ロシアの人気ピアニスト、マツーエフ氏は28日までに、組織的ドーピング問題のため東京五輪で禁止されたロシア国歌の代わりに表彰式で流れるチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」は、自身の演奏を録音したものであると明らかにした。ロシア通信が伝えた。
世界的指揮者ゲルギエフ氏の指揮で演奏したとし「大会後、曲全体を演奏して選手をたたえたい」と述べた。
ロシア・オリンピック委員会(ROC)に5月、曲の一部分4パターンを提供したという。2人は2014年ソチ冬季五輪の閉幕式に出演した。
(共同通信「表彰式の曲、ロシアの名手が演奏。人気ピアニスト、マツーエフ氏」2021.7.28)
へ~~~
指揮者&演奏者がゲルギエフ&マツーエフであることは全く驚かないけれど(政治的にも音楽的にも。←嫌味じゃないですよ)、あれ、今回のためにわざわざ一部分を演奏して録音していたんだねえ。過去の名盤からクライマックス部分を抜き出したのかと思っていました。ゲルギエフがわざわざ録音。五輪ってやっぱり一国にとって特別な舞台なのだな、と妙なところで実感するワタクシ。オケはやっぱりマリインスキーなのだろうか。
チャイコフスキーのこの曲がロシア国歌の代わりとして選ばれていることは、表彰式で最初に聴こえてきたときに驚きました。普通は交響曲とかを選ぶように思うので。でもこのピアノ協奏曲は、ロシア国民にとっては心の音楽なのでしょうね。
と思ったら、ロシアについてはどこより詳しい(笑)ロシア・ビヨンドにこんな記事が↓
国際オリンピック委員会(IOC)はこの曲を演奏することを正式に認めたが、実は、当初ロシア・オリンピック委員会が提案したのは別の曲であった。最初に提案されたのはソ連の歌曲、カチューシャ。これは第二次世界大戦中に流行った愛国的な曲で、大祖国戦争の非公式国歌と考えられていたのだ。
しかし、IOCはロシアとの関連性が強いと言う理由でこの曲を認めなかった。より中立的なものとしてICOが提案したのが、2020年に生誕180年を祝うチャイコフスキーだった。
ロシアのアスリートは2年続けて中立的な国旗のもとで参加することになったことから、この音楽が国際大会で使われるのはこれが初めてではない。ピアノ協奏曲第1番は、これまですでにスピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケーの世界選手権大会の表彰式で使われている。
(「東京オリンピックでロシア国歌の代わりにチャイコフスキーが演奏されるのはなぜか?」Russia Beyond 2021.7.29)
へ~
このピアノ協奏曲は既に世界選手権でも使われていたにもかかわらず、わざわざ今回の五輪のために録音し直したんですね。
この曲の初演がロシアではなくボストンだったことも、この記事で知る。
そもそも今回演奏されなかったロシア国歌って、どういう曲なん??
私は普段殆どスポーツ観戦をしない人間なので、詳しくなく。
ググってみたら、こういう曲でした。The大国の国歌という感じですね。この動画の背景写真、いいな。オーロラにボルシチにチェブラーシカ・・・にさり気なく混じっているオンザバイクのプーチン大統領
曲の長さは3分42秒で、結構長い。と思ったらアメリカ国歌は4分19秒でもっと長かった。『君が代』が短いだけか(「世界で最も短い国歌」なのだそうです)。
ロシア連邦、即ちソビエト連邦の崩壊後のロシアでは、脱ソビエト化を推し進めていたボリス・エリツィン大統領によりミハイル・グリンカ作曲の「愛国歌」が暫定国歌に定められたが、この曲には歌詞が無くメロディーのみが演奏されたため、一向に定着せず公式の国歌として法定化する事も出来なかった。そこで1993年に愛国歌に歌詞を公募したものの、やはり良い作品が選定出来ずに尻すぼみに終わってしまい、同年12月11日に無歌詞のまま大統領令を発布してしまった。一方、議会で影響を保持していた共産党は、ロシアの誇りを呼び興す事が出来るとして、スターリン時代の1944年当時にそれまで使用されてきた「インターナショナル」に代わって国歌に定められた「ソビエト連邦国歌」の復活を要求してエリツィン大統領と対立していた。
エリツィンにかわって大統領となったウラジーミル・プーチンは、共産党への懐柔及び「強いソ連」の時代と「現代ロシア」のイメージを重ね合わせた「強いロシア」を強調して国民の人気を得るべく、2000年末にソビエト連邦国歌のメロディを復活させる国歌法を制定した。こうして、ソビエト連邦国歌は、ロシア連邦国歌として復活した。
大国に相応しい荘厳なメロディーの国歌の復活は多くの国民に歓迎された。また図らずもミハルコフは国歌を同曲で3度作詞する事になった。コーラス部冒頭の「Славься, Отечество наше свободное(讃えられて在れ、自由なる我らが祖国よ)」という部分は、ソビエト連邦国歌の歌詞をそのまま流用している。
しかし、ソ連国歌の旋律の復活は、プーチン政権の豊富な資源を背景とした大国主義的政策もあいまって、諸外国には、「ソビエト連邦の復活」「冷戦時代の再来」という印象でも受け取られている。
(wikipedia「ロシア連邦国歌」)
ほ~
国歌ひとつでも、色々(きなくさい)背景があるものですね。
私などは『君が代』は子供の頃は「アメリカ国歌に比べて地味な曲だなぁ」と思っていたけれど、大人になってからは「日本らしくて良い曲だなぁ」と感じたり、それ以上でも以下でもないのだけども。
ところで昨秋ゲルギエフと来日したウィーンフィル、今秋はムーティと来日ですね。
昨秋の演奏ですっかりウィーンフィルの音色の虜になってしまい、もう一度だけ聴きたいと、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ってしまったよ、本日発売のサントリーホールのチケット。。。
しかしこのクラスの来日オケの客席の顔ぶれ(皇室とか、元首相とか、著名音楽家とか、映画監督とか)を見ていると、私はこの場所にいるべきではないのでは…といつも結構本気で心配になる。音楽的な意味からではなく、お財布的な意味で。この場所は将来の年金の心配なんて全くする必要のない人達がいるべき場所なのでは、と。でも今日のサントリーホールの先行も3万円以下の席から瞬殺だったことを思うと、金額を気にしながら購入している私のような人も多いのね、と少し安心したり(って安心してちゃだめなんだけど)。
そもそも2時間の公演にこの値段の時点で全然普通じゃないよね。名古屋公演のS席は41000円だそうで。その金額を払うなら、楽友協会のチケット代を含めてもウィーンまで聴きに行っちゃった方がいいんじゃね?と思ってしまうよねえ。。。ワクチンパスポートも始まることだし。しかしワクチンを打っても感染する可能性がある以上、まだまだまだまだ海外旅行に行こうとは思えないなあ
まずは今秋彼らが無事に来日してくれること、その頃には日本の感染状況が少しでも落ち着いていてくれることを祈ります。
セブンイレブンの「ずんだdeパンナコッタ」。
「大会の組織委員会の一般公募で715件の応募から選ばれた5つのメニューのうち、トマトソースであえた蒸し鶏入りのそうめんや冷製のおでん、ずんだを使ったパンナコッタなど4つのメニューを一般用に商品化。23日からパラリンピックの閉会式の9月5日まで販売される予定で、一般の人もアスリートになった気分を楽しめる」とのこと
選手や記者達の美味しそうなSNSの写真を見ていると、食いしん坊な私は同じものを食べたくなってしまう。セブンの卵サンドも近いうちに買おうと思う。今回の五輪で一番得をしたのは、実はセブンなのでは(スポンサーじゃないよね?)
ちなみにこのパンナコッタ、塩味が強すぎてワタシ的には微妙でございました。五輪メニューじゃないけど、「ホイップクリームのミルクプリン」の方が好き
この夏 最後の STAY HOME
そしてその後すぐに「この秋最初のステイホーム」が始まるのよね。うん、わかってる。
しかしこのシンシンと双子の絵はとても可愛いな(ちょろい)。はぁ、シャンシャンに会いに行けるのはいつになることか。。。もう8ヶ月会ってないよ。。。
とりあえず二回目のワクチンが終わってからの話だな。東京都はワクチン対応が比較的早かったけど、隣のうちの県は全然なのよ