今日は、「終戦記念日」。安倍総理が、靖国神社参拝を中止したら、閣僚全員も中止した。
総理が参拝を思い留まった理由は、いくらも推測できる。訪中を控えての配慮だとか、選挙大敗の影響、或いは、内閣支持率下がり止め策だとか、色々、取りざたする向きもあるが、どうでも良い。個人の思いと公的立場での行動を異にした判断は、前政権時代の混乱を考えれば、無難で賢明だ。
小泉前総理が、今年も独りで参拝されたことも彼流儀で立派だと思う。一方、閣僚が何故、今回は中止したのかが解せない。毎年恒例の全閣僚による靖国参拝が、戦争の犠牲となった人への慰霊目的で、己の信念に基づくものであったのなら、今年も参拝して欲しかった。何でも右へならえでは、”仲良し内閣”と揶揄されても致し方あるまい。
秋にゴールデン・ウイークを設けて、経済活性化策を模索する動きがあるが、「終戦記念日」を国民の休日として、恒久平和・核廃絶を願う日に出来ないものだろうか。お盆の帰省客でごったがえす光景を見るにつけ、戦後62年の歴史が風化しかねないと危惧している。