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時悠人chosan流処世術

★「美しい国」が消えた!

2007-08-04 10:24:58 | 日記・エッセイ・コラム

 7月29日以降、”美しい国”なるフレーズが姿を消した。8月2日付けで送られてきた「安倍内閣メールマガジン40号」で、安倍総理は、”覚悟を決めて”と題し、敗戦の弁を語っている。

 自身の進退も含め、批判があることを承知のうえで、改革を止めるわけにはいけないとして、「新たな国づくりを進めて行くことが、私の使命であり、責任である」。また、「政府や政治に向けられた不信すら一掃できないようでは、新しい国づくりなんてできないぞ。これが、今回の結果によって示された、国民の強い声だと受け止めています。」(原文引用)と続けている。

 更には、国民の審判にも”ぶれない人”は、今回の結果をバネに「信頼される政治、真に改革を進める体制づくりを行うきっかけにしなければならないとの思いを強くしています。私は、ここで逃げることなく、(中略)新たな国づくりに向けた信念を貫いていきたいと思います。」(原文引用)と結んでいる。

 その具体策が、「内閣改造で人心を一新する」ことと言われると、絶句しそうになる。自著の冒頭、”戦う政治家”像の定義付けをしているが、そのご自身の信念の象徴的なフレーズが”美しい国づくり”だったはず。その文言に封印した背景や心理を思うと、人間に流れるDNAの不可思議さにたどり着く。