序盤の山場であるGW9連戦、最初の3連戦が終わりました。
1勝2敗の負け越し、内容的にも厳しいスタートとなりました。
初戦の小林宏の乱調で幕を開けた西武3連戦ですが、成瀬が持ち直し、荻野が沈みました。
小野の故障があったとは言え、中5日の渡辺俊ではなく大嶺を抜擢したわけですから、ベンチはGW中の勝敗よりシーズンや2~3年後を見通した起用をしたと思うしかありません。
大事な初戦を落とし、2戦目の結果が見えない中での大嶺の予告先発ですから、相当な覚悟があったはずです。
バレンタイン監督は以前から不可解な起用、例えば2004年は終盤の重要な日本ハムとの直接対決に小宮山を先発させましたし、一昨年は交流戦あけの初戦にプロ初登板の手嶌を抜擢しました。
ご存じの通り2004年はここでの敗戦が響いて僅か0.5ゲーム差でプレーオフ進出を逃しましたし、一昨年は交流戦Vの勢いを一気に失う敗戦を喫しました。
特に一昨年の手嶌の起用は、確かにファームで抜群の成績だったとは言うものの、今回の小野の故障の様にローテーションの穴ができたわけでもなく、緩い交流戦の日程のおかげで休養充分の先発陣が控えていた中でのものでしたので、当時もかなり批判的な議論がされました。
大嶺の抜擢を同列に語るつもりはありませんが、同じ匂いを感じないこともありません。
しかし今回で言えば荻野の続投、ここがポイントであったと思います。
昨日も書きましたとおり、育てるなら育てるでそれは構いません。
打たれて覚えることもありますので、荻野にとって今日の敗戦は今後の糧になるのかもしれません。
しかし7回のピンチを切り抜けたわけですし、短いイニングながら連投の荻野を続投させる必要があったのか。
終盤の8回なら藪田を投入すべきであったのではないか。
そんな考え方もあると思います。
それぐらい、今日の敗戦はゲーム展開的に痛すぎるものでした。
しかしやはり、責められるべきは10個もの四球をもらっていながら、そして2度の無死満塁のチャンスに併殺の間と内野ゴロの間でそれぞれ1点しか取れなかった打線にあります。
初回の竹原、3回の渡辺正の凡退ももったいなかったです。
どこかで1本出ていれば、楽勝な展開であったはずで、相手の自滅も手伝って同点に追いつきながらの敗戦は、勝てば大きなダメージを残せるはずが逆に足取りが重くなる敗戦となってしまいました。
育てることと勝つことを両立することは難しいことはわかっています。
長いシーズン、あるいは数年後を見越した起用が重要であることも確かです。
そういう意味であまり一軍で育成的な起用に否定的だったバレンタイン監督が今年は我慢して若手を起用していることは喜ばしいですし、ファンとしても一緒に我慢して、そして期待して見守っていくべきなのでしょう。
また今日の様に残塁の山を築く試合は、残念ながら今後もいくらでもあるでしょう。
とは言え、やはり今日の様な展開での敗戦は、どうしても凹んでしまいます。
このイヤな流れを断ち切るには、明日の渡辺俊に頑張ってもらうしかありません。
一昨年はカモにし、昨年は逆にカモにされた日本ハム戦、先日と同じ建山との対戦になりますが、先日の7回降板の汚名を返上する好投を期待したいです。
やはり何だかんだ言ってもGWは最低5勝4敗で勝ち越して欲しいので、明日の勝利は必須です。
ポイントはやはり打線か・・・