ゴシック IV |
ゴシックの第四弾です。
学園内にある時計塔はかつてリヴァイアサンと呼ばれた錬金術師が工房として使っていた場所で、しかし反対派に襲われたリヴァイアサンは忽然と姿を消します。
そのリヴァイアサンが残した挑戦状とも言える金色の書物を手にしたヴィクトリカがその謎を解き明かし、王国の禁断の歴史の一端を明らかにするといったストーリーです。
今回は謎解きが幾重にも絡み合って読み応えがありました。
そしてシリーズ全体の背景となるより一層の深い謎が徐々に姿を見せ始めて、それにやや怯えを見せながらも健気に振る舞うヴィクトリカです。
また久城一弥との淡い恋も一進一退、そこに級友のアブリルのいじらしさが加わって恋のさや当ての様相を呈しています。
ヨーロッパを取り巻く大戦への不気味な動き、ソヴュール王国とブロワ侯爵の暗躍、それらにヴィクトリカと一弥がどう翻弄をされていくのかが気がかりでなりません。
2013年12月10日 読破 ★★★★☆(4点)