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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ワイルドシングス

2007-05-14 | シネマ わ行
サスペンスとお色気があいまった作品で、ちょっと安っぽい感じもしなくもないけれど、まさかの展開に驚かされた。出演者もマットディロンケビンベーコンデニースリチャーズネーヴキャンベルとなかなかに豪華。ただのティーンものとは一線を画した作品。

のっけから性犯罪についての講演を刑事が高校にしに来て、デニースリチャーズは教師のマットディロンをお色気ムンムンの目で見ていて、「なんやねん、この映画ー」と思っていると、案の定、生徒が教師を誘惑し…かと思いきや、教師が生徒をレイプしたってことになっちゃってる。どう考えても相手にされなかった生徒の腹いせやろーって感じで、一時はピンチだった教師の立場も裁判で誤解が晴れて、生徒の狂言がばれちゃう。ところが、、、

この教師の汚名が晴れたところでまだ映画は中盤にさしかかったところ。「ん?これで話が終わりなわけないし、どうなるわけ?」と思っていると意外な展開がこのあとも2展3展。。。

ま、ぶっちゃけ裏がありすぎてもう何を言われても信用できるかいっってな状況になってしまうんですが、ワタクシとしては最後のタネ明かしのところがうまくできたと思うのでそれで許しちゃうところもありました。それとちょっと大胆なお色気シーンもありで、飽きさせない作品であります。

「2」「3」とマイナーに続いたようですが、あまり面白くなさそうで敬遠しています。ご覧になった方どうでしたか?

ワイルドレンジ~最後の銃撃

2006-09-06 | シネマ わ行

センチメンタルケヴィンのセンチメンタルウエスタン

そんなフレーズが見終わった後に浮かんだ。ケヴィンコスナー製作、監督、主演。彼はスポーツとウエスタンを愛するオールアメリカンなセンチメンタル男であることは彼の出演作、監督作を見ればよく分かる。そんなオールアメリカンな正統派ウエスタンであることがウケたのか、アメリカではロングラン上映になったらしい。ケヴィンコスナーなんて終わってるよな、という評価もこの作品でまた少し見直されたか。ただ、日本ではそんなに話題になった記憶はないな。そんなにスーパースターと呼ばれる人も出てなくて正統派ウエスタンとなるとこちらではあんまりウケそうにもない。

話は本当に正統派ウエスタンで(何回もしつこい?)、ワタクシ好みではない。ワタクシはウエスタンはあんまりもともと好きじゃないのだ。悪い奴がいて、いい奴がいて決闘して、バンバンッてーのがあんまりでね。無口で不器用なヒーロー像っていうのもちょっと苦手だし。もちろん、それだけじゃない酒場の雰囲気だとか雄大な自然だとかウエスタンならではの魅力っていうのもあるんだけどね。

ワタクシがこの作品を気に入ったのはケヴィンコスナーがスターの厚かましさを見せずに作った作品に思えたからだ。大先輩であるロバートデュバルを渋く描いているのはもちろんのことながら一番気に入ったのはアネットベニングというキャスティング。ハリウッド映画では男女のキャスティングがどう考えてもおかしいときが多い。40代の男優に20代の女優、50代・60代の男優に30代の女優っていう組み合わせが目立つ。物語の中でその差が意味をもつこともあるだろうし、一般的に歳の差カップルを否定するつもりは毛頭ないけど、そういうことじゃなくて色々な観客層を取り込むためのキャスティングだったり、もしくはもっとストレートに男優側の希望じゃないの?とまで思えるときがある。でも、この作品を作ったケヴィンは欲張らなかった。というとアネットベニングに失礼だな。彼女は十分に魅力的な女性ですよ、ほんと。ただ、ケヴィンがここでいやらしい気持ちで若い女優をキャスティングしていたら、この物語の魅力が半減しちゃったと思うんですよね。でも、彼はちゃんと物語に合った相応の女性を選んだ。そこが、厚かましくなくて好き。

それと、このケヴィン演じるカウボーイがあのケヴィンのちょっとだらしない口元にピッタリのちょっぴりドンくさいような雰囲気が漂ってるのが可愛い。アネットベニングが出してくれた高級なティーカップの取っ手に「指が入らない」と小さな声でロバートデュバルに相談するところは見終わったあとに思い出し笑いをしてしまうほど微笑ましい。


忘れられない人

2005-08-17 | シネマ わ行
今から考えるとクリスチャンスレーターがラブストーリーなんて似合わない気がするけど、この当時はそんなに違和感はなかった。繊細な主人公をうまく演じていたと思うし。ヒロインはマリサトメイ。以前にも書いたけど、ラブストーリーのヒロインらしく元彼、今彼はロクでもない奴でイイ女なのに男運がなーーーいというタイプ。そして、同じダイナーで働くスレーターは彼女に密かに恋をしていて、ある夜暴漢に襲われそうになった彼女を助けてから親しく言葉を交わすようになり…

っていうことなんですけど、なんでちょうど暴漢がいたところに居合わせたかというと、彼はずっと彼女がちゃんと家に帰り着くように後をつけて見守っていたんです。っつーかそれって、、、そう、ただのストーカーやん。ですよねー。たまたまいい人で良かったよなー。まま、これはピュアなラブストーリーですから彼は“ストーカー”じゃなくって“見守ってた”ということで。

それでこの二人、地味ながらもロマンチックなデートを重ねます。寡黙なスレーターと甘い声のマリサトメイがよくお似合いでした。しかし、この彼には秘密があって…

心臓が弱くて手術を受けないといけないくらいなのに、幼い頃孤児院で言われた「お前の心臓はヒヒの心臓なのよ」というのを律儀に信じて手術を受けたくないと言うのです。別の心臓になったら自分じゃなくなって彼女を愛せなくなると…

ブァァァカもーーーん!!!何を言うとるか!彼女を愛してるならなんとしてでも生き延びろよ!

振り返って考えるとそう思うのですが、初めて見た時はうぅ…って切なくなって泣いちゃいました。まだ、子供だったからかなー。その頃に比べると随分握力が強くなって、欲しいものは絶対離すなーっていう考え方になってきたしなー。ワタクシも図太くなったもんです。

というわけで、結構クサい系ラブロマンスがお好きな方に

オマケマリサトメイがデートに出かける準備をしているシーンがとても印象的です。マリサの香水のつけ方(体の前にブワッと出してそれをくぐる)がなんともカワイイ。バックにはスザンヌヴェガの"Tom's Diner"が効果的にかかっています。


嗤う伊右衛門

2005-04-13 | シネマ わ行
日曜日ケーブルテレビの日本映画専門チャンネルでやってました。

カッコいい話ですね。きっと、原作がとても良くできているんでしょうね。蜷川幸男さんの舞台とかって全然見に行ったことないんですけど、やっぱ良さそうだなと思わせてくれるような作品でした。全体的に色気を感じる作品でした。情念っていうんですかねー、日本映画の良さみたいなものが表れていたように思います。蜷川幸男作品と知っているからかどうか、舞台っぽい演出が私は好きでした。

そして、何と言っても小雪。スゴイ良かったですね「ラストサムライ」の時なんかより、100倍良かったですねワタクシ個人的に「ラストサムライ」があんまり好きじゃないっていうのもあったんですが、小雪の演技もあんまりイイとは思ってなくて、「大丈夫なんかなー」って勝手に思ってたんですけど、凛としてカッコ良かったし、お岩が狂気に走るところも映像のうまさも手伝って映画のクライマックスを盛り上げていましたね。

ワタクシ「ラストサムライ」のほうを先に見ていたので、勝手にこんな感想を持ってしまいましたが、どちらも2003年の作品ですので、小雪がどちらを先に演じたかは知りません。あしからず。

ワタクシだけ???普段、洋画ばかり見て字幕に頼っているせいか、日本映画を見ると台詞がよく聞き取れなくて困るんですが、皆さんはそのようなことはないですか?

悪いことしましょ!

2005-03-27 | シネマ わ行
まさに、B級コメディ…かと思いきや!です。
あなどってはいけません。

監督はあのハロルドライミスです。「誰やねん?」という人も「ゴーストバスターズ」のめがねの人と言えば分かるのでは?彼は俳優も脚本家も監督もやっているマルチな人です。最近では「アナライズ・ユー」とか撮ってます。そして、主演はハンサムなくせにおトボケがよく似合うブレンダンフレイザーです。この二人に超セクシーエリザベスハーレイだもの、そりゃ楽しいわいねー。

あ、もちろん、まさにチープな展開ですよ。何も考えないで楽しみましょう。
ストーリーを気に入らない人も安心してください。女性も男性もエリザベスハーレイの衣装を見るだけでも十分楽しいです。
彼女は悪魔の役です。何もかも彼女の思うがままです。衣装も変幻自在です。ボーッとしていてはいけません。彼女がついたての向こうを通って出てきただけで衣装が変わっています。洋服大好きな女性の方、セクシー大好きな男性の方、どちらも楽しめます。それだけを見るために全編を見ても損はありません。

そして、お気楽コメディにはありがちのちょっとイイ話的ラストも待っています。
ビデオ屋でひょっこり見つけた方はどうぞ。