シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

イーグルアイ

2011-06-22 | シネマ あ行

テレビ放映で見ました。

冴えないコピーショップの店員ジェリーショーシャイアラブーフは、空軍に勤めていた双子の兄弟イーサンを事故で亡くしたばかり。そんな彼の元に大量の荷物が届けられた。中身は最新式の武器や爆弾を作ることができる薬品など。そこへ彼の携帯が鳴る。見知らぬ女の声で「今すぐそこから逃げなさい」という指令が。何のことが分からず指令に従わないでいるといきなりFBIが踏み込んできて連行された。部屋にある荷物から彼がテロを企てていると疑われている。

弁護士事務所に勤めるレイチェルミシェルモナハンは息子を演奏会に送り出し、久しぶりに友達とバーで飲んでいた。そこへ携帯が鳴り、見知らぬ女の声で言う通りにしないと息子の命はないと言われる。通りに止めてあるポルシェに乗ってある男を乗せて逃げろと言われる。息子の命を助けるために言う通りにしようとするレイチェル。

レイチェルは女の声の手引きでFBIから逃亡したジェリーを乗せて指令に従い走り出すのだが、その間にも次々と女から的確な指示が出され、その声の言う通りにしてなんとか追手を振り切った。

ジェリーがFBIから逃げ出してから追手を振り切るまでのアクション展開がもの凄い。もうお祭り騒ぎのような展開。女の指示に従うと追手は次々と道をふさがれ自分たちだけが逃げおおせるようになっている。事態を飲み込めず、恐怖に駆られたまま行動する主役の二人とともに、観客も一緒にこの怒涛のアクションに巻き込まれていく。

女が用意した車がポルシェだったけど、アメリカ人がいきなりあんなミッションカー運転できないと思うよ?ジェリーがレイチェルに「ちゃんと運転しろ。ちゃんとクラッチを踏め」とか言っていたけど、そんなんアメリカ人には無理やって!!!車の運転もそうだけど、あんなすごい銃をいきなりぶっ放しちゃうところもすごいね。あんなんいくらアメリカ人でも使い方知らんと思うよ。

とりあえず追手から逃げたあとも次々と女から指令が出されるわけだけど、あんなふうに目の前で男が高圧線で感電させられて死んでるっていうのに、それでも女の声に抵抗しようとするジェリーがすごいね。ワタクシだったら、もう「ハイ、ハイ」聞いちゃう。しかも声の言う通りにしてたら、命助かってきてるんやし。

この声の正体は?っていうのは、特に珍しい発想でもなんでもなくて、高度に発達した監視システム“アリア”が暴走っていうお決まりのパターンのやつなんですが、ここまで思い通りに人を動かしちゃうっていうところが結構面白かった。

ジェリーが双子のイーサンに比べてドンくさい子で落ちこぼれみたいな設定だったけど、それでもスタンフォードって!どこが落ちこぼれやねん!最後めっちゃ撃たれたのに助かってたのは、警官の防弾チョッキを着てたから?

レイチェルを演じるミシェルモナハンのことをFBIが「20代後半」と言ったので、「え?30代後半の間違いでは?」と思いました。彼女ってちょっと老けてますね。

追う側のビリーボブソーントンは、老体に鞭打ってアクション頑張りましたな。まぁまだまだ老いぼれるようなオヤジじゃないですけどね。

声の正体がいつものパターンでそれにがっかりした人にとってはいまいちの作品かもしれません。ワタクシは期待していなかったからというのもあるかもしれませんが、(色々と突っ込んではいますが)なかなか面白かったです。


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