風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

東京・春・音楽祭『ニーベルングの指環』ガラ・コンサート @東京文化会館(4月7日)

2024-05-02 16:50:58 | クラシック音楽




前半45分~休憩~後半35分というとても短いプログラムを知ったときはどうかな?と思ったけれど、とても楽しめました
なにより改めてヤノフスキ&N響が素晴らしすぎる。。。
一曲目の『ラインの黄金』ではオケにトリスタン全曲のときのような緊張感が感じられずリハ不足・・・?と心配になったけれど、二曲目の『ワルキューレ』以降は尻上がりに良くなっていきました(ワルキューレのラスト良かった!)。特に最後の『神々の黄昏』には深く心動かされたなぁ。。。ブリュンヒルデ役のパンクラトヴァもとても良かったけれど(ちゃんと演技してくれてた)、やはりオケ!ヤノフスキのあの一筆書きのマジック!一見サラサラなのに劇的で、心を持っていかれずにはいられない。幕切れは、息を止めて聴いてしまいました。
抜粋なのにこんなに感動させられるとは。

私は指環はまだ実演に接したことがないのだけれど(大野さん、新国でツィクルスやってくださらないかな~~~)、今回ちゃんと全曲予習したんです。もちろん数日間かけて!褒めて!指環って文学作品とかにも時々登場するから一度ちゃんと観なきゃと思い続けてきたけれど、なにせ全曲の時間が時間なのでなかなか思い切れず。今回のガラはいいきっかけになりました。

今回はフラ拍はなし。しっかり静寂が保たれて、ヤノフスキも満足そうでした

※一緒に行った友人に「指環全曲の中でどれが一番好きか?」と質問したら、「ジークフリートが刀を直す場面が楽しくて一番好き」と。そこ笑!?と面白かったです。指環は楽しみ方も沢山ですね〜。


■2024年4月7日 [日] タイムスケジュール
前半 15:00~15:45 [約45分]
―休憩 20分―
後半 16:05~16:40分 [約35分]
終演予定 16:50頃

舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』より

序夜《ラインの黄金》より第4場「城へと歩む橋は……」〜 フィナーレ [試聴]
   ヴォータン:マルクス・アイヒェ(バリトン)
  フロー:岸浪愛学(テノール)
  ローゲ:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)
  フリッカ:杉山由紀(メゾ・ソプラノ)
  ヴォークリンデ:冨平安希子(ソプラノ)
  ヴェルグンデ:秋本悠希(メソ・ソプラノ)
  フロースヒルデ:金子美香(メゾ・ソプラノ)

第1日《ワルキューレ》より第1幕 第3場「父は誓った 俺がひと振りの剣を見出すと……」〜第1幕フィナーレ [試聴]
 ジークムント:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)
  ジークリンデ:エレーナ・パンクラトヴァ(ソプラノ)

第2日《ジークフリート》より第2幕「森のささやき」〜フィナーレ
 第2場「あいつが父親でないとは うれしくてたまらない」―森のささやき [試聴]
 第3場「親切な小鳥よ 教えてくれ……」〜第2幕フィナーレ [試聴]
  ジークフリート:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)
    森の鳥:中畑有美子(ソプラノ)

第3日《神々の黄昏》より第3幕 第3場ブリュンヒルデの自己犠牲「わが前に 硬い薪を積み上げよ……」 [試聴]
 ブリュンヒルデ:エレーナ・パンクラトヴァ(ソプラノ)

指揮:マレク・ヤノフスキ
管弦楽:NHK交響楽団(ゲスト・コンサートマスター:ウォルフガング・ヘントリヒ)
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン





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