シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

エンドオブウォッチ

2013-08-26 | シネマ あ行

LAでもっとも危険な地域サウスセントラルをパトロールする警官テイラージェイクギレンホールとサヴァラマイケルペーニャ。通報があるたびに危険なところへ向かう2人だが、麻薬カルテルのヤバイ現場に遭遇してしまい、命を狙われるハメになる。

テイラーが常にカメラを回して現場を撮影しているという設定で、手持ちのカメラや彼らが胸につけたカメラで現場の様子が映し出されていく。というのを事前に知っていたのでもっと手持ちカメラの映像ばかりなのかと思っていたら実は結構普通のカメラでのシーンも多く案外王道的な警官の物語という側面も持っていた。

サヴァラは高校時代の恋人と結婚してもうすぐ赤ん坊が生まれる。テイラーは最近出会ったジャネットアナケンドリックと結婚する。こういう極限の世界で働いている男たちの話にしては私生活は全然乱れていない。そこに逆にリアリティがあるのかもしれない。その私生活が幸せであればあるほど、最後の悲劇に胸が痛む。思い切りネタバレになるんだけど、主人公の相棒だけが死ぬっていうのはありがち過ぎる展開で逆に意外に感じましたけどね。

アナケンドリックって全然警官の妻って感じじゃなかったけど、テイラーって警官の中でも頭の良い子という設定だったからそれでかな。こういう書き方すると警官がバカだと言ってるふうだけど、バカなんじゃなくて汚い言葉とかも平気で使う荒くれ者という意味でアナケンドリックとはイメージが違うなと思ったのです。

テイラーとサヴァラの同僚にアグリーベティことアメリカフェラーラ「マジックマイク」に出てたコディホーンがタフな女性警官役で登場していたけど、あの2人はパートナーだったんだよね。女性2人を組ませてあんな危険な地域をパトロールさせるってあるのかなぁ。すごいな。ぶっちゃけ、主役の2人よりこっちの女性警官2人のパトロールに密着したほうが面白いんじゃないか?と思ってしまった。

「いやー、アメリカ怖い」ってそんなバカな感想かよ!って思うけど、本当にあれだけの銃社会で警官をやることの怖さが伝わる作品だと思う。もちろんこれはアメリカの中でも超危険地帯の話であって「アメリカが怖い」なんて十把一絡げに言うつもりはないけど、これ見たら「やっぱこえーーーー」って思うのが素直な感想かも。最後にギャングにメッタ撃ちされるところなんて本当に超怖かった。

ワタクシはもっと手持ちカメラだと思っていたので少ないと書きましたが、普通の映画よりずっと手持ちカメラや家庭用ビデオみたいな映像が多いのでそういうのが苦手な方は気持ちが悪くなってしまうかもしれません。