が目に入っていないのが伝わってきた。どんなに多くの人がそこにいても、群衆の中で彼の目に映っているのは彼女ただ一人で。そうそう恋ってこうだよね~~~(>_<)キュン この場面、大好き。

バルコニーシーンのマックレーは改めてもうもう 絶 品 でございますね。
全身で表現するジュリエットへの想い。運命の恋の真っ只中にいる歓び。背中に恋の翼が見えた。
あれほどのヘロヘロオケで踊っていながら(東京シティフィルさんは今夜も安定の不安定さ)こんなに心震わせられるとは。。。。
はぁ。。。。。(思い出して幸福のため息)

ジュリエットから結婚のお誘いの手紙を受け取って心浮き立つロミオくん、乳母の周りをクルクルクルクル大サービス。客席でおお…っとどよめきが起きていました。別にここにこんな力いれてくれなくても構わないのですけど、でもやっぱり流石だわ。シェネってあんなに自在にしかも高速で方向変えられるんですねぇ。なんという安定感。

決闘シーンも素晴らしかった。
ギャリ―・エイヴィスのティボルトがワイルドな色気と品もあってすんごい素敵だったので、明るく陰のないマックレーのロミオとのバランスがとてもよく(二人の存在感のバランスも完璧!)、二人とも剣捌きは迫力あって美しいし、動作からはとても饒舌に感情が伝わってくるしで、息をとめて見入ってしまいました。この二人の組み合わせは至福♪
このティボルトはマキューシオを刺してしまって狼狽える様子に本来の人のよさが出ていて、一方マックレーのロミオもマキューシオを殺されて我を忘れた怒りと親友を失った悲しみをすごく自然に表現していたから、そんな彼らの純粋さにこの物語の悲劇性をより感じることができました。
にしてもエイヴィスの壮絶な死にっぷりと眼を見開いたままの死体っぷりの見事さよ

個人的に残念だったのが、ヤーナ・サレンコに代わってジュリエットを踊ったフランチェスカ・ヘイワードが、あまり好みのタイプのダンサーではなかったこと・・・。
意志の強そうなジュリエットの役作りは嫌いではなかったのだけれど、演技が古典ではなく現代劇を見ているように感じられてしまった・・・(ナショナルシアターライブの現代版シェイクスピアを見ているような)。雰囲気が現代の子ぽいのかな。
そして一人で踊っているときはそうでもないのだけれど、二人で踊るときにロミオへの愛が伝わってこず・・・。本当に彼に恋をしているように見えなかった
ロンドンでのレビューは大絶賛ばかりだったのだけどなぁ・・・いくつか新聞を読んだだけですけど。
彼女は、なぜかロミオよりパリス(ヨハネス・ステパネク)といるときの方がしっくりしていたような。力任せにイエスと言わせようとするパリス(このパリスも本当にジュリエットのことが好きなんだな~というのが伝わってきて良かった)と揉み合いになるところ、とても自然だったもの。別にパリスの人間性が嫌いとかじゃないのだけれど(一幕の紹介シーンでは普通に興味津々)、ロミオという人に出会ってしまったからもう他の男性には触れられるのも嫌!という変化の表現もよかったです。
・・・ということは彼女はマックレーと合わないだけか・・?ゴールディングとも合わないという記事も読んだのだが・・(まぁその記事はゴールディングの方に原因があるとしていましたが)。うーむ。
小柄な身体と黒髪はジュリエットのイメージによく合っていて、本当に原作のジュリエットの年齢に見えました。踊りも安定。肝の据わった子なのだろうな。その肝のすわりが演技に透けてみえてしまっていたようにも。
彼女はマキューシオ役のアレクサンダー・キャンベルと共に、来季からのプリンシパルに昇格発表されたばかり。日本人二人(平野さん&高田さん)も昇格し、日本でもニュースになっていましたね^^ 

キャピュレット夫妻(クリストファー・サンダースエリザベス・マクゴリアン)は二人ともゴージャスで風格ある佇まいと真に迫る演技で、これぞキャピュレット夫妻 お二人ともPrincipal Character Artistなんですね(エイヴィスも)。前回の白鳥の時と同じく、ロイヤルの層の厚さを感じました。さすが演劇の国。
ロミオとマキューシオとベンフォーリオ(トリスタン・ダイヤ―)の3人の”ふつーの街の若者がツルんでる感”も楽しかった 娼婦達とも気軽に踊ってるし、乳母のからかい方も手馴れたもん♪ この適度なチャラさ、いいわ~。
そして、やっぱりあちらのバレエ団はロミジュリのもつ不吉で猥雑な雰囲気を見事に作り出しますねぇ。娼婦達の踊る街の雰囲気も、キャピュレットとモンタギューの人間達の陽と陰の重層的な奥行きも、日本のバレエ団にはなかなか出せない空気だわ。シェイクスピアを観た満足感をもらえた!
だからこそ、ヘロヘロじゃないオケであの空気を存分に味わいたかったよ・・・。特に金管は相変わらず。あれなら録音の方がマシって毎回本気で思わされるシティフィルって・・・。それでもツイ情報によると初日よりはマシだったようなので(あれで!?)、先日のハンブルクのときと同じく後半に向けてよくなっていく傾向にはあるようですね、このオケは(^_^;)

権力に抗えず運命の悪戯(恋に落ちることも、その後の展開も)に翻弄され死んでいく若い命はもちろん悲劇ではあるのだけれど、愛する人とともに永遠の死の眠りにつかんとするラストは、ある意味幸せでもあるのだなぁと。でもそんな自覚をもつほどにも二人はまだ大人になっていない。ただひたすら自分が今いる状況の中で必死に生きて、愛して、死んでいった。彼らにそれ以外に道はなかった。そういう疾走感はよく出ていた今夜の二人でした。この感じはまさにロミジュリで、好みでした。

以上、総じて大満足な英国ロイヤルバレエ団の『ロミオとジュリエット』でございました!
ロイヤルの皆さん、ありがと~~~!

おお、もうこんな時間。
それではマックレーのロミオとエイヴィスのティボルトに思いを馳せながら眠りにつくことに致します(組み合わせが変?いえいえ!)



えいびすさんのツイより


NBSツイより。本日のカテコ ヘイワードとマックレー


東京シティフィルツイより。素敵


Steven McRae Sarah Lamb Romeo and Juliet

こちらはラムとのバルコニーのPDD。
ラムちゃんは知的でキュートで演技も素晴らしいけれど、ジュリエットのイメージとは少し違うような・・?理知的なお姉さんに見えるからかな。しかしこの二人の組み合わせは、白鳥の湖のトラウマがなかなか消えてくれなくて困る・・・。
この二人のロミジュリ、映画館でやってたんですね。観たかったなぁ。

Romeo and Juliet rehearsal (The Royal Ballet)

私は観ていない、平野さんのパリス。と、今夜の素晴らしかったキャピュレット公。この方はSenior Ballet Masterでもあるのですね。


An introduction to Romeo and Juliet (The Royal Ballet)



How Kenneth MacMillan turned Romeo and Juliet into a ballet (The Royal Ballet)



Romeo and Juliet sword-fight rehearsal (The Royal Ballet)

Ballet master Christopher Saunders rehearses Edward Watson and Gary Avis in the Death of Tybalt scene from Kenneth MacMillan's Romeo & Juliet, whilst students from The Royal Ballet School look on


※NBSインタビュー:スティーヴン・マックレー

 

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