シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ワイルドバレット

2010-10-14 | シネマ わ行
麻薬取引の場に乱入してきた警官を撃った銃を始末するように言われたジョーイポールウォーカーは自宅の地下室にそれを隠す。ジョーイの息子は地下室には入ってはいけないと言われていたが、たびたび近所に住む親友オルグキャメロンブライトと地下室には入って遊んでおり、この日もジョーイが銃を隠すところを目撃してしまう。オルグはその銃を盗んで帰り、自分を虐待している継父アンゾカレルローデンをその銃で撃って逃走してしまう。

ジョーイはそのことがマフィアの連中にバレたら大変なことになると、夜の街をオレグを探して右往左往。イタリアマフィア、ロシアマフィア、汚職警官、ポン引きが絡んで大変な事態になってしまう。

まず、ポールウォーカーがマフィアの下っ端っていうのが、なんかミスキャストだなぁと思っていたんですよねー。それに彼の風貌にしては子供がなんだか大きくて奥さんテレサヴェラファーミガの連れ子?とかややこしいことを考えてしまったんですが、普通に3人家族だったようです。後で調べたらポールウォーカーとヴェラファーミガって同い年なんですね。なんか、ヴェラファーミガのほうが年上に見えたので、勝手に想像してしまいました。

んで、ポールウォーカーがミスキャストな話ですが、これは最後まで見て納得。そうだよねー。彼がただのチンピラなんてありえない。でも、妻にまで内緒ってあるんかな?知り合ってからずっと?彼女はチンピラと結婚したと思ったらなんと!ってめっちゃビックリしない?ってかビックリだけで済まんか。それで良かったーって思うのが普通かもしれないけど、筋金入りのチンピラ家族出の女の人だったら、逆にがっかりしたりして?

オレグが逃げ回る途中で、変な夫婦に拉致されて、その変態夫婦が子供をさらってワイセツビデオ撮ったりして、あげくに殺してるっていう奴らだったんだけど、そこへ迎えに行ったテレサが怒りのあまりその夫婦を撃ち殺してしまうってシークエンスが、映画の流れとはまったく関係ないやーん!このシチュエーションいらんくないか?と思ったんだけど、実はこの作品中一番スッキリしたシーンだったりして、なんか好き。さすが、チンピラと結婚するだけのことはあるよ、テレサ。

今回キャメロンブライトくんは全然しゃべらない役なんですが、何かを訴えかける大きな瞳で守ってあげたくなる雰囲気を醸し出していますね。子役が大人の俳優として成功するのは難しいけど、彼ならこれからも良い役者になってくれるのではないかと期待しています。

チャンズパルミンテリ、久しぶりに見たなーと思っていたら悪徳汚職警官だった。あのイヤらしい感じにピッタリなんですが、彼はあったかい人柄を演じるとそれもそれでハマるし、やっぱり演技力の賜物なのですね。

なんか途中途中がまどろっこしいところもありながら、オレグと消えた拳銃の行方を追って、先の見えない展開が面白い作品でした。ポールウォーカーとヴェラファーミガが好きなのでちょっとひいき目もありということで。