人はそれぞれに他者に犯されたくはない距離感を持っており、その範囲内に入ってくるものに対しては無意識に身構えると言われています。
今日に納沙布岬から見た北方領土はあまりに近く、根室の人たちからすれば生理的な拒否反応を示しているのでしょう。
歴史的、政治的な経緯があるのでしょうから難しいことは分かりませんが、まさに自分の目であの距離感を見てしまうと四島返還にこだわるのではなく歯舞諸島と色丹島の二島返還を足がかりに国後島の三島返還を基本線にしてもいいのではないかと、そんなことを感じた納沙布岬でした。
ロッテファンからする不快な距離感に最下位が含まれているのかどうかは、実は微妙な気がしています。
私などは川崎時代の暗黒を経験しているだけにCS圏内に入れないのであれば、中途半端な4位ではチームの根本的な改革ができないので最下位の方がいいと軽く言ってしまうのですが、例えば千葉移転を契機にファンになられた方の距離感はまた違うのでしょう。
そしてオリオンズから初期マリーンズを経験しているベンチとベテラン選手たち、2005年以降に2度の日本一を経験した中堅から若手の選手たちの距離感がそれぞれにどんなものなのか、そのあたりが負けが込んできたときの行動に如実に出てくるのではないかと、その是非はともかくとしてちょっと興味を持っています。
話がそれましたが、今日の試合です。
この3連戦で6得点18失点ながらも2勝1敗で久しぶりの勝ち越しをするのですから、野球は数字では語れないスポーツであることを痛感します。
ソフトバンクからすれば面白くもない展開だったでしょうが、似たようなことは多く経験をしているロッテですからたまには逆もいいじゃないかと、さらには諦めきれない史上最弱の下克上に向けたプロローグにでもなってくれれば言うことはありません。
渡辺俊は本人も言っていたように零封をしたのが嘘のような8回8安打に立ち上がりは先頭打者を出して得点圏に走者を背負ってのピッチングでしたので、これはもう夢か幻かとは言い過ぎでしょうが、よくぞ抑えてくれたとの一語に尽きます。
ただ走者を出しながらものらりくらりとかわすのが渡辺俊のスタイルではありますので、そういう意味ではらしい投球内容であったとも言えます。
また前日に打ちまくったソフトバンク打線のスイングが大きくなってしまったであろうことも想像に難くなく、それを恐れての昨日に中盤から主力を引っ込めた秋山監督だったのでしょうが、タイミングを外すことが命の渡辺俊を相手にしたことでの相乗効果に抗しきれなかったということなのかもしれません。
何にせよ全体的にはようやくに形になりつつある渡辺俊が、これまた本人の言葉のとおりに貯金を作ってシーズンを終えることができるかどうかは来季の戦力構想に大きく関わってくるところですので、球団が例によって無謀な複数年契約に走るかどうかも含めて注目のオフになりそうです。
打線は攝津に5安打で1点しか取れませんでしたので渡辺俊を援護したと胸を張れるわけもなく、伊志嶺の足がもたらした勝利にホッと一息といったところでしょう。
あれで本塁憤死ともなれば頭から決めての走塁であった伊志嶺が、あるいは壊れた信号機と上川コーチが責められることもあったかもしれませんが、打球の飛んだ位置と跳ね方を考えれば当たり前すぎる走塁ではありました。
ただそれでも伊志嶺、あるいは岡田あたりでなければ無理なプレーではありましたので、長距離打者が不在のチーム事情を考えれば西村監督が目指す野球が基本的には間違っていないことを証明した勝利とも言えますし、ベンチでこぶしを握りしめている姿が目に浮かびます。
ともなれば前監督がそうであったように発作的に盗塁が増えることに継続性がないことをどう克服をするのか、とにかく今は経過よりも結果が大事な岡田や伊志嶺が30盗塁をマークすることはチームにとっては必須、必然でもありますので、是非とも足のある選手を揃えるだけではなく育てることも考えて欲しいです。
これにはあれだけ重用をしながらも今はすっかりとベンチの置き石と化してしまった工藤が代表的とも言える、選手起用の不細工さの改善が含まれることは言うまでもありません。
今週の6試合のうち4試合が9人野球で1試合平均にすると10人に満たないという素敵すぎる選手起用には開いた口がふさがりませんし、いつも揶揄をしている高校野球ですら負け試合ともなればもっと多くの選手がフィールドに立ちます。
チームとして育てなければならない選手、今で言えば伊志嶺や角中、そして高濱などを我慢して使い続けることは問題ありませんが、うるさいくらいに耳にタコ状態でしょうが井口とカスティーヨに里崎あたりのフル出場はいい加減に何とかしてもらいたいです。
その6試合で3勝3敗ながらも勝った試合は全て完封勝利という、逆に言えば点を取られれば勝てないと投手に思われても仕方がないような貧打、勝負弱さを見せているマリングリング打線なだけに尚更ですし、成績が伴っていない選手をフル出場させる理由が見つかりません。
それでも今日の勝利に貢献をした伊志嶺や守備で魅せた岡田、浦和で結果を残して戻ってきた高濱などの楽しみな選手は、ずっと推し続けてきた角中だけではありません。
これまでであれば浦和で1割台に低迷をしていた高濱を我慢をして使うことでクリーンアップを打つところまで引き上げるようなことは考えられませんでしたので、牛歩であっても少しずつでも何かが変わってきていると思いたいです。
老藪田の頑張りにも頭が下がりますし、ベテランと若手のバランスがいいチームが強くあり続けることは他に例を挙げるまでもありませんので、そこに中堅どころがどうそれを支えていくのか、野手で言えば大松と今江の踏ん張りが全てのように思えてなりません。
やはりここは大松なり今江をキャプテンに指名をして、もっと積極的に前に出るよう後ろから突き飛ばすぐらいの施策が望まれます。
せっかくの勝ち試合なのに愚痴ばかりのようで申し訳ないながらも、あまり素直に喜べる白星でもなかったので、また悪い癖が出たとでも思っていただければ幸いです。
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まあ2億5000万ですか、井口よりも高い鳥谷に手を出すロッテではないでしょう。
ここは高濱を軸に、根元と細谷に頑張ってもらうしかありません。
高橋周平・・・は日本ハムが入札をするような気がします。
井口について言えば守備でも光るプレーが多いですし、適度に休ませながらベストパフォーマンスを引き出すことが是であることがなぜ分からないベンチと本人なのか、こんな状況での3年契約はノーサンキューです。
金額や契約内容はわかりませんが今の成績を見ればあまり良い気分はしません。
プロが誉めるんですから、地味だけど、クレバーなプレーだったんでしょうね。
その井口については、フルイニング出場が契約にあるとか、監督手形があるとか、サブローを出したのも井口中心のチームにそぐわないからだとか、色々言われてますね。
フルイニング出場については、目標の一つとは話してあるかもしれませんが、契約にあるというのはちょっと疑問です。
金本みたいにずっと続いてる記録があるなら理解できますが、その理由が思い浮かばないからです。
もしかすると、監督が井口の希望をただくんでるだけかもしれませんよ。
だとしたら、調子を落としてる井口を土曜のような大差の試合で引っ込めないのは、監督が悪いと思います。
特別井口のファンというわけじゃないですが、もしこれらが全部ただの噂だとしたらと思うと、井口が気の毒にも思えます。
ただでさえ、生え抜きの選手よりは厳しく見られがちですからね。
成人してから本州に住みましたが、北方領土の話をまず聞かない事にギャップを感じましたね。やはり近くにあると危機感を感じてしまうのかもしれません。
危機感と言えば、前監督時代のロッテに一番不足していたものかもしれません。ミスしようが関係なく試合に出してもらえたんですから。信用の名の下に変わらなかったローテや、レギュラー選手に休みを与えると言う名目で出てくる、レギュラーを脅かす活躍を見せるわけでもない控え野手。
ここ二年のうちに入った新レギュラーたちのように、常に上を目指そうというひたむきさを出してもらいたいものです。
昨日の試合で目に付いたのは薮田さんのガッツポーズ。先日の上野もそうですが、勝ちたいという姿勢の現れだと思います。
今年は何か粛々と試合をしている感が強いので、残りの試合は気迫あるプレーを見せて欲しいものです。
あと、今までは今江をキャプテンにと考えていましたが、タイプ的にも一番気迫あるプレーをする岡田を個人的には推したいと思います。
不遇の時こそ、収穫の良い時期と考えて、色々な見識を偏見持たずに耳を傾けてくれたら、と願いばかりです。
今の旅路が活力となり、益々の鋭角なコメント発信期待致します。
今年3位に浮上したチームは転落するジンクスが有りますので、マリーンズは最後に3位に居ればいいでしょう。案の定オリックスも落ちてきました。
天気が良かったようで何よりです。私が4年前に訪れたときは霧で真っ白でした。。
道東は至る所に北方領土反対の看板がありますが、根室はその中でも群を抜いて多かった記憶があります。
一方で道路標識にはロシア語が併記されていたり…。
ややこしい歴史が背後にあるのでしょうが、拙い知識しかないのでコメントを避けます。
引き続き北海道旅行お楽しみください。
道中のレポートを拝見しているだけで私も久々に北海道へ行きたくなってきました。
かといって二塁に投げない山崎もどうかと思いますが…。
内野安打で本塁を突いた伊志嶺の走塁は見事でしたが、チームとして目指す野球を体現したのがたまたま伊志嶺だったというわけではなさそうで、単純に伊志嶺の走塁技術・意識の高さが表れただけではないかと思います。
一球たりとも気を抜かず、打った瞬間トップスピードに入る準備ができていることを黒木が非常に褒めていました。
先月のKスタの試合でも、フラフラッと上がった打球に躊躇せずスタートを切ってホームインし、試合後「外野手の守備位置や打球の勢いから絶対に落ちると思った」とコメントしています。
普通の走者ならギリギリまで塁間で様子を見て3塁止まりです。で次打者が併殺で無得点というパターンですよね。
伊志嶺のような高い意識で全選手がグラウンドを駆け回ってこそ、大砲無しでも勝てる機動力野球といえると思うのですが、新人がお手本とは情けない…。
本多のセカンドゴロで素早く本塁送球した井口はファインプレーでした。
私はみなさんに比べれば、あの05年の交流戦で魅せられてファンになった新参者ですんで、川崎時代はおろか、18連敗すらよく知りません。それでも今年は最下位になってもかまわないではなく、最下位になるべきなんではないだろうかと思っています。
今後のためとかより以上に、今年やってる野球の質がその地位に最もふさわしい気がするんです、残念ながら。それを受け止めるべきなんではないでしょうか、選手もコーチもフロントもファンも。私、外野で頑張って声出している方々が不憫で、それを否定する気はさらさらないんですが、ダメ虎と言われた阪神は負けても負けても甲子園が満杯で、下手に優勝するより今のままの方が経営的にはホクホクと思ってたんじゃないかという経営陣に、今のロッテフロントは近づきつつあるような。
前の応援歌にあった「どんなときも俺たちがついてるぜ」とは言っても、今、球場にまるっきり行く気になれないと言ったら非難の嵐を浴びるでしょうか。でも野球がつまらないんですよ、今年は。だから結果以前に個人的な評価はダントツ最下位なんです。
首脳陣にとっては3年後5年後の強化より、明日勝てるかどうかが重要という書物を読みました。まさに正鵠を射てると思います。3年後に監督の地位なんか保障されてませんからね。だから結果のでない選手を使い続ける理由はないんでしょう。でも投手陣では小林・大谷、野手では早坂・工藤・高濱の使い方はあえて「そりゃ無理だわ」って言いたくなります。やっぱり大局的見方のできる“重鎮ヘッドコーチ”の存在が求められるのかなぁ。あるいは一度失敗したGM制度の再検討でしょうか。
久々の投稿が長々と愚痴っぽくなってしまったことお許しください。
9人野球でも勝ち続けているなら良いのでしょうけど、負け混んでいるときにでは批判の元でしょうね。来季どんな布陣にしたいのか、そのための布石であって欲しい気がしますが・・・
ま、補強も含めてやりたいことがわかりにくいと思いますね。
特に、タイムリー直後に盗塁した岡田のプレーを褒めてあげたいです。
俊介もフライアウトが多かった。良い頃を思い出しますね。
ヒーローの二人とも、前日の試合結果を意識していたようです。
「カネ返せ」問題、色々意見があるようですが、ファンは選手の頑張り(仮に負けても前向きになれるプレーを含めて)を見たいわけですから。思わず「カネ返せ」と叫んでしまいたくなるファンも、それだけ本気で期待してる、そういう面もあると思います。
そういう本気度が「不甲斐ない試合をしたらファンは黙ってない」というプレッシャーになって、結果的に全力プレーをしてくれるんであれば、一つの回答なのかな、と思います。
もやもやするのは、大敗した試合に選手交代が無かったところですかね。
負け試合を有効活用できていないというか。
これじゃ、ピッチャー陣はしんどいよね。
ごく普通のこのプレー、「井口と今江と里崎トリオ」の誰が欠けても、今のロッテには不可能だったと思います。
井口と里崎と今江の守備は、一流。控えの根元や早坂は、地蔵でいいからまずは一流のプレーを見て勉強しろ、というのは暴論ですかね?。