シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

マンハッタンラプソディ

2007-09-25 | シネマ ま行
バーブラストライサンドって才女って言われてて、問題作っぽい映画も何本か撮っていて、歌のうまさはお墨付き、ただまぁ美人とは言えない。今回の映画の彼女はちょっとウッディアレンの女性版って感じがする。ルックスはよくない主人公だけど、(これを自分で演じちゃう)頭は良くて、恋愛モノでハッピーエンドみたいなのが似てた。

いまさら、バーブラストライサンドの恋愛ものっていうのもなぁとちょびっと思いながら、相手役のジェフブリッジスが好きなので見てみた。

この作品の中のジェフブリッジスはいつもの硬派な役どころとは違って、退屈な数学教授のクセに、美人とのセックスにすぐにメロメロになってしまって、仕事どころではなくなっちゃうような男。

バーブラはその逆で、もの凄く生徒に人気のある教授で、授業は立ち見が出るほどいっぱいだけど、容姿に自身がなく恋愛のほうはからきしダメ。それでいて、燃えるような恋にあこがれている。

ワタクシはこの二人の恋物語よりも、バーブラの大学での講義の姿に惚れ惚れしましたね。彼女の頭の良さがにじみ出る話の展開のテンポの良さと、内容の濃さ。講義の時間は映画の中ではもちろんとても短いものなんですが、このまま彼女の講義をずっと聞いていたいと思いました。そりゃ、台本に書いてあるセリフをしゃべってるわけなんだけどさ、彼女がやると本当の講義を聞いてるみたいに思えるからすごい。

彼女が外見磨きに走っちゃったときはいったいこの話どうなっちゃうの!?と気が気ではなかったけど、まぁ、予想したようにハッピーエンドになってくれてとりあえずホッ。ジェフとバーブラのラブシーンなんてそんなそんなに見たいもんでもないから、エンドロールだけでいちゃいちゃしてくれて、それもまたマルって感じか。あまり期待してなかったせいもあったのかもしれないけど、爽快な気分になれました。

バーブラストライサンドの母親がローレンバコールで妹がミミロジャースって、、、お姉ちゃんは死んだパパにそっくりなんだろうなぁと思うしかない組み合わせ。ローレンバコールが「美人に生まれて、美人として人生を送るってどんな気分?」と聞かれて「Wonderful」と答える。あ~そりゃもう。説得力ありすぎです