今から考えると
クリスチャンスレーターがラブストーリーなんて似合わない気がするけど、この当時はそんなに違和感はなかった。繊細な主人公をうまく演じていたと思うし。ヒロインは
マリサトメイ。以前にも書いたけど、ラブストーリーのヒロインらしく元彼、今彼はロクでもない奴でイイ女なのに男運がなーーーいというタイプ。そして、同じダイナーで働くスレーターは彼女に密かに恋をしていて、ある夜暴漢に襲われそうになった彼女を助けてから親しく言葉を交わすようになり…
っていうことなんですけど、なんでちょうど暴漢がいたところに居合わせたかというと、彼はずっと彼女がちゃんと家に帰り着くように後をつけて見守っていたんです。っつーかそれって、、、そう、ただのストーカーやん。ですよねー。たまたまいい人で良かったよなー。まま、これはピュアなラブストーリーですから彼は“ストーカー”じゃなくって“見守ってた”ということで。
それでこの二人、地味ながらもロマンチックなデートを重ねます。寡黙なスレーターと甘い声のマリサトメイがよくお似合いでした。しかし、この彼には秘密があって…
心臓が弱くて手術を受けないといけないくらいなのに、幼い頃孤児院で言われた「お前の心臓はヒヒの心臓なのよ」というのを律儀に信じて手術を受けたくないと言うのです。別の心臓になったら自分じゃなくなって彼女を愛せなくなると…
ブァァァカもーーーん!!!何を言うとるか!彼女を愛してるならなんとしてでも生き延びろよ!
振り返って考えるとそう思うのですが、初めて見た時はうぅ…って切なくなって泣いちゃいました。まだ、子供だったからかなー。その頃に比べると随分握力が強くなって、
欲しいものは絶対離すなーっていう考え方になってきたしなー。ワタクシも図太くなったもんです。
というわけで、結構クサい系ラブロマンスがお好きな方に
オマケ

マリサトメイがデートに出かける準備をしているシーンがとても印象的です。マリサの香水のつけ方(体の前にブワッと出してそれをくぐる)がなんともカワイイ。バックにはスザンヌヴェガの"Tom's Diner"が効果的にかかっています。